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【RPE】アメリカが衰退した理由

 北野氏によると、アメリカが衰退した理由は、
1.世界支配という、誇大妄想的で不可能な目標を追求したこと。(アメリカ一極時代)
2.自ら創った世界秩序を壊した。(安保理無視のイラク戦争)
3.戦争ばかりしてエネルギーを浪費した。(朝鮮戦争。ベトナム戦争。アフガン、イラク戦争。リビア内戦。対露バック・パッシング戦争等)
 の3つだそうです。そして今、衰退するアメリカの舵取りは、時代遅れのヒラリーではなく、リアリスト・トランプの手に委ねられたようです。
 一方、安倍総理は再度、消費税増税を先送りし(28日夜公表)、6月1日、衆参同日選に撃って出て、政権基盤を固めた上で、この難物と渉り合うことになるでしょう。
差当り、在日米軍の駐留費用を全額負担する位は何でもありません。最新鋭装備の米軍を日本が傭兵化すると思ったら良いのです。トランプは経営者なのですから、「金を払う以上、主導権を渡せ」と交渉出来る筈です。
 
 
【RPE】★ アメリカが衰退した三つの理由
          ロシア政治経済ジャーナル No.1393
       2016/5/25             北野幸伯

 全世界のRPE読者の皆様、こんにちは! 北野です。
アメリカが衰退しています。トランプさんが、「日本はもっと金を出せ! さもなければ、米軍を撤退させるぞ!」と脅す時、「嗚呼、アメリカもここ迄落ちたか」と悲しくなります。
1945~1991年、世界には、アメリカとソ連、二つの極がありました。しかし、1991年末、ソ連が崩壊した。そして、一極、つまりアメリカだけが残った。「アメリカ一極時代」の到来です。
 90年代、アメリカは、「冷戦勝利の見返り」をたっぷり受けていた。世界中何処にもアメリカの脅威は存在しない。そして、アメリカ経済は、IT革命で一人勝ちしている。当に、「この世をば、わが世とぞ思ふ望月の、かけたることもなし思へば」(藤原道長)状態。
 しかし、新世紀に入って僅か16年で、何と変ってしまったことか・・・。
トランプさんは、日本を脅すだけではなく、「韓国はもっと金を出せ!でなければ、米軍を撤退させるぞ!」、「NATO加盟国はもっと金を出せ!でなければ、アメリカはNATOから抜けるぞ!」と脅迫する。
 それを聞いて、アメリカ人は「そうだ!そうだ!」と叫び、支持率が益々上がって行く。2000年時点で、「世界唯一の超大国」だったアメリカ。
何故僅か16年で、こんな酷いことになったのでしょうか? 私達は、二つの理由を知っています。
1.「100年に1度の大不況」で沈んだ。
2.「多極主義陣営」(フランス、ドイツ、ロシア、中国等)が意図的に「ドル基軸通貨体制」を攻撃し、アメリカを没落に導いた。
1.については、一般的な解説で皆知っています。
2.に就いて、「良く解らない」と言う人は、今直ぐこちらを御一読下さい。
●『世界一わかりやすいアメリカ没落の真実』 北野幸伯著
【完全無料】ダウンロードは⇒(http://tinyurl.com/pnx6e2m
 今回は、この二つ以外の理由に就いて。

アメリカは、「世界支配」を目指し、失敗した

 「冷戦」という米ソ「二極世界」が崩壊した。そして、「一極世界」になった。これは、冷戦が終ったので、必然的にそうなったのです。
「最早敵が存在しない世界」でアメリカは、どう振舞おうとしたのでしょうか? 答えは、「アメリカが単独で世界を支配する」です。その方法に就いて、アメリカ在住政治アナリストの伊藤貫先生は、こう解説しておられます。

 <1991年秋にソ連が崩壊すると、アメリカ政府は即座に次のグランド・ストラテジーを構想した。それは「国際構造の一極化を進める。今後はアメリカだけが、世界諸国を支配する経済覇権と軍事覇権を握る。アメリカに対抗出来る能力を持つライバル国の出現を許さない。>(自滅するアメリカ帝国 8p 詳細は→http://tinyurl.com/hmmpjwq

 要するに、アメリカは「世界を支配する!」と。そして、アメリカの潜在敵国は、4カ国あるんですね。
・ ロシア
・ 中国
・ ドイツ
・ 日本(!!!)

 <既にほぼ半世紀も「アメリカの忠実な同盟国」としての役割を果していた日本とドイツが、米政府の機密文書に於いて冷戦後のアメリカの潜在的な敵性国と描写されていたことは、「外交的なショック」(ワシントン・ポスト紙の表現)であった。>(同上62p)

 何はともあれ、アメリカは冷戦後「世界支配」を目指した。これは、「誇大妄想的で不可能な欲望」と言えるでしょう。しかも、「民族主義的」です。(「アメリカ民族」というのはないにしろ)
当然、世界中の大国が、反発を強めることになりました。フランス、ドイツ、ロシア、中国等は、「多極主義陣営」の構築を急ぎ、アメリカに対抗して行った。そして、「100年に1度の大不況」が起ったのです。

