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新しい日本のリーダー

 この元記事は日経電子版の有料記事(月10件迄は無料閲覧可)なので公開を許されていません。ですから、初めの部分以外は、小見出しと簡単なポイント紹介に止めることにします。
そうまでしてお知らせしたい理由は、この中に新しい日本の未来とリーダー像が垣間見えるからです。
まるで、暗闇の中に、希望の灯りを一つ見付け出したような気分です。


「日本経済新聞」 3月23日(月) スペシャルリポート 
住みやすい町、日本一 「究極の地方創生」はこれだ!
 電子版5周年企画     2015/3/23 7:00
http://www.nikkei.com/article/DGXMZO84637000Q5A320C1000000/

 名古屋市に隣接する愛知県長久手市。人口5万人の一見何の変哲もないベッドタウンだが、「快適度」「子育てがし易い」といった各種調査で「日本一」に輝き、今も人口流入が続いている。
人口減によって、2040年には日本の半数の自治体に消滅の恐れがあると指摘されるなか、長久手市は何が違うのか。
日経電子版は創刊5周年企画として、地方創生の解を探ろうと長久手市を取材した。
そこでは地方自治の常識を覆すような取組みが繰り広げられていた。

害虫を駆除するな
 カイガラムシが大量発生し、役所に苦情の電話が殺到した。職員が殺虫剤散布に乗出そうとした時、市長の吉田一平(68)が待ったをかけた。
調べてみると、原因は4年ほど前、雑木林で「ナラ枯れ」が発生し、殺虫剤が撒かれたことにあった。それがカイガラムシの天敵であるコバエを死滅させ、生態系が崩れたのである。背景には宅地開発による環境破壊があった。
市長は、市と住民の徹底対話を求めた。自分達で解決策を見付けよ、と。

ケンカしながら、落し所を見つける
 「この40~50年で、住民は批評家になってしまった。自分は名古屋に“出稼ぎ”に行って、面倒臭いことは役所に丸投げする」(吉田)
政府は、地方再生という名のもとに、カネをばらまく。すると、単年度主義の役所は、慌てて予算の消化に走る。それが逆に地方を荒廃させて来た。
 長久手では、役人は出来るだけ解決策を打ち出さない。
「何をやるか、政策はすべて市民に考えて貰う」。
吉田は率先して市民の声を拾い集める。市役所の入口横に、粗大ゴミだった机と椅子を置き、公務がない時はそこに座って市民の声を聞く。

市役所を分割する
 仕事を離れた高齢者や失業者に、地域で役割を担って貰う。4年前に市長に就任すると、前代未聞の部署を立ち上げている。
「たつせがある課」。最初の取り組みが、「地域共生ステーション」の設置だった。
住民がそこで話し合って政策を決め、それに市が予算を付けて行く。

「時間に追われる国」と「時間に追われない国
 「時間に追われる国」とは、企業や軍隊、病院などを指す。目的への最短距離を走ろうと、能力価値を重視して数値に追われる。「悪いこと」を切り捨てると良いものになると考える。
 一方、「時間に追われない国」とは子供や高齢者、地域社会を指す。
雑木林のように色々な人が暮らし、解決や完成とはほど遠い。感性で物事を見る。そして、良いことと悪いことは切離せないと思っている。

何もしない幼稚園
 「生きていることが、こんなに楽しいのか。子供にそう感じさせることが、大人の役割ではないか」。そう考える吉田は、「何もしない幼稚園」を作る。
 81年、雑木林の中に設立した「愛知たいよう幼稚園」。発表会や学芸会といったイベントがなく、言葉や音楽を教えることもしない。遊具も用意していない。子供は自然の中で、自分で遊びを考え出して行く。
クラスは年少から年長まで、3学年を混在させて作った。子供達は年齢と共に、教えられる側から教える立場へと成長して行く。

自然の力で子供を守る
 校舎は木造で、冷暖房は設置していない。冬は突き刺すような寒さに襲われ、年少の幼児が泣き出す。すると、年上の子供達が雑木林に走って薪を拾い、火を焚いて温まる。

