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トランプ外交政策

 今日は日曜日で、木の芽を潤すしっとりした春雨が降っています。
久し振りにゆっくりと近況報告やスピリチュアルな記事でも書こうと思っていましたが、「RPE」の更新頻度が高くその余裕がありません。
 今回は、「産経ニュース速報」で知って気になっていたトランプ候補の外交政策に就いての北野氏の解説です。
「なるほど!」と思ったのは、「アメリカが対中和解に動いたら日本も追随しないと、梯子を外され代理戦争をさせられる。(バックパッシング)」という点です。これが、リアリズム政治の真骨頂です。(実際は和解と言うより、アメリカが強くなることで中国を温和しくさせるという意味合いのようですが)


トランプ氏が外交政策発表 「アメリカ第一主義」掲げ同盟国に負担求める 中露とは関係改善目指す
        2016.4.28              産経ニュース
http://www.sankei.com/world/news/160428/wor1604280042-n1.html~n2.html)

 【ワシントン=加納宏幸】 米大統領選の共和党候補指名争いで先行する不動産王、ドナルド・トランプ氏(69)は27日、ワシントンで外交政策に関する演説を行ない、米国民の利益を最優先する「アメリカ・ファースト(米国第一)」を基本にすると表明した。米軍の海外駐留もこの原則に基づいて判断し、同盟国に自主防衛を促すことも躊躇わないと強調。中露との関係改善も謳った。

 トランプ氏はオバマ政権が「他国を再建する一方で自国を弱めている」との認識を示した。他に手段がない場合には軍事介入を躊躇わないとする一方で、必要性のない戦闘のために米兵を派遣することはないとの基本方針を明確にした。

 こうした観点から、日本等アジアや欧州の同盟国に対しては米軍駐留経費の更なる負担を求め、これに応じないのであれば「米国はこれらの国々に自主防衛させる準備をしなければならない」と述べた。

 大統領就任後に北大西洋条約機構(NATO)に加盟する欧州諸国やアジア地域の同盟国との間で個別に首脳会議を開き、経費負担や共通の課題を協議する意向も明らかにした。

 イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)の台頭に関しては、オバマ米大統領や政権中枢にいた民主党最有力候補、ヒラリー・クリントン前国務長官(68)の責任を追及。西側の民主主義をイラク、エジプト、リビア等に導入しようとした結果、中東に「ISが満たす真空を作った」と述べた。

 一方、トランプ氏は米国の弱さが中国による南シナ海への進出やサイバー攻撃を許していると指摘。米国が強さを回復することを通じて、中露と「平和的、友好的」な関係を築くことが出来ると強調し、「敵同士になるのではなく、共通の利益に基づく一致点を見出すべきだ」と語った。

 カナダ、メキシコと再交渉すると主張している北米自由貿易協定(NAFTA)に関しては「製造業や雇用を空洞化させる完全な災難だった」と述べた。

 トランプ氏はこれ迄体系化された外交政策を持たず、日韓の核武装を容認する発言やイスラム教徒を入国禁止にする等の主張が問題視されて来た。今回の演説は政策に一貫性を持たせて批判を回避すると共に、11月の本選を睨みクリントン氏との差別化を図る狙いがあると見られる。


【RPE】★ アメリカ第1主義!~トランプ外交演説の中身
        ロシア政治経済ジャーナル No.1381
   2016/4/30             北野幸伯
http://archives.mag2.com/0000012950/20160430160451000.html

 全世界のRPE読者の皆様、こんにちは! 北野です。
アメリカ大統領選、共和党トップを走るトランプさん。4月27日、「外交政策」に関する演説をしました。何を語ったのでしょうか?
先ず、トランプさんは今、どのような位置にいるのでしょうか?
共和党内での勝利が見えて来た。ところが、共和党内で、「トランプではヒラリー・クリントンに勝てない!」と言われています。何故でしょうか? 変な発言が多いからです。
 「アメリカとメキシコの国境に万里の長城を建てる!」
 「イスラム教徒は、アメリカに入れるな!」
 「日本から米軍を撤退させる可能性がある!」
 「日本の核保有を認める!」
 「朝鮮戦争が起ってもアメリカは関わらない!」
  等々。
 コメディアンであれば良いですが、(落目でも)「覇権国家」のトップとしては、何とも「危なっかしい」ですね。実際、共和党の中には、「トランプが共和党の大統領候補になれば、ヒラリーに入れる」と言う人が沢山いる。
トランプさんも、そういう現状を解っているので、「共和党の主流派に認めて貰い、ヒラリーに勝つために、もう少しマジメにならなければ」ということなのですね。

CNN.co.jp 4月28日から。
 <演説は予め用意した原稿に基づく抑制された口調で行なわれ、トランプ氏が人気を集める大きな要因だった自由奔放な発言スタイルは影を潜めた。>

