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ある鳶職人の話

 一時期、土方も大工も経験したことがある私には身につまされる話です。


「知人から聞いた話」 鳶(とび) 2014-11-26(Wed)
http://longbow5377.blog.fc2.com/blog-entry-159.html

いわゆる、知り合いの友人から聞いたと言う怪談> 

 鳶(トビ)とは高い所で作業する職人の事で高所作業のエキスパートである。
仕事の危険性、専門性から荒くれ者が多い建設業界の中で工事現場を肩で風を切って歩ける職種だそうだ。

 もうかなり前の話だが、鳶の世話役(職長、作業班長)をしていたと言うAさんからこんな話を聞いた。
「テレビで鳶職人がご飯に味噌汁をぶっ掛けて食っているが、本物の鳶職人ならそんな事は絶対にしない」のだそうだ。

 Aさんは16歳で鳶職人になったと言う。
20台で経験年数10年の一人前になった頃、社長の跡取り息子、御曹司の教育掛かり「補佐」になった。
昭和30年代、高度成長期の頃の事だそうだ

 会社の寮に住み、食事は社長の奥さんが作ってくれたものを食べていたのだが、ある朝、新顔の職人がご飯に味噌汁をぶっ掛けた。
近くに座っていた古株の職人が、すぐさま、そいつをぶん殴ったそうだ。
それを見た狡い職人達は、「今日は休み!休み!」と喜んでいる。

 ご飯に味噌汁を掛けるのは「味噌汁の具が落ちる」=「身が落ちる」と言い、人身事故に繋がり、鳶職人の間では非常に縁起の悪い事だと言う。

 結局、社長が出て来て「今日は縁起が悪いので休みにする」と言って仕事を休みにしてしまったそうだ。
そんな時代だったそうだ。

 ただ、御曹司は困った。
早稲田大学を出たばかりで、現場責任者として仕事をしている。
まだ若く、経験も無いのでボーシン(世話役より上、番頭)とAさんが支えていた。
御曹司は「どうしても、今日中にやらねばならぬ仕事がある」と言う。

 御曹司は父親である社長に説明したが、社長は「日が悪い」と言って職人を出す事を許さなかった。
御曹司は「元請の現場所長は迷信など許してくれない。我社の評判が落ちる」と言い・・・
ボーシンとAさんに土下座して、「社長に内緒で現場に一緒に来てくれ」と頼んだ。
 御曹司に土下座までされてはボーシンもAさんも断れなかった。
それに、大して難しい仕事でも無い。
御曹司は鳶職人としては半人前だが、ボーシンとAさんがいれば明るい内には終えられる。

 それで三人は現場に出た。
そして、なんとか仕事を終え、後片付けをしている時に、御曹司は足を踏み外し、20メーターの高さから転落、そして亡くなった。

 社長はボーシンとAさんを全く責めなかったそうだ。
「御曹司が勝手に現場に出たのが悪い。それ以上に悪いのはご飯に味噌汁を掛けて食ったあの職人だ。
あんなヤツを置いていたらコレからも悪い事があるに違い無い」
と言うと直ぐにその職人を解雇してしまったそうだ。


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ご飯に味噌汁

ここだけの話
話にフェイクを入れましたが
これは私の父親から聞いた話で
実話だそうです。

ただ・・・
私も色々な人に聞くのですが
「鳶職人はご飯に味噌汁を掛けててはいけない。」
と言う事を知っている人はいません。

聞いた事ありますか?

No title

>・・・と言う事を知っている人はいません。

 でしょうね。良いじゃないですか。
プロフィール

日月の民草

Author:日月の民草
 ハンドルネーム666です。

五六七のミロクの代から六六六のミロクの世となるぞ。
六六六がマコトのミロクの世であるなれど、六六六では動きないぞ、
六六六は天地人の大和の姿であるなれど、動きがないからそのままでは弥栄せんのぢゃ、
666となり又六六六とならねばならんぞ、新しき世の姿、よく心得よ。
(五十黙示録 第二巻 碧玉之巻 第15帖)

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