スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

ソロスに期待

 「ハーグ裁定」を機に、中国を巡る情報戦の潮目が変ったような気がします。しかし、未だ経済戦の決着が着いていません。全盛期に較べると衰えたりと雖もチャイナマネーは未だ健在です。(経済戦で決着しなければ、最後は軍事衝突です)
 そのチャイナマネーに止めを刺そうと虎視眈々と狙っているのが、世界を股に掛けて数々の伝説を残した老博徒ジョージ・ソロスです。ソロスはハッキリと中国政府と敵対しています。現時点ではオバマよりも、次のヒラリーかトランプよりも、ずっと頼りになる反中陣営のエースです。
 リーマンショックを上回ると予想される中国経済の大崩壊は、「スノーボールがコロコロと転がり落ちる」のを前兆にゆっくりと始まる巨大雪崩のように、或る日突然襲って来ます。ソロスはその前兆を捉えて一瞬早く動くでしょう。時代錯誤の「大中華帝国」崩壊の瞬間を見るのが今から楽しみです。
 
 
 ジョージ・ソロス
160619GeorgeSoros_eye-700x336 ソロス2
画像転載元:(http://www.mag2.com/p/money/15385


MONEY VOICE
勝ちパターンに入ったジョージ・ソロス「人民元売り崩し」の勝算は?
       2016年7月10日               東条雅彦
http://www.mag2.com/p/money/17303~/5)

 今回は世界3大投資家の1人、ジョージ・ソロスの過去の投資行動を検証しながら、「何故、今ソロスは中国の通貨・人民元に目を着けているのか?」について解説して行きます。

 イギリスのまさかのEU離脱で、市場は大混乱に陥りました。その後やや落着きを取戻したものの、円高の流れはかなり強烈で1ドル100円付近で推移しています。(註: 現在は107円台) そのような状況にも拘らずソロスはイギリスのEU離脱に就いて殆んどスルー状態。やはり本命は「中国経済」なのでしょう。(『ウォーレン・バフェットに学ぶ!1分でわかる株式投資~雪ダルマ式に資産が増える52の教え~』東条雅彦)

【関連】いつまで安全? 「リスク回避の円買い」に走る外国人のナニワ金融道=東条雅彦

ジョージ・ソロスは、なぜ人民元を売崩そうとしているのか

英EU離脱でポンドを売っていなかったソロス

 既に御存知の方も多いかと思いますが、ジョージ・ソロスは、英国の国民投票でEU離脱が決った6月23日に、ポンド売りを実施していませんでした。

 「米著名投資家のジョージ・ソロス氏は、英国の欧州連合(EU)離脱の是非を問う国民投票の直前に、ポンド安を見込んだ投機取引は行なっていなかった。同氏のスポークスマンが明らかにした」
出典:ソロス氏、英国民投票前にポンド安見込んだ取引せず=広報担当者 – ロイター

 ソロスは「イングランド銀行を潰した男」という異名を取っています。1992年にポンドを空売りして、15億ドルを儲けました。この時の印象が強かったため、今回ポンド売りを見送ったことを、市場は意外だと受取ったようです。

 しかし、これは意外なことでも何でもありません。近年、慈善活動等に力を入れていたソロスがトレーディングの現場に戻って来たのは、「中国の人民元を売るため」です。これはハッキリと断言しても良いと思います。

 何故なら、そもそもソロスは、「半固定相場」の通貨を売崩して儲けるという手法で富を築いて来たからです。今、英国のポンドは完全な「変動相場」です。そのため、今回は手を出さなかったのです。

「固定相場」はどういう方法で実現しているのか?

 半固定相場制を説明する前に、先ず前提となる「固定相場制」に就いて説明します。
固定相場制とは、通貨の交換レートを一定に保っている相場のことを意味します。日本も1971年迄は1ドル=360円の固定相場制を採用していました。このような交換レートを一定に保つ方法として、次の2通りがあります。

■<方法その1> 中央銀行が、要求される為替取引を全て受入れる。(反対売買をする)
■<方法その2> 資金の移動を規制し、固定相場になるようにする。

<方法その1>の具体例

 当時の日本は<方法その1>を採用していました。

 将来的な円切上げ(円高)を見込んだドルからの円買いに応えて、日銀が「円売りドル買い」介入をしていました。

 円を買いたい人が増えると、円高になってしまいます。しかし円が買われる量と同じだけのドルを買えば、価格は動きません。
1ドル=360円と言う固定相場は、日銀の介入により人為的に作っていたのです。

<方法その2>の具体例

 中国は2005年7月迄ドルに対する固定相場制を採用していました。その時、中国は資金の移動を規制していました。

 「中国の元を買いたい!」という人が、「中国の元を売りたい!」という人よりも多くなってしまうと、元の価格が上がってしまいます。
そこで、中国政府は「元を買いたい!」という人が多くなった場合、単純に売らなかったのです。反対の場合でも同じです。売りたい人が多くなった場合も、売らせません。

