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【RPE】英離脱はEU崩壊の始まり

 英のEU離脱に対する「RPE」の見解です。
要は、トランプ現象と同じ「グローバリズム」に対する「ナショナリズム」の巻返しだと言うものです。
興味深いことに、ナショナリストの代表挌に安倍総理とプーチン大統領の名が挙げられています。つまり、日本の保守優位は反安倍の人達が言っていること(軍国主義とか戦前回帰とか)とは裏腹に、世界に先駆けた歴史の正しい動きなのです。日本自立への王道です。


【RPE】イギリス離脱で、崩壊に向い始めたEU
          ロシア政治経済ジャーナル No.1409
        2016/6/27             北野幸伯
http://archives.mag2.com/0000012950/20160627101736000.html~?p=3)
 
 全世界のRPE読者の皆様、こんにちは! 北野です。
皆さん御存知のように、6月23日の国民投票で、イギリス国民は「EU離脱」を選択しました。ここ数日、テレビも新聞もネットもこの話題ばかり。その気になれば十分な情報がゲット出来ます。余りに情報が多いので、別に何か書く必要性も感じていなかったのですが。
しかし、この件に関する質問が多いので、少し触れて置きます。

ナショナリズムの巻返し

 元ウクライナ大使の馬淵先生は、現代の世界情勢を「グローバリズム 対 ナショナリズム の戦い」と分析されています。
先生によると、ナショナリストの代表は、安倍総理やプーチン。
因みに、「ナショナリスト」というと、普通「悪い意味」で使われますが、馬淵先生は、むしろ「肯定的な意味」で使っておられます。

 グローバリズムとは何でしょうか? 要するに、「地球を一つにしちゃいましょう」という主義のこと。そのためには、「人、金、モノ」の動きを自由にしちゃいましょう。
 イギリスが離脱することを決めたEUは、28か国の間で、この「理想」が現実化されていました。(とは言え、イギリスは「ユーロ圏」に入らず自国通貨ポンドを使い続けていたとか、細かい点は色々ありますが・・・。ここでは、ややこしくなるので、触れないで置きましょう。)

 もう一つ、グローバル化の特徴は、「主権が制限される」こと。
28か国からなるEUには、大統領もいて、議会も存在する。政治統合が年々進み、EUは、イギリス国の上部にあり主権を大きく制限する。
EUの例を挙げましたが、グローバル化は、世界中で進展しています。
ところが近年、これに対する反発が強まって来た。(例えばトランプさんは、「人の移動の自由」に反対。サンダースさんは、「グローバル化」、「新自由主義」の結果である「格差」に反対。)

イギリスを直撃したグローバル化の「ダークサイド」

 EUは現在28か国。とは言え、大昔からそうだった訳ではありません。
EUの前身ECは、豊かな西欧諸国の集まりだったのです。ところが、1991年にソ連が崩壊してから事情が変って来ました。
 それ迄ソ連の(事実上の)支配下にあった貧しい東欧や、新たに誕生したこれも貧しい旧ソ連諸国をどうする? という問題が浮上して来た。
欧州統合を推進するフランスやドイツは、「EUに東欧、旧ソ連諸国を加えて行けば、EUはアメリカを超えることが出来る!」と野望を抱いた。そして、実際そうしたのです。
 04年、EU加盟国は、一気に10か国増えました。主に、かつてソ連の(事実上の)支配下にあった東欧諸国、そしてソ連の一部だったバルト3国。貧しい東欧諸国の人達。「あなた達は好きなところで仕事しなさい」と言われたら、何処に行きますか?
 そう、豊かで給料の高い、イギリスを含む西欧に行くに決っています。
そして、東欧諸国の人々は、豊かな西欧への移動を始めたのです。
2015年、イギリスには33万人の移民がやって来たそうです。イギリスの人口は、日本の大体半分程度。だから、日本の感覚で言えば、「年間66万人移民が入って来た」という感じ。そして、彼等は、入って来て仕事をする。
 労働市場に年間33万人も新たな労働力が供給されれば、当然、元からイギリスに住んでいた人達の賃金が下がって行きます。
「移民の所為で、職を奪われた!」
「移民の所為で、給料が下がった!」
 普通の国なら、「じゃあ、移民の流入を制限すれば良いじゃん」ということになる。
しかし、EU加盟国のイギリスには、それが出来ないのですね。
「人の移動の自由」は、EUの大事な原則の一つですから。
これが、「グローバル化のダークサイド」。「主権を制限されている」(それで、移民問題を自国で解決出来ない)例です。
イギリス国民の半分強は、「主権を制限されていること」、「移民問題」等が主因で、「離脱」を支持したのですね。

EU=ドイツ帝国 という現実

 「世界の国=全て平等」と言われています。国連だって、そういう建前で運営されている。しかし、本音を言えば、全ての国が平等な訳ではありません。
 例えば、国連で強制力を伴う決定は、国連総会ではなく、安保理でなされる。
安保理には、常任理事国(=アメリカ、イギリス、フランス、ロシア、中国)がいて、彼等は(非常に不平等な)「拒否権」という「特権」を持っている。
 EUはどうでしょうか?
全ての国が平等という建前ですが、域内最大の経済力を持つドイツが圧倒的に強い。それで、予言者エマニュエル・ドットさん等は、「EU=ドイツ帝国である!」とよく言っています。
 ところで、イギリスにとってドイツは、「第1次、第2次大戦でぶちのめした国」です。その敗戦国が、ちゃっかり欧州1のパワーを持ち、何時の間にか28か国の実質支配者になっている。元覇権国家で戦勝国のイギリスには、それが我慢出来ないのですね。

EU離脱でイギリスはどうなる?

