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【RPE】核シェアリング

 前記事で北野氏が「アメリカを敵に回さずに【実質】核保有国になる方法」と言っていたのがこれです。あまりよく御存知でない方もおられると思うので転載しておきます。尚、記事中「ニュークリア=nuclear=核」です。
 アメリカによる「核弾頭売却」(日本側から見れば購入)よりは受容れ易いでしょう。要は、アメリカにその意思さえあれば、後は日本国内の世論だけの問題です。安保法でも問題になっている「安全保障と観念論の激突」が予想されます。


【RPE】★ 世界の孤児にならずに、事実上の核保有を実現する方法
        ロシア政治経済ジャーナル No.1375
      2016/4/19             北野幸伯
http://archives.mag2.com/0000012950/20160419000000000.html)   
  
 全世界のRPE読者の皆様、こんにちは! 北野です。

 トランプさんが、
「在日米軍を撤退させる可能性がある」
「朝鮮戦争には関わらない」
「日本の核保有を認める」
 と発言した。
それで、「日本も核保有を!」という話がこれから彼方此方で聞かれるようになるでしょう。これは、「満州国問題」によく似ています。
日本が満州に進出したのは、「ロシア(後にソ連)の南下政策を防ぐため」でした。ところが、満州に固執し過ぎて、中国、アメリカ、イギリスも敵に回してしまった。それどころか1933年には、国際連盟を脱退し、「世界の孤児」になってしまった。
 日本が核兵器を保有するとすれば、理由は、「中国と北朝鮮が持っているから」となるでしょう。核兵器保有を目指す際、口では「北朝鮮の脅威に備えるため」と言いつつ、本音は「中国の脅威に対抗するため」となる筈です。
 ところが、問題があります。日本は、「対中国」で核保有を目指したい。
しかし、アメリカもロシアも欧州も、日本の核保有には反対するだろう。
(勿論、トランプさんが大統領になり、「私は日本の核保有を断固支持する。安保理で制裁論議になったら、必ず拒否権を出して阻止する!」と公式に宣言してくれれば話は別ですが)
 核拡散防止条約(NPT)から脱退する必要があるので、190か国を敵に回し、満州国の時同様、「世界の孤児」になる。
最も本質を書けば、中国の脅威に対抗するために核保有を目指したら、アメリカと中国、両方敵になり、「反日 米中同盟」が成立してしまう。こういう事態が最も恐ろしい。アメリカは、そういうことを平気でやる国です。
 例えば、第2次大戦時、ドイツと日本をぶちのめすために、仮想敵NO1ソ連と組みました。大戦が終ると、今度は敵だったドイツ(西ドイツ)、日本と組みソ連と対峙した。

ニュークリア・シェアリングとは?

