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日本の核武装問題

 「日本の核保有を許す」というトランプ氏の発言は、アメリカの対日政策の根幹を変更するものです。ですから、仮にトランプ氏が大統領になっても本当に実行するかどうかはかなり怪しいと思っていた方が良いです。それより、同じ核保有国であるロシア、インドとの友好関係を強化することの方が対中国・北朝鮮策としては現実的でしょう。(核シェアリング条約を結ぶという手もあります)
 それにしても、憲法9条はもとより、「日米同盟は、日本に独立した外交、国防政策を行なう能力を与えないことを主要な任務として運用されている」ことを日本国民はよくよく認識しておく必要があります。日本民族は、それほど世界支配層に恐れられていると言っても良いでしょう。


【RPE】★ アメリカは、日本の核武装を許すか?
        ロシア政治経済ジャーナルNo.1373
      2016/4/15             北野幸伯
http://archives.mag2.com/0000012950/20160415000000000.html

 全世界のRPE読者の皆様、こんにちは! 北野です。

 アメリカ大統領選で、共和党トップを走るトランプさん。数々の爆弾発言で、日本と世界を怯えさせています。曰く、
・ 在日米軍を撤退させる。
・ 日本の核保有を許す。
・ 朝鮮戦争が起こっても、アメリカは関らない。
 この二番目、「日本の核保有を許す」について。核兵器、軍事的には確かに優れています。北朝鮮のような最貧国でも造ることが出来、抑止力は抜群。アメリカのような超大国でも、横暴の限りを尽す「核保有国」北朝鮮への攻撃を躊躇する。
 一方、核を持っていなかったアフガン、イラク、リビア等は、アメリカにメチャクチャにされてしまいました。トランプ発言に就いて、日本の一部の人は、喜んでいるようです。「よっしゃ!これで核武装して、日本は自立出来る!」と。
 ところが、この問題はそう単純ではありません。先ず、所謂戦勝国群、イギリス、フランス、中国、ロシアが反対する。そして、アメリカは、本当に「日本の核保有を支持するのか」極めて怪しい。日本が核武装するためには、「核拡散防止条約」(NPT)から脱退する必要がある。世界190か国が加盟しているNPTから脱退することで、日本は、世界で孤立します。

 戦前も同じようなことがありました。そう、世界が反対しても満州国を存続させたかった日本は、国際連盟を脱退したのです。その後どうなりましたか? 1937年時点で、アメリカ、イギリス、ソ連、中国を敵に回し、必然的に敗北しました。
「全世界を敵に回しても」と決意すれば、日本は核武装を達成出来るでしょう。しかし、それで「世界の孤児」になってどうするのでしょうか? 軍事的安全は得ることが出来るかも知れません。

 とは言え、例えばアメリカは、戦前・戦中のように、日本への原油の流れを止めることが出来る。「エネルギーがなくなった国民生活」、ちょっと想像してみましょう。更に、過酷な金融制裁、経済制裁を課すことも出来ます。「日本が核兵器を手放す迄制裁を続ける」と国際社会が決意したら、国民生活はどうなるのでしょうか?

 「核武装派」の人達は、国連安保理常任理事国を全部敵に回し、
・ 原油、ガス、ウランが輸入出来なくなる。
・ 過酷な金融制裁、経済制裁を課される。
 この二つからどうやって日本国を守るのか、説明する義務があると思います。
「・・・て言うか、トランプさんは、『日本の核保有を許す!』と言ってますよね? だったら、アメリカは許すのではないですか?」
 これは、そうかも知れないし、そうではないかも知れません。
何れにしても、過去と現在の状況を見ると、「アメリカは日本の核武装を断固として許さない」可能性が高いのです。

アメリカ、驚愕の本音

 日本を代表するリアリスト伊藤貫先生は、
● 『中国の「核」が世界を制す』伊藤貫(http://hec.su/dubG
 という名著を出されています。(伊藤先生は、核保有派ですが、私は心から尊敬しています)
この名著の中に、ペンタゴンの日本部長ポール・ジアラさんと1994年に会った時の会話が出て来ます。仰天の内容ですので、皆さん、ゆっくり熟読して下さい。ジアラさん曰く、

 <「クリントン政権の対日政策の基礎は、日本封じ込め政策だ。>
<1990年にブッシュ政権は対日政策のコンセプトを大きく修正し、『日本を封じ込める』ことを、米国のアジア政策の基盤とすることを決定した。>
<クリントン政権も同じ考えだ。クリントン政権のアジア政策は米中関係を最重要視するものであり、日米同盟は、日本に独立した外交、国防政策を行なう能力を与えないことを主要な任務として運用されている。>(以上200p)

 因みに当時から北朝鮮の「核問題」はあったのですね。これについてジアラ日本部長(当時)は、どういう見解だったのでしょうか?