 イギリスのEU離脱の理由が「理解出来るもの」であったとしても、離脱の悪影響を避けることは出来ません。例えば、英通貨ポンドが激安になっている。ポンドは6月24日、対ドルで31年ぶりの安値をつけた。(註: 逆に円が高くなったのは悪いことなのか?)

 経済面で長期的に最大の問題と思われるのは、欧州一の金融センター・ シティーの没落でしょう。
 「英国はどんな国ですか?」と聞かれれば、多くの人が「金融の国です」と答えます。実際、金融関連ビジネスは、イギリスGDPの約1割を占めている。現在、アメリカやアジアの多くの金融機関が欧州の拠点をシティーに置き、そこから欧州のビジネス全体を指揮している。
 しかし、英国がEUから離脱すれば、外国の金融機関は、欧州の主要拠点をシティーからドイツ・フランクフルト等に移すようになるでしょう。(日経新聞6月25日付は、三井住友銀行、損害保険ジャパン、日本興亜等が、早速「英国外で新たに欧州統括の現地法人を立上げる検討に入る」と報じていました)

 外交面での打撃も避けられないでしょう。
アメリカと「特別な関係にある」と言われるイギリスは、常にアメリカとEUの「仲介役」を行なって来ました。アメリカは、イギリスを通し、EUの政策に影響を及ぼして来た。しかし、イギリスがEUを離脱すれば、同国はEUへの影響力を失うでしょう。
 では、アメリカはどうやってEUへの影響力を確保するのでしょうか?
勿論、EU最強国家ドイツやフランスと直接対話、交渉を行なうようになるでしょう。イギリスは外され、国際的地位は大きく下がります。
更に、スコットランドがイギリスから独立する可能性が強まっています。
 スコットランドは、2014年の住民投票で、独立を否決しました。
しかし、6月25日、(イギリスEU離脱の決定を受け)スコットランド自治政府は、「独立の是非を問う、2度目の住民投票の準備を始める」と発表しました。
 纏めると、EU離脱を決めたイギリスは、

1.欧州一の「金融センター」の地位を失う。
2.アメリカと欧州の仲介役という国際的地位を失う。
3.スコットランドの独立で、国家分裂する可能性が高まっている。

 と、暗い未来が待受けている。とは言え、肯定的な点がない訳ではありません。イギリスは、「自国のことは自国で決める」ことが出来るようになる。これが、「イギリス人は主権を取戻した」とトランプさんが評価した意味です。

EUはどうなる?

 では、イギリスに離縁状を突き付けられたEUはどうなるのでしょうか? こちらも、明るい未来は見えて来ないです。
先ず、離脱したイギリスは、GDP世界5位。EUでは、ドイツに次ぐ経済大国です。EU第2の経済大国が離脱する。それだけでも、EUには巨大な打撃ですね。
 しかし、最大の問題は、イギリスの「離脱成功」が他のEU加盟国の「離脱派」を勢い付けてしまうことでしょう。
EU諸国には、広く「離脱派」が存在しています。例えば、フランス、デンマーク、オランダ、スペイン等々。そして、シリア等からの難民を大量に受入れ続けるドイツ・メルケル首相への反発から、離脱派は支持を広げている。(ナショナリズムの巻返し)
 例えば、イギリス同様の国民投票実施を主張する、フランス「国民戦線」党首のマリーヌ・ルペンさんは、2012年の大統領選挙で3位につけた。極右と呼ばれるルペンさんの人気は、「ISテロ」、「難民の大量流入」等で、益々上昇しています。
 そして、今回の「イギリスのEU離脱」で、彼女の主張があながち「極右だけの危険思想ではない」ことが証明された。
もし、ルペンさんが来年の選挙で勝って大統領になり、国民投票を実施。フランス国民が「EU離脱」を選択したらどうなるでしょうか?
 おそらく、EUは存続し続けることが難しくなるでしょう。
将来、「2016年4月23日のイギリス国民投票は、『EU崩壊』の引金になった」と歴史の教科書に記されるかも知れないですね。

日本と世界はどうなる?

 日本はどうなるのでしょうか?
英ポンドが下がり、ユーロが下がるのですから、当然「円高」になります。(なっています) そして、株が安くなっている。
アベノミクスは、建前はどうあれ「異次元緩和による円安誘導」が重要な柱。これが挫折するのですから、日本経済も厳しくなるでしょう。
そして、世界経済は繋がっているので、イギリス、EU経済の悪化が世界に波及して行きます。
 中国経済の急減速とEU。これから世界経済は、かなり厳しいことになりそうです。


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日月の民草

Author:日月の民草
 ハンドルネーム666です。

五六七のミロクの代から六六六のミロクの世となるぞ。
六六六がマコトのミロクの世であるなれど、六六六では動きないぞ、
六六六は天地人の大和の姿であるなれど、動きがないからそのままでは弥栄せんのぢゃ、
666となり又六六六とならねばならんぞ、新しき世の姿、よく心得よ。
(五十黙示録 第二巻 碧玉之巻 第15帖)

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