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失注で良かった豪次期潜水艦

 当ブログの過去記事「豪次期潜水艦共同開発国、仏に決定 (04/28)」の正しさを裏付ける内容です。「RPE」に何度か登場したAJCN(※)の代表・山岡鉄秀氏によるこの記事、「アゴラ」という言論プラットフォームで人気ランキング1位を取ったそうです。さすが、「RPE」に繋がる人脈は一流ですね。 ※ AJCN: Australia-Japan Community Network



「アゴラ」
失注で良かった! 豪州潜水艦
2016年04月30日 06:00          山岡 鉄秀    
http://agora-web.jp/archives/2018920.html

 豪州の次期潜水艦建造の入札で日本が落選し、豪州を拠点とする我々は胸を撫下ろしている。我々は、豪州政府が国内製造に拘り出した頃から反対に転じていた。日本政府は下記の事項を本当に認識しているのだろうか?

1.豪州は製造業に向かない国である

 潜水艦の建造は主に南オーストラリア州のアデレードで行なわれる予定だという。アデレードと言えば、嘗てあの三菱自動車の工場があったが、大赤字を抱えた挙句、2008年に閉鎖している。三菱のみならず、フォード、GM、そしてトヨタも2017年迄に現地生産から撤退する方針を明らかにしている。Toyota Motor Corporation Australia の安田政秀社長が出した声明が印象的だった。

 “「我々は事業変革のために出来る限りのことを行なったが、現実には我々がコントロール出来ない要素が余りに多く、オーストラリアでの自動車生産は割に合わない」(ロイター 2014年2月10日)”

 要するに、コストが非常に高い上に、労組が強力で労務管理が大変過ぎて、「やってられない」状況になってしまったのである。また、元々細かい作業は不得手で、品質管理の意識も高くない。自動車が作れない国で、最新鋭の潜水艦をどうやって作れというのだろうか?

2.機密保持は困難

 我々は昨年から警鐘を鳴らしていたが、北部準州のダーウイン港が中国企業に約450億円で99年間もリースされてしまった。このランドブリッジという中国企業は人民解放軍と繋がりが深く、私兵部隊(プライベートアーミー)まで持っているという。明らかに人民解放軍のフロント企業だ。そのような会社に、米海兵隊も駐留する安全保障の要衝であるダーウイン港をあっさりと明渡してしまうのが豪州政府である。

 今回の失注が表明される直前にもタンバル首相が大勢のビジネスマンを引連れて中国詣でをしている。この期に及んで未だ中国マネーに媚び、自国の安全保障すら妥協してしまうのだ。中国側から強力な妨害工作があったことは間違いない。豪州側が「そうりゅう型」潜水艦の機密を中国側に漏らさないと信じるのは、韓国政府が自発的に大使館前の慰安婦像を撤去すると期待するぐらいナイーブである。

 自動車も作れず、金で要衝をあっさり明渡してしまう国で超ハイテクの潜水艦をまともに建造して、尚且つ機密漏えいを防ぐなぞ、限りなく不可能に近い、ということだ。

 それにしても呆れたのは、採用されたフランスのバラクーダ型は元々原子力潜水艦なので、通常動力に再設計しなくてはならず、その結果、動力部が3倍の大きさになってしまうということだ。それでは実際にどの程度の性能を発揮出来るか分らないではないか。とてもじゃないが南シナ海の有事には間に合わないだろうし、抑止力にもならない公算が高い。「予定の2倍の時間を掛けて作ってみたけど、期待したように出来ませんでした」となる可能性が高いと言って置こう。

 豪州政府が真剣に安全保障を考えるのであれば、日本から完成品を輸入するのが最も合理的だ。政治的妥協の結果、虻蜂取らずに陥る選択をしてしまった。それこそ中国の思う壺だ。

 日本は豪州に期待せず、独自に海中での圧倒的優位性を維持強化する方が賢明だ。むしろ、三菱重工等の参画企業が十分なサイバーアタック対策を取れているかどうかを徹底的に確認すべきだ。「事業部単位で対応していた隙を破られてしまいました」等という言い訳は洒落にもならない。


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五六七のミロクの代から六六六のミロクの世となるぞ。
六六六がマコトのミロクの世であるなれど、六六六では動きないぞ、
六六六は天地人の大和の姿であるなれど、動きがないからそのままでは弥栄せんのぢゃ、
666となり又六六六とならねばならんぞ、新しき世の姿、よく心得よ。
(五十黙示録 第二巻 碧玉之巻 第15帖)

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