 <現在、北朝鮮の核開発が問題となっているが、仮令今後、北朝鮮が核兵器を所有することになっても、アメリカ政府は、日本が自主的核抑止能力を獲得することを許さない。
東アジア地域に於いて、日本だけは核抑止力を所有出来ない状態に止めておく事が、アメリカ政府の対日方針だ。この方針は米民主党だけではなく、共和党政権も賛成して来た施策だ。>(同上)

 どうですか、これ? 20年前からアメリカは、「北朝鮮が核兵器を保有しても、日本に核武装はさせない」と決めていた。

アメリカは、日本の核武装を警戒し始めた?

 「とは言え、20年も経てば状況も変るのではないですか? アメリカも、『核武装容認』の方に振れているのでは?」。こういう意見も出るでしょう。興味深い情報があります。
アメリカが日本から核物質を持出し初めているのです。(私註: オバマ政権の話)

 <プルトニウム輸送船が到着 東海村から米国へ返還、21日にも出航
            産経ニュース3月21日

 核物質の管理強化を進めるオバマ米政権の方針に沿って日本が米国への返還に合意した研究用プルトニウム等の核物質を運ぶと見られる英国の輸送船が21日朝、茨城県東海村の港に到着した。日本原子力研究開発機構(原子力機構)の施設に保管されていた核物質を積込み、同日にも米国に向け出航する見通し。
 プルトニウムは331キロで原爆40~50発分に相当。冷戦期に英米仏が日本に提供し、高速増殖炉の実験に使われた。
米国の核監視団体によると、これほどの量のプルトニウムが海上輸送されるのは1993年に「あかつき丸」が約1トンをフランスから日本に運んで以来となる。>

 今年は、年初から北朝鮮が「水爆」実験したり、ミサイルぶっ放したりして騒がしいですね。それでアメリカは、「日本は核武装するのではないか?」と恐れ始めている。
今回の「プルトニウム回収」は、「核武装は許しませんよ!」というシグナルだというのです。

親日派のケント・ギルバートさんでも

 190か国が加盟するNPTから脱退し、日本が核武装に突進む。
すると、アメリカは黙認せず、欧州、ロシア、中国を巻込んで「日本潰し」を主導する可能性があります。
「核武装しても、アメリカは日本の同盟国」等と甘い見通しは持たない方が良い。
 日露戦争時、日本は当時の覇権国家イギリスと「日英同盟」を結んでいました。イギリスは、日本の勝利に大いに貢献してくれたのです。
そして、第1次世界大戦が起った。
イギリスは、同盟国日本に「陸軍を欧州に派兵してくれ!」と懇願します。しかし、日本は、(海軍は出したが)この要求を一蹴したのです。
結果、イギリスは日英同盟の意味を見出せなくなり、1923年破棄しました。
 その後、同盟国でなくなったイギリスは、「遠くから日本を暖かく見守った」のではありません。アメリカと組んで、日本潰しに動いたのです。
今の同盟国アメリカだって同じことです。
コントロール不能になった日本を、中国やロシアと組んで潰さない保証が何処にあるでしょうか? 中国は、「思い掛けず反日統一共同戦線戦略が成就した」と大喜びすることでしょう。

(● 必読 中国の反日統一共同戦線戦略とは?(http://jp.sputniknews.com/japanese.ruvr.ru/2012_11_15/94728921/

 さて、「アメリカは日本についてどう思っているのだろう?」
このことについて最近興味深い動画を見ました。「日本を守る三大アメリカ人」と言えば、
・ テキサス親父さん。
・ マイケル・ヨンさん。そして、
・ ケント・ギルバートさん。でしょう。
 そのケント・ギルバートさんが、「龍馬プロジェクト」の神谷先生と対談した。神谷先生が「日本核武装の可能性」に就いて質問したところ、ケントさんは、「絶対反対」なリアクションでした。9分30秒ぐらいから、「日本核武装」の話になって行きます。
 ケントさんは、「韓国と日本が核兵器を持つことは、アメリカが許しません」と断言。その心は、「アメリカが持ってるんだから、要らない」そうです。更に、「核兵器保有国は、新たに核兵器を持とうとする国を許しません。これ鉄則です!」。

 つまり、日本が核保有しようとすれば、アメリカ、イギリス、フランス、ロシア、中国が一体化して叩き潰すということです。
ケントさんは、日本が対中国で核保有すれば、「より不安定になる」と仰っています。
皆さんも是非、この動画を見て頂ければと思います。(https://www.youtube.com/watch?v=dOGDQSQ8O3M

 今回の話は、トランプさんに唆されて、日本が核武装に突進めば、「全世界を敵にして破滅する可能性が高い」という話でした。
そして、メルマガでは、細かく書けませんでしたが、このテーマに興味のある方は是非、
● 『日本自立のためのプーチン最強講義』(集英社インターナショナル)を御一読下さい。


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日月の民草

Author:日月の民草
 ハンドルネーム666です。

五六七のミロクの代から六六六のミロクの世となるぞ。
六六六がマコトのミロクの世であるなれど、六六六では動きないぞ、
六六六は天地人の大和の姿であるなれど、動きがないからそのままでは弥栄せんのぢゃ、
666となり又六六六とならねばならんぞ、新しき世の姿、よく心得よ。
(五十黙示録 第二巻 碧玉之巻 第15帖)

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