<方法その1>では、中央銀行が反対売買を行ない、売買量を均衡させます。
<方法その2>では、売買量を規制することで価格を固定化させます。

 どちらの方法であっても、需要と供給を無理矢理均衡状態に持って行くのがポイントです。参考迄にコチラの需要供給曲線を御覧下さい。

需要が増える/供給が減る → 価格が上がる
需要が減る/供給が増える → 価格が下がる

 中央銀行や政府が無理やり需要と供給を調整すると、確かに価格は安定します。
しかし、これはアダム・スミスの「神の見えざる手」に反する行為のため、人為的な相場(=固定相場制)は永久には続きません。

天才・ソロスは何時も「半固定相場」を売崩して儲けて来た

 半固定相場とは、固定相場制から変動相場制に移行する際に導入される一時的な仕組です。固定相場制の<方法その1>を採用して、通貨当局(政府や中央銀行)が市場に介入します。但し、価格が固定になる迄介入を行なうのではなく、ある決められた範囲の変動は許すというスタンスです。(例:1日2%迄の変動を許す)

1992年ポンド危機と「イングランド銀行を潰した男」の誕生

 1992年、イギリスは欧州通貨制度(EMS)に加盟していました。EMSとは、加盟国間で通貨変動が年±2.25%以内に抑えることを原則として、ユーロ導入迄の移行期間的システムのことです。1992年時点ではイギリスも他の欧州諸国と足並を揃えて、ユーロを導入する方向で進んでいました。そこでジョージ・ソロスは、EMSの「年±2.25%以内に抑える」というルールに着目したのです。通貨の変動幅を2.25%以内に抑えるために、イギリスは為替介入を行なわなければいけません。

 ソロスは「相場は必ず間違っている」が持論です! この時も、ポンド相場が実勢に合わない程、高止りしていると考えていました。
1992年9月には、ポンドへの売浴びせは激しさを増しました。イングランド銀行はポンドの変動幅を2.25%以内に抑えようと、反対売買のために、ポンドを買増します。

 9月15日(火)には、激しいポンド売りにより変動制限ライン(±2.25%)を超えてしまいました。そして、翌日の9月16日(水)にソロスはポンド売りを更に加速させました。

1992年9月16日(水)に何が起ったか?

・ 午前11時、イングランド銀行はポンド買いの市場介入に加えて、政策金利を10%から12%へ引上げました。
→金利が上がれば、ポンドを売っている投資家は逆に金利を支払わなければならず、「ポンド売り」の意欲をなくす効果があります。
→金利が上がれば、単純にポンドを買う動機に繋がります。
→しかしながら、ポンド売りは止りませんでした。

・ 午後2時、もう一度、政策金利を引上げて15%にしました。
→それでもポンド売りの流れは止まりませんでした。
→遂に、イングランド銀行は自己資金を使い果してしまい、ポンドの買い支えが出来なくなってしまいました。

・ 午後4時、イギリスはEMSからの脱退を発表しました。
→このような経緯でイギリスはユーロを導入出来なくなり、ポンドが生残りました。(結果的にはこれで良かったという声も多い)

 後に、1992年9月16日(水)は「ブラック・ウェンズデー(暗黒の水曜日)」と呼ばれるようになりました。この日からイギリスポンドはドイツマルクに対して、たったの14営業日で約14%も下落してしまったのです。

1997年「アジア通貨危機」とジョージ・ソロスの関係は?

 1997年7月よりタイを中心に始まった、アジア各国の急激な通貨下落現象を「アジア通貨危機」と呼びます。

 タイ、インドネシア、韓国はその経済に大きな打撃を受け、IMF管理下に入りました。マレーシア、フィリピン、香港もある程度の打撃を被りました。

 当時、日本、台湾、フィリピンを除くアジアの殆んどの国家は、米ドルと自国通貨の為替レートを固定する「ドルペッグ制」を採用していました。

 1995年以降、アメリカ合衆国の長期景気回復による経常収支赤字下の経済政策として「強いドル政策」が採用さていました。アジア各国はこの高いドルとペッグしていたため、自国の通貨が上昇し、その結果アジア諸国の輸出は伸悩む展開になりました。

 ドルペッグ制は「固定相場制」で、中央銀行が無理矢理買い支える仕組です。
「人為的な相場」+「実体経済と通貨価値との乖離」
この2つがセットになった時、ヘッジファンドは当該通貨を売崩す(ショートする)という投資行動を取って、利益を得ようとします。

 マレーシアのマハティール首相は、ジョージ・ソロスをマレーシア通貨のリンギットを下落させたと名指しで非難しました。ソロスはこの非難に就いて、アジア通貨危機の最中もそれに先立つ数ヶ月間にも、自分はタイ・バーツやマレーシア・リンギットを売ったことがないと説明しました。これらの通貨が下落し始めた時はリンギットを買っており、この買いは早過ぎたと述べています。

 その後、マハティールとソロスは和解していますが、何れにせよ、人為的な相場である固定相場制・半固定相場制はヘッジファンドに狙われ易いことは確かです。

今、ソロスが売崩しを狙う人民元「半固定相場制」の弱点とは?

