スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

「チャイナマネー」の力と限界

 ヒラリーとキッシンジャーがチャイナマネーに屈すれば、アメリカ人は歴史の笑いものになります。トランプ候補は少なくともチャイナマネーには頼らずに選挙運動をやっているようです。


【RPE】★ 中国4.0 「チャイナマネー」の力と限界
       ロシア政治経済ジャーナル No.1366
     2016/4/4             北野幸伯
http://archives.mag2.com/0000012950/20160404000000000.html

 全世界のRPE読者の皆様、こんにちは! 北野です。

 全国民必読の書、「世界3大戦略家」エドワード・ルトワックさんの『中国4.0~暴発する中華帝国』、3回目読んでいます。(笑)
 この本は、206p。薄いので、すらすら読めてしまうのですが、内容は「濃い」です。流石は「世界3大戦略家」。今回は、ルトワックさんの「金力観」について。
「金力観」というのは、あまり聞かないと思います。私が今思い付いた言葉なので、一般的ではありません。意味は、「金の力について、ルトワックさんは、どう考えているのか?」ということです。

中国は、「チャイナ・マネー」の力を過信し過ぎた

 中国は、1970年代からリーマンショックが起った08年迄、「平和的台頭」と称し、世界、特に「アメリカ」から警戒されないよう、細心の注意を払って来ました。
ところが、リーマンショックが起り、アメリカが沈んだ。中国は、沈まないどころか9%以上成長し、浮上した。
 09年、「100年に1度の大不況」が世界で猛威を振っていた時、中国は、幾つかの過ちを犯します。その一つが、「金は力なり」と錯覚したことである。これ、勿論ルトワックさんの考えです。少し引用して見ましょう。

 <これは中国の知識人達が犯した、完全な間違いである。
要するに「金は力なり」ということであり、これが外交分野で実践されると、「小国のところまで出向いて金を渡せば、相手は黙る」という勘違いに繋がる。
金がパワーそのものであり、これを渡せば相手は大人しくなって自分達に従うだろう、という安易な考えだ。>(27~28p)

 こうした中国の考えに就いて、ルトワックさんは、

 <誰にも言訳が出来ない程の、酷い間違いである。>(同上)

 と、断言されています。そして、「金で態度が変らなかった例」として、ミャンマーとアメリカを挙げました。

 <中国は、資金を豊富に与えることによってミャンマーは黙る筈だと勘違いしてしまったし、アメリカに対しても中国の大規模なマーケットをちらつかせれば、態度を変えるだろうと見誤っている。>(31p)

 日本にも言及しています。

 <「金は力なり」という幻想を抱いた中国のリーダー達は、もし北京が日本政府といざこざを起したとしても、腐敗した(つまり中国の金に目が眩んだ)日本の財界は自国の政治家に圧力を掛けて中国側の要求に屈する筈だ、と勘違いしていた。
「金で政治的影響力を買える」という、彼等の典型的な思い違いだ。>(47p)

 これって、「金で転ばなかった」安倍総理を褒めているのでしょう?

「金は力」である

 私は、この部分を読み、本当に「面白い!」と思いました。実際、「金は力」だからです。
考えて見て下さい。何故、イギリス、フランス、ドイツ、イタリア、オーストラリア、イスラエル、韓国等の親米諸国は、アメリカの制止を無視して、中国主導の「AIIB」に入ったのでしょうか? 「金に目が眩んだから」でしょう?
 ここ数年、嘗ての覇権国家イギリスは、「中国の属国」のように振舞っています。実際、「AIIB」に入るのを決めたのも、「人民元」を「SDR構成通貨」にするのを支持したのも、イギリスが欧州で一番だったのです。
イギリスは、「特別な関係」と言われるアメリカを、堂々と裏切って中国側につきました。これだって、「チャイナマネー」の力でしょう?
 更に、中国は、アフリカでも中南米でも影響力を拡大している。これも「徳の力」ではなく、「金の力」です。

しかし、金は「 全て」ではない

 とは言え、「金は全てではない」のもその通りです。
例えば、リベラル系の人達は、「経済の相互依存を強めることが大事だ。そうすれば、対立や紛争は、お互い損をするのでなくなる」と主張します。
 実際、ある程度はそのとおりでしょう。しかし、例えば欧州とロシアの関係を見て下さい。欧州の国々は、経済的に大きな損失を出しながらロシア制裁を続けています。ロシアも「報復制裁」をしているので、欧州の、特に農業は大きな打撃を受けています。
 2010年に「尖閣中国漁船衝突事件」が起った時、中国は日本へのレアアース輸出を禁止しました。日本は、とても困りましたが、それで屈することはありませんでした。
こういう現象は、「経済の相互依存により、対立、紛争を回避出来る」という理論では説明出来ません。
要するに、「金は力」ですが、「金は万能ではない」ということですね。
 私達自身の生活を見ても解るでしょう。「金」は確かに超重要なファクターですが、それで全てが決定される訳ではありません。

正しい「金力観」が大切

 「金力」を過信したのは、中国だけではありません。日本だってバブル時代は、そういう傾向がありました。態度の横柄な「成金」が尊敬されないのは、日本だけではありません。
ロシアでも、プーチンが支持されたのは、90年代政財界を牛耳っていた新興財閥を国民が憎んでいたからです。
 日本も、ルトワックさんの本を読み、「正しい金力観」を身に着けることが大事ですね。世界から愛され尊敬され、繁栄する国家を造るために。未だの方は、是非御一読下さい。
● 『中国4.0~暴発する中華帝国


関連記事

テーマ : 検証
ジャンル :

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

日月の民草

Author:日月の民草
 ハンドルネーム666です。

五六七のミロクの代から六六六のミロクの世となるぞ。
六六六がマコトのミロクの世であるなれど、六六六では動きないぞ、
六六六は天地人の大和の姿であるなれど、動きがないからそのままでは弥栄せんのぢゃ、
666となり又六六六とならねばならんぞ、新しき世の姿、よく心得よ。
(五十黙示録 第二巻 碧玉之巻 第15帖)

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
最新記事
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
QRコード
QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。