トランプは、〇〇〇〇主義者

 トランプは、今の世界をどう見ているのでしょうか? そして、アメリカをどうしようとしているのでしょうか。

 <同氏は「米国第一主義こそが、私の政権の最重要テーマとなるだろう」と明言。
「トランプ政権では如何なる米国民も、外国の市民のために自分達のニーズが二の次にされていると感じることはない」と語った。>(同上)

 「米国第1主義こそが、私の政権の最重要テーマ」。何故こんな話になるのでしょうか? 
トランプさんによると、「アメリカは、世界中から搾取されている、哀れな国」なのです。
NATOがアメリカを搾取し、日本がアメリカを搾取し、韓国がアメリカを搾取し・・。今迄のアメリカは、「他国第1主義」だった、或いは「世界第1主義」だった。それを、「米国第1主義にする!」と。

 これ、どうなんでしょうか?
実を言うと、全ての国が、「自国第1主義」です。別の言葉で、全ての国が「国益を最優先」している。(日本は、時々、国益よりも、「アメリカ益」、「中国益」、「韓国益」を優先させている感じがしますが・・・)
アメリカだって、ずっと「アメリカ第1主義」でやって来ました。ところが表向き、「アメリカ第1主義」とは言いませんでした。
「アメリカは、世界の自由、人権、民主主義を守る!」等と言って来た。
ところが、トランプさんは、「私はアメリカ第1主義者だ!」と言う。とても正直ですね。しかし、覇権国家のトップとして、「アメリカ第1主義宣言」はどうなのでしょうか?
 
 皆さんの会社のトップが、「私は『我社第1主義だ!』」と宣言したらどうですか? 「わが社」と「第1主義」の間には、【利益】という言葉が省略されています。「我社【の利益】第1主義だ!」。皆さんの会社の社長が、こんなことを宣言していたら、普通「心強いぞ!」とは思いません。「大丈夫かな、この会社」と思うでしょう?
 何故でしょうか? 社長さんの言葉を世間の人が聞いたら、「儲け第1主義のあの会社からは買いたくない!」となるからです。
ところで皆さん、「自分第1主義」を宣言している人がいたら、そんな人と「付き合いたいな~」と思いますか? 普通は、「関わりを持つと利用されるだけではないか?」と警戒し、近付かないようにするでしょう? 国だって同じことです。日本は、世界中で愛されている。それは、要するに、世界一他国を助けて来たということです。
 私は何が言いたいのか?
トランプさんの「アメリカ第1主義」宣言は、「我社の利益第1主義宣言」、「自分の利益第1主義宣言」と同様、「極めて拙い」ということです。

 <また、トランプ氏は「米国の外交政策の錆を振落とす」と誓い、「行き当りばったりを目的あるものに、イデオロギーを戦略に、混沌(こんとん)を平和に置換える」外交政策を提案すると述べた。>(同上)

 ここだけ読むと、「素晴らしい!」と思えます。
確かにオバマさんの外交は、「行き当りばったり」に見えます。(例えば、2013年8月に「シリア攻撃宣言」をし、同9月に「ドタキャン」するとか)
しかし、「行き当りばったり」を「目的あるものに」という時の「目的」とは何でしょうか? 
トランプさんの言葉によれば、「アメリカの利益」となるでしょう。これが、同盟国を不安にさせるのですね。

トランプの「イスラム国」(IS)対策

 次、BBC News 4月28日から引用して見ましょう。

 <「イスラム国」への対応
トランプ氏は、自身の政権の下では過激派組織「イスラム国」(IS)が掃討されるのは「時間の問題になる」とした上で、「彼等にそれが何時かは教えないし、どうなるかも言わない」と述べた。
 同氏はこれ迄、ISが掌握する石油資源を奪い、「ウオーターボーディング」と呼ばれる水責め等厳しい尋問方法を使うと述べていた。但し、27日の演説ではそこには触れなかった。
トランプ氏は演説で、「過激なイスラム主義の拡散を止めるのが米国、そして勿論世界の主要な政策でなければならない」と語った。
更に、過激主義と戦うため同盟国と緊密に協力するとした。>

 「IS」ですが、実を言うと、プーチン・ロシアの空爆で既に「壊滅的打撃」を受けています。何故でしょうか?
アメリカは、1年以上空爆をして、ISの「石油インフラ攻撃」を一切しなかった。ところが、プーチンは、遠慮なくISの石油インフラを空爆し、「資金源」を断つことに成功しています。
 つまりトランプは、既に「ほぼ掃討されたIS」に就いて、「私が大統領になればISを壊滅させる!」と言っている。少し狡猾です。
ISですが、主にシリアで弱体化した彼等は、難民に紛れて欧州に移動しています。ですから、シリア、イラクのISは衰退しましたが、欧州のISは逆に増えている。