 中国の通貨「人民元」は2005年6月迄固定相場でした。1ドル=8.2765元前後に維持されていました。これが2005年7月から「管理フロート制・通貨バスケット制」に移行しています。所謂「半固定相場制」です。
前日の変動幅を2%迄許容するというルールで運用しており、それを超える変動があった場合、中国人民銀行が為替介入を実施します。

 ジョージ・ソロスは人民元の「半固定相場制」を売崩して、中国人民銀行が買支えを実施出来ないレベルに追詰めることを狙っています。ソロスだけではなく、世界的に成功している投資家は全て、ファンダメンタルズ分析に基付いて行動しています。ウォーレン・バフェットもジム・ロジャーズも、運否天賦(うんぷてんぷ)で判断している訳ではありません。

 1992年に実施した「ポンド売り」では、イギリス経済はその3年前から停滞していました。

<イギリス 経済成長率の推移>
 1986年 3.17%
 1987年 5.56%
 1988年 5.92%
 1989年 2.25% ←ここから経済が失速していく
 1990年 0.55%
 1991年 -1.26%
 1992年 0.45% ←ここでソロスはポンド売りを仕掛けた!

  そして今、中国経済のファンダメンタルズは悪化して来ています。

<中国 経済成長率の推移>

 2003年 10.00%
 2004年 10.10%
 2005年 11.30%
 2006年 11.30%
 2007年 14.20%
 2008年 9.60%
 2009年 9.20%
 2010年 10.61%
 2011年 9.46%
 2012年 7.70% ←ここから成長に陰りが出て来た
 2013年 7.70%
 2014年 7.30%
 2015年 6.90% ←遂に6%台に突入!
 2016年 6.49%

 更に次のような報道もなされるようになりました。中国の外貨準備の大幅減少が続いているのです。2016年6月7日のロイターのニュースを引用します。

 中国人民銀行(中央銀行)が発表した5月末時点の外貨準備高は3兆1900億ドルで、2011年12月以来の低水準だった。ドル高や散発的な市場介入が影響した。
 ロイター調査による予想は3兆2000億ドル、4月末時点は3兆2200億ドルだった。
5月の減少幅は279億ドルで、月間の減少としては2月以来の高水準。
 ただアナリストは中国からの資本流出が再開したことを示しているとは限らないと指摘した。
出典:中国外貨準備5月末は3.19兆ドルに減少、11年12月以来の低水準 – ロイター

 中国からの資本流出が激しくなって来ているというニュースです。日本経済新聞でも同様の報道が行なわれています。(グラフ付きで分り易く解説されています)
2014年時点には4兆ドル弱あった中国の外貨準備は、約2年で3.2兆ドル迄減っています。(2年で2割減)

 ソロスもおそらく中国の外貨準備の動向には注意を払っている筈です。何故なら、半固定相場制では人民元を買い支えるのに「外貨準備」が必要だからです。いわば外貨準備は人民元を買い支える体力とも言える指標です。

 中国人民銀行が前日比2%に収まるように買い支えを実施出来なくなった時、人民元はストーンと下落してしまいます。ソロスがトレーディングの現場に復帰したのは、このタイミングを見極めるのに自分が最も適任だという自覚があるからでしょう。

足元の人民元下落は序章に過ぎず

 現在、ドルと人民元の交換レートは1ドル=約6.67人民元です。2014年の1ドル=6.05人民元をピークにどんどん元の価値が落ちて来ています。この2年で10%以上も下落しています。半固定相場制の環境下にいるにも拘らず、下落幅が大きいです。
しかし、もし中国人民銀行が買支えを実施出来なくなると、もっと大きく下落する筈です。

今回のまとめ

 ジョージ・ソロスは「半固定相場」の通貨を売崩して、儲けるのが得意である。固定相場制は次の方法で実現している。何れの方法にしても、不自然な手法である!

■<方法その1> 中央銀行が要求される為替をすべて受入れる。
■<方法その2> 資金の移動を規制し固定相場になるようにする。

 全ての価格は需要と供給がクロスする点(=アダム・スミスの「神の見えざる手」)で決る。

 人為的に価格を調整する固定相場制、半固定相場制を採用すると、実体経済の価値と市場価格の乖離が発生し易くなる。ジョージ・ソロスはこの乖離を突く天才である!

 中国の人民元も半固定相場制で運用されているため、ソロスは自分の得意な手法で売崩しを狙っている。

【関連】ついに現役復帰。ジョージ・ソロス氏が確信する中国経済崩壊のシナリオ=東条雅彦


関連記事

テーマ : 気になること・もの
ジャンル :

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

日月の民草

Author:日月の民草
 ハンドルネーム666です。

五六七のミロクの代から六六六のミロクの世となるぞ。
六六六がマコトのミロクの世であるなれど、六六六では動きないぞ、
六六六は天地人の大和の姿であるなれど、動きがないからそのままでは弥栄せんのぢゃ、
666となり又六六六とならねばならんぞ、新しき世の姿、よく心得よ。
(五十黙示録 第二巻 碧玉之巻 第15帖)

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
最新記事
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
QRコード
QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。