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海底資源「夢の泥」は今(1)

 資源・エネルギー戦略は国家の生命線です。太平洋戦争は「植民地からの開放」戦争であると同時に「南方の資源獲得」戦争でもありました。現在でも「シェール革命」がアメリカの中東への関与を大幅に減らすという国家戦略の根幹を左右する程の影響力を見せ付けています。
 同様に日本にとっては、海底の「熱水鉱床」、「メタンハイドレート」、「レアアース」等の開発が、未来を見据えた経済産業政策の柱の一つとならねばならない程重要なものです。日月神示にもあるとおり、日本近海の海底は「宝の山」なのです。よって当ブログでもこの関連の記事は以前から継続的に取上げています。


脱・資源貧国、日本の切札「レアアース泥」に中国の触手 南鳥島南方で探査契約
       2016.3.30 07:30          産経ニュース
http://www.sankei.com/life/news/160330/lif1603300003-n1.html~n5.html)  

 「研究者はどうやって生活しているんですか」。2月上旬、埼玉市で開催された中学生対象の講演会。無邪気な中学生の質問と、壇上の男性との掛合いに会場は笑いに包まれた。壇上の男性は東京大学大学院工学系研究科エネルギー・資源フロンティアセンター教授の加藤泰浩(54)。
 
 加藤はハイテク素材に欠かせないレアアース泥(でい)を約5年前、太平洋のタヒチ沖やハワイ沖の海底で世界で初めて発見した。翌年の平成24年には日本の排他的経済水域(EEZ)である南鳥島(東京都小笠原村)沖でも見付けたことを公表した。海底の鉱物資源を見付けた日本人は加藤が初めてだった。

 南鳥島は、東京の南東約1860キロに浮かぶ最東端の国境。加藤の発見は一辺2キロの正三角形状の同島のEEZで、日本が自由に海底開発出来ることを意味する。南鳥島沖で発見されたレアアース泥は中国の陸上レアアースの20~30倍の濃度。現在の日本のレアアースの消費量(約1・4万トン)の200年分以上が眠っているという。日本が海底レアアース開発のトップランナーとなり、「資源貧国」を脱する足掛りとなる可能性を秘めているのだ。

 しかし、中国がその行手を阻むかも知れない。「日本より先に中国がレアアース泥を開発する可能性が出て来ました」。加藤は講演会でこう危機感を露わにした。

 22年9月7日の沖縄県石垣市の尖閣諸島沖で中国漁船が海上保安庁の巡視船に体当りして来た事件。日本でレアアースという用語が有名になったのはこの事件がきっかけだった。日本の司法当局が漁船の船長の勾留延長を決めると、中国は自国の陸上で生産されるレアアースの対日禁輸という外交カードを切った。中国は当時、世界のレアアース需要の97%を供給していた。価格は急騰し、日本は中国に翻弄された。

 この時、東大准教授だった加藤は既に、東大の研究所にあった試料から太平洋沖の水深4千メートル以上で採取された泥にレアアースが高濃度で含まれることを掴んでいた。研究室の学生等9人と、数年掛けて集めた2千を超える泥を分析し、2カ月で論文に纏めた。「太平洋の深海泥にレアアース」。23年7月、論文は世界的科学誌「ネイチャージオサイエンス」に掲載された。加藤がこの発見の公表を急いだのは、レアアース価格をコントロールしていた中国を抑え込み見たい一心からだった。
 不穏な動きがある。
中国は約2年前、南鳥島から南側延長線上にある550キロ四方の公海で、コバルトやプラチナを含む海底鉱物資源「コバルトリッチクラスト」を探査する契約を国際海底機構と締結した。これにより15年間の排他的権利を確保し、開発に向けた探査が可能になった。

 中国に定められた鉱区探査範囲最北の海山と南鳥島との距離は約820キロ。加藤は中国の思惑をこう推測する。「中国が獲得したコバルトリッチクラスト鉱区は、日本が獲得したクラスト鉱区よりクラストが分布する海山がはるかに少ない。中国の狙いはずばり、南鳥島南方の公海に分布するレアアース泥の探査だろう」