【アメリカが衰退した理由1】=世界支配という、誇大妄想的で不可能な目標を追求したこと。

アメリカは、自分が創った「世界秩序」を破壊した

 今の世界秩序は、第2次大戦の所謂「戦勝国群」が創ったものです。
アメリカは、その世界秩序の中で、「強制力を持つ国連安保理で『拒否権』を持つ」という特権的な地位にある。しかし、「唯一の超大国」になったアメリカは、「5常任理事国の一国」という地位に満足出来ませんでした。他のメンツ(顔触れ)を見て下さい。
 「イギリス、フランス、ロシア、中国」
アメリカは、「どう考えても、この4カ国より、俺達は上だろ!?」と考えた。
それでどうしたか? 現在の国際法では、「戦争出来る理由」は「2つ」しかありません。
・ 1つ目は、他国が攻めて来た時です。
この時、「自衛権」を行使して戦うことが、認められています。(日本も戦える)
・ 2つ目は、国連安保理が、戦争に賛成した時です。
 さて、戦争ばかりしているアメリカ。9.11後の「アフガン戦争」は、「自衛権の行使」という名目で行なわれました。しかし、「イラク戦争」は、同じ理由が使えなかった。フセインは、アメリカを攻撃していませんから。そこで、アメリカは、安保理の「お墨付き」を得ようとした。すると、フランス、ロシア、中国が反対したのです。
 結局、アメリカは「国連安保理」を「無視」することにしました。そう、アメリカのイラク戦争は、「国際法違反」だったのです。証拠はこちら。(04年9月16日、朝日新聞)

 <イラク戦争「国連憲章上違法」 国連事務総長がBBCに

 15日の英BBC放送(電子版)によると、アナン国連事務総長はBBCとのインタビューで、イラク戦争を「我々の見地からも、国連憲章上からも違法」と断じた上で、「各国が共同歩調を取り、国連を通して行動するのが最善という結論に誰もが達している」と述べた。
 国連では21日からブッシュ米大統領等各国の元首、首相、外相等を迎えて総会の一般演説が行われる。アナン氏の発言はこれを前に、イラク戦争を国際法違反とする国連の姿勢と、唯一武力行使を容認出来る機関としての安全保障理事会の重要性を再確認したと言える。 >

 このことについて、Z氏は、「アメリカは国連安保理を無視したことで大変なことになるぞ」と03年時点で警告していました。05年出版の「ボロボロになった覇権国家」にも書かれています。私はZ氏の話を聞いた時、「そんなもんかいな」と本気にしなかった。
 しかし、今は「安保理無視」の長期的悪影響がはっきり解ります。
日本にいると判り辛いかも知れませんが、これでアメリカは「正義の味方」の地位から失脚したのです。そして、「国際秩序を破壊する悪者」になってしまった。ジョージ・ソロスは言います。

 <ブッシュ政権が追求しているアメリカの単独覇権という考えの誤りを、イラクははっきり示している。イラク侵攻は、アメリカがテロとの戦争を進め、世界に於ける支配的地位を維持することを難しくした。アメリカはその地位を失う道を歩んでおり、ブッシュ大統領は我々をその方向に遥遥と連れて来ている。>(「ブッシュへの宣戦布告」 ジョージ・ソロス 77p)

【アメリカが衰退した理由2】=自ら創った世界秩序を壊した。

エネルギーの浪費

 「世界支配」を目指すアメリカは、今迄以上に戦争ばかりする国になりました。新世紀になってからだけで、
・ 01年、アフガン戦争開始
・ 03年、イラク戦争開始
・ 08年、傀儡国家グルジアとロシアの戦争
・ 11年、リビア戦争
・ 13年、シリア攻撃を画策するも断念
・ 14年、ウクライナ内戦を支援し、ロシアと対立
・ 14年、IS空爆を開始
 このように、戦争ばかりしている。
特に、長期に亘るアフガン、イラク戦争は、アメリカの衰退を加速させました。

【アメリカが衰退した理由3】=戦争ばかりしてエネルギーを浪費した。

 この件では、日本も笑えません。日本だって2次大戦時、戦線を拡大し過ぎて、アメリカ同様の過ちを犯しています。

教訓

 以上、アメリカが衰退した3つの理由を挙げました。そこから得られる教訓を考えて見ましょう。
・ アメリカが衰退した理由1=世界支配という、誇大妄想的で不可能な目標を追求したこと。
 日本も、「誇大妄想的」な目標を掲げないよう注意する必要があります。
・ アメリカが衰退した理由2=自ら創った世界秩序を壊した。
 日本は、「世界秩序」を「守る側」にいるべきで、「壊す側」に行くべきではありません。アメリカでさえ、無傷でいられなかっただけではなく、長期的に破滅的なダメージを受けた。
「190か国が加盟する世界秩序『NPT』なんて脱退して核を持てば良いじゃん!」と考えるのは要注意です。日本は、「世界秩序の破壊者」になり、米英仏露中が一体化して日本を破滅させることでしょう。
・ アメリカが衰退した理由3=戦争ばかりしてエネルギーを浪費した。
 これもホントに大事な教訓ですね。実際、国家でも個人でも、「自分の持つエネルギーを最大限効率良く配分出来るか?」が成功と失敗のカギを握ります。別の言葉で言えば、「本当に必要なことだけをする国」と「個人」が成功する。その意味で、アメリカは、「要らんことばかり」やり、「自滅への道」を歩んでいます。
 
 目覚めたオバマさんは、ここ2年で、
・ ウクライナ問題
・ イラン核問題
・ シリア内戦
 を解決し、ロシア、キューバと和解しました。漸く「本当に必要なこと」に資源を集中し出した時に引退。とても残念です。


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日月の民草

Author:日月の民草
 ハンドルネーム666です。

五六七のミロクの代から六六六のミロクの世となるぞ。
六六六がマコトのミロクの世であるなれど、六六六では動きないぞ、
六六六は天地人の大和の姿であるなれど、動きがないからそのままでは弥栄せんのぢゃ、
666となり又六六六とならねばならんぞ、新しき世の姿、よく心得よ。
(五十黙示録 第二巻 碧玉之巻 第15帖)

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