「時間に追われない国」を作る
 幼稚園の隣に古民家を残した。すると、近所の高齢者が集まって来る。そして、子供達と触れ合い、監視役を果してくれる。
これを発展させ、86年、社会福祉法人「愛知たいようの杜」を設立し、広大な雑木林の中に特別養護老人ホームとショートステイ施設を立ち上げた。ここでも「常識」の逆を行く。
「施設はわざと雑で汚く作ろうと思った」。
天井が低く、木目が剥き出しの床、壁。狭く複雑な廊下。施設内に自炊が出来る釜戸を作った。
 祖母が施設に来ると、先生が子供に声をかける。「おばあちゃんが、寂しがってるよ」。すると孫が施設に飛んで行く。老人ホームと幼稚園は行き来が自由で、雨が降ると子供達が施設に入って時間を過ごす。
 施設内の古民家では、母親達がボランティアで味噌汁を作る姿があった。露天風呂やビールサーバーを備えているため、休日には父親が集まって、掃除をした後で飲み会を開いている。
サラリーマンも仕事が終ってから参加する「ゴジカラ(5時から)村」。そう名付けられている。

組織を大きくしない
 吉田は市内の彼方此方に小さい施設を作って行く。
2002年、市内の中心街に「ぼちぼち長屋」という共同住宅を設置した。
1階は要介護の老人が住み、2階にはOL4人と子供がいる家族が住む。OLの家賃は6万円だが、「老人と接する」という条件で、3万円になる。
 3.11。効率を求めた原子力発電所が深刻な被害を撒き散らし、既存の秩序やシステムが揺らいだ。「時間に追われる世界」が幅を効かせる時代は、終りを告げようとしている。
その直後、吉田は首長選挙に出馬する決意を固めた。ゴジカラ村の子供達は、「いっぺいさんが逃げちゃう」と泣き叫んだ。
「そうじゃない。ここでやっていることを、町全体に広げて行くんだよ」
そして選挙に圧勝すると、こう宣言した。
「日本一の福祉の町にする」。
どこの首長でも語りそうな平凡な言葉に聞えるが、真意は全く違っていた。
福祉施設や介護予算を膨張させる心算はない。町全体が、日常生活の中で子供や老人を支える地域に育て上げて行く。

・ 「自治の力」を養成する
 「地方自治は民主主義の学校と言われるが、市民に力がないと成り立たない」。
だから、煩わしい課題を住民に投げかけ、議論を起し、時間をかけて考えながら合意を作り上げて行く。その繰返しが「自治の力」を高める。
市役所は、そんな「場づくり」に徹する。

「町全体を特養にする」
 吉田はマニフェストを嫌う。細かい政策は打出さず、フラッグ(目標)だけを謳う。しかも三つしかない。
「役割と居場所がある町」。「助けが必要な人は全力で守る」。「ふるさとの風景を子供達に」。

 障害者を受け入れている大阪市立大空小学校を、教育長と共に視察したことがある。
授業中に突然泣き出したり、徘徊する子供もいる。だが、仲間が対応して助ける。
その仕組みはたった1つの約束だった。
「自分がされて嫌なことは、人にしない、言わない」。
細かい規則やルールなどは決めていない。其々が考える。そして荒れていた学校が立直った。
吉田は教育長を振り向いて、こう呟いた。
「やるべきことは、マニュアルに書けないってことだよ」。

敬称略 (原文: 編集委員 金田信一郎)


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日月の民草

Author:日月の民草
 ハンドルネーム666です。

五六七のミロクの代から六六六のミロクの世となるぞ。
六六六がマコトのミロクの世であるなれど、六六六では動きないぞ、
六六六は天地人の大和の姿であるなれど、動きがないからそのままでは弥栄せんのぢゃ、
666となり又六六六とならねばならんぞ、新しき世の姿、よく心得よ。
(五十黙示録 第二巻 碧玉之巻 第15帖)

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