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【RPE】英中の蜜月時代終る

 確かに近年、イギリスはアメリカを見限り、中国に擦り寄って英中黄金時代を築こうとしていました。(昨年10月の習近平イギリス訪問がそれを象徴するセレモニー) 
英のEU離脱でその夢が破れたのであれば、これは〔中国を倒そうとしている〕日米にとって喜ぶべきことに違いありません。


【RPE】EU離脱でイギリスは、中国にも見捨てられる
        ロシア政治経済ジャーナル No.1410
       2016/6/29            北野幸伯
http://archives.mag2.com/0000012950/20160629050419000.html~?p=2)

 全世界のRPE読者の皆様、こんにちは! 北野です。
前号では、「イギリスのEU離脱」に就いて書きました。今回の話は、前号ととても関係があります。未読の方は、先ずこちらから御一読下さい。⇒(http://www.mag2.com/p/news/209190
 この記事の中で、EU離脱の影響の一つについて、以下のように書きました。

 <外交面での打撃も避けられないでしょう。アメリカと「特別な関係にある」と言われるイギリスは、常にアメリカとEUの「仲介役」を行なって来ました。アメリカは、イギリスを通し、EUの政策に影響を及ぼして来た。しかし、イギリスがEUを離脱すれば、同国はEUへの影響力を失うでしょう。
 では、アメリカはどうやってEUへの影響力を確保するのでしょうか?
勿論、EU最強国家ドイツやフランスと直接対話、交渉を行なうようになるでしょう。イギリスは外され、国際的地位は大きく下がります。>

 そう、イギリスは、アメリカとEUの仲介役をやっていた。EUは、アメリカにとって重要なのですね。何故でしょうか? 28か国からなるEUの経済力は、世界の約4分の1を占めているからです。
 ところで、上の話、少々修正というか補足する必要があります。実を言うと、イギリスは、アメリカとEUの仲介だけではなく、「もう一つの大国」とEUの仲介もして来た。「もう一つの大国」とは、中国です。

イギリスは、アメリカを3度裏切った

 「アメリカとイギリスは『特別な関係』だ!」。オバマさんも、キャメロンさんも、何時もそう強調します。しかし、お二人が、「心からそう言っているか?」と聞かれれば、「そんなことはないだろう」と思います。何故か? イギリスは、ここ数年で、3回もアメリカを裏切ったからです。

 1回目の裏切りは、2013年8月。
オバマさんは2013年8月、「アサド軍が、反アサド派に『化学兵器』を使った」ことを理由に「シリアを攻撃する!」と宣言しました。イギリスとフランスも攻撃に加わる意向を示していた。
 ところがキャメロン首相は、「議会が反対していること」を理由に攻撃への「不参加」を決めます。オバマは孤立し戦争を「ドタキャン」せざるを得ず大恥を掻くことになりました。
 世界の人がオバマさんを「最弱の大統領」と呼ぶ時、必ず例に挙げられるのがこの「シリア攻撃ドタキャン」です。

 2回目の裏切りは、2015年3月。
イギリスは、アメリカの不参加要求を完全に無視し、欧州で一番早く、中国主導の「AIIB」への参加を決めました。
イギリスの裏切りに勇気付けられた他の親米諸国も、雪崩のように「参加表明」をして行きます。そう、「イギリスの裏切り」が、「AIIB事件」を引起したのです。

 3回目の裏切りは、2015年11月。
イギリスは、これもアメリカの意志に反して、「人民元のSDR構成通貨入り」を支持しました。イギリスは近年、非常に重要な局面で3回もアメリカを裏切っている。
 確かにイギリスは、アメリカとEUの仲介役を行なって来ました。しかし、ここ数年に限って言えば、アメリカではなく、むしろ中国の利益の為に動いて来たことが分ります。  
 何故でしょうか?
第1に、アメリカはタックスヘイブン規制を強め、イギリスの金融ビジネスに打撃を与えている。
第2に、イギリスは、他の多くの国々同様、「アメリカの時代は終って、中国の時代が来る」と勘違いしたのでしょう。

中国に見捨てられるイギリス

 さて、国民投票でEUからの離脱が決ったイギリス。今後中国との関係はどうなって行くのでしょうか?
EU離脱で、EUとの関係、アメリカとの関係がヤバくなったイギリス。どうやら中国との関係も悪化して行く感じです。
ブルームバーグ、6月28日付を見てみましょう。

 <習主席とキャメロン首相の友情、無駄に-中国が失った最良パートナー 
         Bloomberg 6月28日(火)11時2分配信
 中国の習近平国家主席が英サッカークラブ「マンチェスター・シティ」のスター選手と自撮りに興じ、バッキンガム宮殿での晩餐会に招かれ、イングリッシュパブでビールを楽しんだのは、僅か8カ月前のことだった。
 エリザベス女王は習主席の訪英を高く評価。習主席とキャメロン英首相は両国関係の「黄金時代」の到来を示し、英国は中国の「欧米に於ける最良のパートナー」としての地位を築いた。
習主席はシェークスピアを引用し、中国が欧州連合(EU)との関係を深める上での英国の「積極的な役割」を力説した。 >

 イギリスと中国は、「黄金時代」だそうです。そして、最後の一文。

 <習主席はシェークスピアを引用し、中国が欧州連合(EU)との関係を深める上での英国の「積極的な役割」を力説した。 >

 がとても大事ですね。中国にとってイギリスの「役割」は、「中国とEUの関係を深めること」なのです。イギリスがEUから離脱したら、その役割を果せなくなります。これから、イギリスと中国の関係はどうなって行くのでしょうか?
 
 <北京外国語大学の謝韜教授(政治学)は「中国が英国との関係を非常に重視して来た大きな理由は、英国を通してEUの政策に影響を与えることにあった」

 と指摘。欧州への「橋頭堡(ほ)」としての英国の価値はEU離脱で失われたとし、中国は今後ドイツとの関係に集中することになろうと予想した。>(同上)

 短いコメントですが、非常に重要な点が三つあります。

1.「中国が英国との関係を非常に重視して来た大きな理由は、英国を通してEUの政策に影響を与えることにあった」。
2.欧州への「橋頭堡(ほ)」としての英国の価値はEU離脱で失われた。
3.中国は今後ドイツとの関係に集中することになる。

 要するに、中国はイギリスを捨て、欧州ではドイツを最重要視するようになると。
アメリカも中国と同じように動くことでしょう。


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日月の民草

Author:日月の民草
 ハンドルネーム666です。

五六七のミロクの代から六六六のミロクの世となるぞ。
六六六がマコトのミロクの世であるなれど、六六六では動きないぞ、
六六六は天地人の大和の姿であるなれど、動きがないからそのままでは弥栄せんのぢゃ、
666となり又六六六とならねばならんぞ、新しき世の姿、よく心得よ。
(五十黙示録 第二巻 碧玉之巻 第15帖)

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