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中国を罠に嵌めよ

 ここで奥山氏が示唆していることは、要するに「中国を増長させて叩け」ということだと思います。そのために、日本政府はわざと弱腰対応をした方が良い。そうすれば、中国は益々付け上がって自滅の坂を転がり落ちるし、一方、日本国内では強硬論が高まるでしょう。そこへ、中国の理不尽さを訴える材料を効果的にぶつけるのです。それは「安保関連法廃止」、「9条を守れ」等を掲げて結束した野党(基本親中派)への打撃にもなります。
 

日本の情報・戦略を考えるアメリカ通信
【アメリカ通信】 中国 王毅 外交部長の要求を冷酷に利用することこそが戦略
    2016年05月03日               奥山真司  
http://archives.mag2.com/0000110606/

 おくやまです。
既に御存知かも知れませんが、北京を訪れていた岸田外相がカウンターパートである外交部長の王毅(おうき:Wang Yi)と昨夜会談し、彼から日本に対して、国交関係改善のための「4つの要求」をされたというニュースがありました。 (http://goo.gl/DxufZe)

 この4つの要求ですが、纏めますと、
1)歴史を反省し「一つの中国」の政策を厳守すること、
2)「中国脅威論」や「中国経済衰退論」をまき散らさないこと、
3)経済面で中国を対等に扱うこと、(後進国扱いするな?)
4)国際・地域協力で中国への対抗心を捨てること、
 という中国のエゴ丸出しのもの。
これに対する日本側の反応は、当然の如く、「日本国民の神経を逆撫でするものだ」というものであり、
「なんて上から目線だ」
「その反対のことを主張してやれ」
「言いっ放しにされている外務省は役立たずだ」
 というコメントがネット界隈でも多く見られます。
勿論、私も最初にこの中国側の厚顔無恥な声明を聞いた時に、当に同じ様な感想を抱いた訳ですが、同時に戦略を考える身として、こう考えます。それは、
「戦略家としてはこの国民に湧上る感情を利用しなくてはならない」
 ということです。
既にお読みになった方は十分御存知かと思いますが、私が編訳したルトワックの『中国4.0』では、大国が「激情」に襲われて大きな間違いを犯した例として、日本やアメリカの過去の例を引合いに出しながら、中国の「2.0」という自滅的な戦略への転換を挙げております。

 つまりルトワックによれば、中国は2008年のリーマン・ショック後に
「西洋列強から受けて来た“百年恥辱”を今こそ晴らさん」という激情に襲われて、積極的且つ攻撃的な対外政策(2.0)に舵を切ったということなのです。

 勿論これは計算されていたものではなく、むしろその異様な大国意識のお蔭で中国は周辺国の警戒感を呼起してバランシングを受けることになり、以前よりも弱い立場におかれるようになった、というのがルトワックの分析です。

 要するにここでルトワックは、得てして「大国の抱える集合的な激情は、国の進路や戦略を誤らせるものである」というネガティブな意味で捉えており、これに警戒しなければならないと示唆しております。
そこで、私はこの「激情」についてもう一つ別のことを指摘して置きます。

 それは、「戦略家として、この激情をどう利用するかを考える」ということです。
例えば冒頭に紹介した王毅の「逆撫で発言」ですが、これによって我々が冷静に考えなければならないことが2つあります。

 1つは、王毅がこれを国内向けに言っており、日本国民よりも中国人民や共産党幹部向けに<プロパガンダ>として発言している、という事実です。
これは中国という不安定で独裁的な体制の国家としては当然であり、外交部の人々にとって、非常に帝国的で大国意識(中華思想)の強い国内の聴衆に向けて、
「日本に対してズバッと言ってやりましたよ」
 とアピールすることは必須なのです。

 そして、もう1つ。
日本の戦略担当者達が考えなければならないのはこの「王毅逆撫で発言」にムカッと来た(=激情)日本国民やメディアを、如何に利用して日本の国益に叶う方向に仕向けるか、ということなのです。マキャベリズムです。
 リアリズムをベースとした戦略家に求められるのは、このような激情に安易に同調するのではなく、むしろ、その波をチャンスとして捉え、如何に利用すべきか? を考えることです。

 「戦略思考」という言葉を最近良く耳にするようになりました。
この言葉を見聞きして「戦略は権力者のものだから、自分とは関係ない」
と感じる方がいるかも知れません。
しかし、「戦略を考える」というのは、飽く迄も自分がそれを動かす立場であればどうするのか? つまり「当事者」として物事を考える。

 自らを「庶民」ではなく「為政者」、「フォロワー」ではなく「リーダー」として冷静・冷徹に状況を判断するということです。これは特定の立場の人間ということではなく、誰にとっても必要なことではないでしょうか?

 さて、冒頭の話題にもう一度戻りますが、中国の王毅の要求は確かに怪しからんです。しかし、そこから生じたエネルギーを如何に利用するのか? ということを、第三者的な目で冷静に考える。これこそが「戦略家」の真骨頂です。

 我々が戦略思考を磨くためにここで一番求められるのは、この「怪しからん!』という<激情>から一歩引いて見て、どのように自分の<利益>に繋げて行くのか、という冷血且つ冷酷な視点なのです。

 以前、“尖閣での漁船の体当たり映像”の流出の件等ありましたが、日本側がこのような事案を扱う場合、直ぐにガス抜きされてフラット化されてしまいますが、こういった幾つかの映像、例えば、反日運動のデモ映像等を集積しておいて、更なる国民の反中国気運が溜まった時に、これ迄の日本の中国への貢献等と合せて、報道するのも一つの手段です。
このような冷酷な「プロパガンダ視点」で外交を考えることも、これからの日本人には求められて来るのではないでしょうか。(おくやま)

▼ 奥山真司の「アメ通 LIVE!」|THE STANDARD JOURNAL 2
2016/05/03(火) 開場: 20:57 開演:21:00
http://live.nicovideo.jp/gate/lv258924248


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日月の民草

Author:日月の民草
 ハンドルネーム666です。

五六七のミロクの代から六六六のミロクの世となるぞ。
六六六がマコトのミロクの世であるなれど、六六六では動きないぞ、
六六六は天地人の大和の姿であるなれど、動きがないからそのままでは弥栄せんのぢゃ、
666となり又六六六とならねばならんぞ、新しき世の姿、よく心得よ。
(五十黙示録 第二巻 碧玉之巻 第15帖)

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