中仏連携 不穏なシナリオ

 東大教授の加藤泰浩は埼玉市の講演会でもう一つ懸念を口にした。

 「中国はフランスの企業と組んで資源開発しようとしている。先に我々が開発したいと思ってます」

 加藤は平成26年11月から石油・天然ガス開発会社等が参加する「東大コンソーシアム」というチームを組んでレアアース泥の開発を目指している。
中国にレアアース泥を揚げる技術はないが、世界でトップクラスと言われる仏の海洋開発会社と組むことはないか。加藤の懸念は中仏連携のシナリオだ。

 中国主導のアジアインフラ投資銀行に仏が参加する等、中仏は経済的に良好な間柄。レアアース泥が見付かったタヒチ沖の一部は仏の排他的経済水域(EEZ)で、自国の資源に関心がない国はない。
加藤は2月、仏大使公邸に招かれ、来日中の国会議員等とレアアースに就いて意見交換をした。加藤は中仏の協力は十分に有り得る、との見方を深めた。

 「仏と中国の企業は一緒に海底資源開発に乗出そうとしている」。国際的な海洋動向に詳しいある研究者もこう指摘する。
この研究者によれば、パプアニューギニアで計画されている海底熱水鉱床の揚鉱(ようこう)等に使われる船は中国が、機械は仏企業が造り、鉱石も中国企業が買取る予定という。

 海底熱水鉱床は、海底の地中から熱水と共に噴出した鉱物が堆積して出来た金や銀等を含む海底資源。日本では沖縄海域と伊豆・小笠原海域で発見されているが、沖縄海域では中国の海洋調査船が頻繁に出没しているという。しかし、経済産業省は隣国を刺激しないように公表に慎重だという。

 そしてこの研究者は中国の資源獲得に対する貪欲さを象徴するエピソードを明かす。「中国は私達が既に発見したところを、『我国の調査船が沖縄トラフで発見した』とニュースで流した。学術論文として発表し、既成事実化するのは阻止出来たが…」
27年6月、中国の通信社、新華社はこんな見出しの記事を流した。

 《中国 インド洋で埋蔵量が豊富なレアアース鉱を初発見》

 実はこれも加藤がその2年前に国際学術誌に発表済のもの。発見の手柄の既成事実化は、日本の領土である尖閣諸島を自国領と主張し続ける手法と同じだ。

 「南鳥島周辺のレアアース泥を開発する、という意志は見せておかないといけない。中国の海洋開発は日本を追越すのが目標ですから」。こう警鐘を鳴らす研究者もいる。
 「東大コンソーシアム」は南鳥島沖から泥を引揚げる実証試験を2年後には行ないたいとしている。30.8億円と見込まれるコストが課題だが、今、日本にとって重要なのは中国に後れを取らないことだ。=敬称略
                         ◇
 日本人が海底鉱物資源のレアアース泥を発見して約5年。当時、本紙は「夢の泥」として報じた。日本が「資源国」となる可能性を秘めた「夢の泥」の今を追う。(編集委員 斎藤浩)
                      (続)

【用語解説】 レアアース泥
 レアアースはジスプロシウム(Dy)やネオジム(Nd)など17種類から成る元素の総称。「希土類」とも呼ばれる。東大の加藤泰浩教授はレアアースを豊富に含む海底泥をタヒチ沖や南鳥島沖で発見し、レアアース泥と名付けた。質量の重いものと軽いものがあり、Dyやテルビウム(Tb)など10種類は「重レアアース」と呼ばれ、陸上の鉱床では中国に集中。残るNdなどは「軽レアアース」に区分される。エアコン、スマートフォン、液晶テレビ、LED電球からインフルエンザ治療薬の合成触媒…。私達の生活のあらゆる物に微量ながらレアアースは使われ、「産業のビタミン」と呼ばれる。
                 

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日月の民草

Author:日月の民草
 ハンドルネーム666です。

五六七のミロクの代から六六六のミロクの世となるぞ。
六六六がマコトのミロクの世であるなれど、六六六では動きないぞ、
六六六は天地人の大和の姿であるなれど、動きがないからそのままでは弥栄せんのぢゃ、
666となり又六六六とならねばならんぞ、新しき世の姿、よく心得よ。
(五十黙示録 第二巻 碧玉之巻 第15帖)

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