NATO加盟国は、「もっと金を出せ!」

 <トランプ氏は、北大西洋条約機構(NATO)参加国と新たな協議を開始し、組織改革や米国の拠出金の「リバランス(再調整)」を進めると語った。>(同上)

 「リバランス」と言うと、訳分んないですが、要は、「NATO加盟国は、もっと金を出せ!」ということですね。とは言え、欧州経済も苦しい。結局、「ドイツはもっと金を出せ!」という話になるでしょう。

ロシアとは、「和解」、「協力」

 <更に、ロシアと協議して、イスラム過激主義への対応で合意点を探る意向を示し、「ロシア人には論理が通じないと言う人もいるが、本当かどうか確かめる心算だ」と述べた。>(同上)

 2014年3月の「クリミア併合」で最悪になった米露関係。実を言うと、米露関係は、既に「和解」、「協力」に向っています。
・ ウクライナ内戦は、2015年2月の「ミンスク合意」で事実上終結している。
・ 米露は、共同で、イランの核問題を終らせた。(2015年7月)
・ 米ロは、共同でシリア内戦を終らせた。(2016年2月)

 ここで、トランプさんは、「オバマ路線」を「継承する」と言っているのですね。ただ、オバマは、表向き「プーチンと敵対している」ことになっている。
トランプは、堂々と「プーチンと協力する!」と宣言している。それで、ロシアメディアは、「トランプ支持一色」になっています。

中国とは「関係改善」

 <中国に就いては、「(中国は)強い相手には敬意を払う。我々は今、経済的に利用されるのを許しているから、彼等の敬意を失っている」とし、「中国との関係を改善する」と述べた。ただ、詳細は語らなかった。>(同上)

 日本人が最も関心を持っているのは、トランプの「対中政策」でしょう。しかし、詳しい話はしなかった。
もしトランプさんが、中国との和解を目指すなら、日本も同じようにする必要があります。(アメリカは、「梯子を外す」のが得意。例: グルジア、ウクライナ、サウジ、イスラエル等)
先走って中国を挑発しないよう、気を付けましょう。

日本は、「もっと金をだせ!」

 <同盟国に就いて
トランプ氏は、「我々が守っている国は防衛費を負担しなくてはならない」とし、「でなければ、米国は、自国は自分で守らせる、という構えでなくてはならない。我々にそれ以外の選択肢はない」と語った。
同氏は先月、ニューヨーク・タイムズ紙のインタビューで日米関係に就いて、「我々が攻撃を受けることがあっても、向うは我々を守る義務がない。もし日本が攻撃を受けたら、我々は絶対向うを守らなくてはならない。それは本当に問題だ」と述べている。>(同上)

 トランプさんが日米関係について一貫して言っているのは、
・ 日米安保を「片務」から「双務」にしろ!
・ 日本は、もっと金を出せ!
 です。
日米安保を片務から双務にする件は、安倍総理が一生懸命取組んでおられます。日米が一体化することで、中国は大人しくなりました。トランプさんが大統領になれば「更に対等にしろ!」と要求が来ることでしょう。そして、「思いやり予算」の「大幅増額要求」は、避けられないでしょう。
中国が「日本には沖縄の領有権がない!」と主張しているご時世。証拠はこれ⇒(http://jp.sputniknews.com/japanese.ruvr.ru/2012_11_15/94728921/
残念ながら「仕方ない」です。日本には現時点で、「自国を自分で守る能力がない」のですから。(日米安保を双務にすることで、日本の防衛能力も向上して行きます)

トランプ演説への反応は?

 <トランプ氏の演説に対する反応
2016年の大統領選に立候補していたジム・ギルモア元バージニア州知事は、「演説の中で完全に同意出来る処は多かった」としながらも、同盟国の負担増を求めた部分に就いては疑問を呈した。>(同上)
<共和党の有力者の間では、今回の演説を評価する声が上がっている。上院外交委員会のコーカー委員長が「もっと詳細を聞きたい」と述べた他、ギングリッチ元下院議長も、考察や議論に値する「真剣な」外交政策だとツイートした。>(CNN.co.jp 4月28日)

 共和党の有力者を味方につけることに、ある程度成功したようです。
落目の覇権国家アメリカの大統領選。まだまだ目が離せませんね。


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日月の民草

Author:日月の民草
 ハンドルネーム666です。

五六七のミロクの代から六六六のミロクの世となるぞ。
六六六がマコトのミロクの世であるなれど、六六六では動きないぞ、
六六六は天地人の大和の姿であるなれど、動きがないからそのままでは弥栄せんのぢゃ、
666となり又六六六とならねばならんぞ、新しき世の姿、よく心得よ。
(五十黙示録 第二巻 碧玉之巻 第15帖)

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