ところで、「アメリカを敵に回さず、世界の孤児にならず、事実上核保有を実現してしまう方法」があります。
● 『日本自立のためのプーチン最強講義』(集英社インターナショナル)から一部転載してみましょう。
【転載ここから▼】
 <「ニュークリアシェアリング」で、中国に対抗せよ
「一番危険な仮想敵国は中国」という話を第一章でしました。
日本で「核武装を主張する人達」も、結局、最大の脅威は中国。次に同国の属国、北朝鮮。その次にロシアであることを同意してくれるでしょう。
「だから、日本も核を持て!」という論理ですが、それをやると、「中国どころか、アメリカ、欧州、ロシアも敵に回してしまう」という話をしました。
 では、「核を持てない」日本は一体どうすれば良いのか?
第一のステップは、既述のように、日米安保を「片務」から「双務」にすること。そのために、「集団的自衛権を認めよう」と。
次のステップですが、「ニュークリア・シェアリング」(核の共有)という仕組みがあります。これは核兵器を持たないベルギー、イタリア、ドイツ、オランダがアメリカと結んでいる条約です。過去には、カナダ、ギリシャ、トルコも参加していました。
 「ニュークリア・シェアリング」とは何かと言うと、右の四国は、有事の際、アメリカの核を使って反撃出来るのです。そのため、この四国は日常的にアメリカの核を使って訓練をしています。
「集団的自衛権」を自らに認めることで、アメリカと対等な同盟国に成り得る日本。アメリカと数年間信頼関係を醸成した上で、「ニュークリア・シェアリング」を要求したら良い、と私は考えます。
 そのメンツを見て下さい。
第二次世界大戦で、日本の同盟国としてアメリカと戦ったドイツ、イタリアが入っています。両国が「ニュークリア・シェアリング」に参加していることで、これ迄「ドイツとイタリアでファシズムが復活している!」という批判はありませんし、これからも起らないでしょう。ですから、日本が同じ決断をし、同じ行動を取ってもおかしくはありません。
 次のメリットは、「ニュークリア・シェアリング」の場合、日本が単独で「核兵器保有」を目指すのと違い、「アメリカ」、「欧州」を敵に回すことがありません。よって、「国際的に孤立する」とか「国連で制裁を受ける」とか、「エネルギー供給を止められる」といった心配をする必要がないのです。
 そして、最後のメリット。
この「ニュークリア・シェアリング」によって、日本はアメリカの核兵器を利用することが出来るようになるので、中国の武力的圧力に対する強力な「抑止力」になります。
これは、「自国は核兵器を保有しなくとも、核兵器保有国と同じ抑止力を持てる」という素晴らしい仕組みなのです。
 しかし、これはあく迄も現時点での話。既述のように、アメリカの衰退トレンドは止まりません。ですから、日本は、同国の衰えを補完するという名目で徐々に軍事的自立を成し遂げて行くべきなのです。>
【転載ここまで▲】

ニュークリア・シェアリングの前にやるべきこと

 この本を出したのは、2013年11月です。
良い仕組みだと思いますが、一つ考慮しておくべき事実があります。
世界3大戦略家のルトワックさんや、リアリストの大家ミアシャイマーさんは、大昔から「中国がアメリカ最大の脅威になる」と断言していました。
 そして、アメリカが中国に勝つための重要ポイントは、「中国とロシアを分断し、日米側に引入れよ」ということ。
オバマさんは、「AIIB事件」後、漸くロシアとの和解に動き始めました。
この「ニュークリア・シェアリング」ですが、中国が猛反発するのは勿論、現時点ではロシアも「大いなる脅威」と認識する可能性が高いです。
 そうなると、中国とロシアは、反米・反日で益々一体化してしまう。
日本がニュークリアシェアリングを目指すなら、その前にロシアが最早日本を警戒しないレベル迄和解する必要がある。これ、如何にも「ロシア在住者」、「ロシア寄り」の発言ぽいですね。その疑念は解りますが、「対中国でロシアが最重要」と主張しているのは、ルトワックさんやミアシャイマーさんです。
証拠として、ルトワックさんの超名著● 『自滅する中国』から引用します。

 <日本が引続き独立を保っていられるかどうかは、反中同盟全体の強さに大きく左右されることになるからだ。>(同上187~188p)
 
 衝撃的ですね。反中同盟が形成されない、或いは脆弱な場合、「日本は独立を保てない」、つまり、「中国に実質併合される可能性もある」と言っているのです。では、どうすれば、日本は勝てるのか?

 <勿論日本自身の決意とアメリカからの支持が最も重要な要素になるのだが、ロシアがそこに参加してくれるのかどうかという点も極めて重要であり、むしろそれが決定的なものになる可能性がある。>(同上188p)

 という訳で、今回は、「米中を同時に敵に回さず、事実上の核保有国になる方法」に就いてでした。
今は、1930年代同様、大国間の関係がコロコロ変っています。日本も大局を見ながら、「孤立しないよう」慎重に行動する必要があります。


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五六七のミロクの代から六六六のミロクの世となるぞ。
六六六がマコトのミロクの世であるなれど、六六六では動きないぞ、
六六六は天地人の大和の姿であるなれど、動きがないからそのままでは弥栄せんのぢゃ、
666となり又六六六とならねばならんぞ、新しき世の姿、よく心得よ。
(五十黙示録 第二巻 碧玉之巻 第15帖)

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