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シベリア開発が天王山

 2016年5月6日の歴史的日露首脳会談(非公式)の内容を外務省のHPで見ると、「経済分野を始めとする幅広い分野での協力8項目」は以下のようになっています。(http://www.mofa.go.jp/mofaj/erp/rss/page3_001680.html

(1) 健康寿命の伸長。
(2) 快適・清潔で住み易く,活動し易い都市造り。
(3) 中小企業交流・協力の抜本的拡大。
(4) エネルギー。
(5) ロシアの産業多様化・生産性向上。
(6) 極東の産業振興・輸出基地化。
(7) 先端技術協力。
(8) 人的交流の抜本的拡大。

 これ等の内、ルトワックさんが「絶対に中国に渡してはいけない」と言うシベリア開発に関係しているのは、(4)と(6)です。現時点で、アメリカが何故、日・露接近を嫌うかと言うと、未だ基本的に米・露関係が悪いからです。(プーチンがリーダーとして強過ぎ、警戒されているからでもある)
 しかし、ルトワックさんによると、ロシアは何れ強大化する中国に脅威を感じるようになり、長期的には日米の側について中国と対立する必然性があると言う。中国が路線転換しない限り他に選択肢はない。
その過渡期に於いて、日本は日米同盟を最重要視しながらも、日露関係を徐々に改善して行くという極めてデリケートな外交を上手くやらなければならない、と言うことです。それが「ヤマトタケル晋三」に与えられた天命です。


【RPE】★ 大戦略家ルトワックは、日本とロシアの関係をどう見ているのか?
       ロシア政治経済ジャーナル No.1385
     2016/5/10             北野幸伯
http://archives.mag2.com/0000012950/20160510000000000.html

 全世界のRPE読者の皆様、こんにちは! 北野です。
前号では、「安倍総理が、ロシアのソチでプーチンと会いました」という話をしました。
2013年、日露関係は劇的に改善された。
2014年、「クリミア併合」で、日本はアメリカ主導の制裁に加わり、日露関係は悪化。
「経済協力」が不可能になり、テーマが「北方領土問題だけ」になってしまった。
「北方領土返還」は、ロシア側になんの得もないばかりか、「大損」な話。
それで、ロシア側はウンザリし、副首相が「日本はハラキリして大人しくしやがれ!」と言うほど険悪になっていた。
 ところが、安倍総理が今回訪露され、「経済協力」の話をすることで、日露関係の悪化に歯止めが掛った。とまあ、こんな話でした。
(前号を読んでない方は、先ずこちらを御一読下さい。

 ところで、前号の最後に、「日本側のロシア認識は『まだまだ』」と書きました。日本にとってのロシアは、「対中国で大事なのだ」と。この「日本にとってロシアは、『対中国』で大事」に就いて、世界最強の戦略家ルトワックさんは、何と言っているか見てみましょう。
引用は、全国民必読の書「中国4.0」からです。
● 『中国4.0~暴発する中華帝国』 (エドワード・ルトワック)

日本、二つの最重要課題とは?

 この「中国4.0」。
前半は、15年で3回変った中国の戦略に就いて解説されています。
大成功した中国1.0。増長し、アグレッシブになって失敗した中国2.0。
軌道修正するも、失敗している中国3.0。そして、ルトワックさんが提唱する、中国4.0。
 ところで、「中国4.0」。実を言うと、大戦略家のルトワックさんが、「日本人のためだけに」書かれた本なのです。より正確に言うと、再臨の諸葛孔明・奥山真司先生が、ルトワックさんに6回インタビューし、それを本にされた。そういう事情もあって、「日本への言及」が圧倒的に多いのです。
 さて、ルトワックさん。現在の日本の課題に就いて、「二つだけ」語っておられます。
一つは、言う迄もなく、「中国問題」について。
「中国が尖閣を占領したら、日本はどうすべきか?」も、詳細に書いてあるので、是非読んで欲しいです。
もう一つは、何と「ロシア」(シベリア開発)の話。とは言え、「ロシアの話」も、結局「中国の話」の延長なのです。

何故、シベリアが重要なのか?

 <最初の課題は、ロシアのシベリア開発を何処迄援助出来るかだ。>(144p)

 え~~~~。「シベリア開発が、日本最初の課題」だそうです。メチャクチャ唐突な気がしますね。一体何なのでしょうか? (私註: 第2の課題は尖閣防衛等、小規模紛争への米軍に頼らない対応準備)

 <これにも中国が関わっている。
中国がシベリアの資源を獲得してしまうと、自己完結型の圧倒的な支配勢力となってしまう。>(同上)

 中国がシベリアを獲得すると、「圧倒的支配勢力」になってしまう??? どういうことでしょうか?

 中国は、日本同様、資源を主に中東から輸入しています。要するに、タンカーで運んで来ている。勿論、海を通って来る訳ですが。しかし、アメリカが、海を支配している。

 <シベリアを当てに出来ない中国は、船を使って天然資源を輸入する必要があるため、海外に依存した状態となる。この場合、必ず「アメリカの海」を通過しなければならない。>(同上)

 そして、ルトワックさんによると、50年経っても、中国は海でアメリカに敵わないそうです。随分楽観的な予測に思えますが。つまりこういうことです。
アメリカと中国の対立が激化したとしましょう。アメリカは、2次大戦前、戦中に「ABCD包囲網」で日本へのエネルギー供給を止めた。同じようなことを、中国に対しても出来るというのです。すると、エネルギーがない中国は、戦争出来ません。

 <中国の最大の弱点は、アメリカと紛争を絶対に起せない、という点にある。>(145p)

 これを日本から見ると、「やはりアメリカは大事」となります。しかし、中国には、この苦境から逃れる方法がある。そう、海から資源を入れなくても、陸続きのロシアや中央アジアから入れれば良い。

 <ところがロシアを吸収出来れば、中国はその弱点を克服出来る。>
<この意味で、シベリアを中国の手に渡さないことは、日本にとって決定的に重要なのである。>(同上)

 ルトワックさん、しかしこれをやると、「アメリカが反対する」と指摘しておられます。確かにオバマさんは、安倍さんに、「プーチンと会うな!」と要求しました。
ルトワックさんは、アメリカとロシアのバランスを取りながら、長期的にロシアとの関係を改善して行くことを勧めています。日本にとっての「ロシアの戦略的位置付け」が良く解りますね。
 とは言え、「今の日本政府に、東シベリア開発全面協力等出来るだろうか?」と思います。
アメリカの反発も凄くなることでしょう。とは言え、「中・露分裂が日本の国益」ということをはっきり理解し、出来ることからやって行ったら良いですね。
 勿論、WIN-WIN 関係になるよう細心の注意が必要です。WIN-LOSE や LOSE-WIN の関係は、結局長続きせず、恨みだけが残ります。

 今回の話、メルマガという媒体では、余り詳細に伝えられませんでした。
もっと詳しく知りたい方は、今直ぐこちら(↓)を御一読下さい。
● 『中国4.0~暴発する中華帝国』 (エドワード・ルトワック)



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五六七のミロクの代から六六六のミロクの世となるぞ。
六六六がマコトのミロクの世であるなれど、六六六では動きないぞ、
六六六は天地人の大和の姿であるなれど、動きがないからそのままでは弥栄せんのぢゃ、
666となり又六六六とならねばならんぞ、新しき世の姿、よく心得よ。
(五十黙示録 第二巻 碧玉之巻 第15帖)

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