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日本政府に欠けているもの(2)

 日本政府に欠けているものの第2は「戦略」です。
“「戦略」とは、「戦争に勝つ方法」という意味。そして、「戦略の重要ポイント」は、「優先順位をつけること」です。”と北野氏は述べています。
 日本は今、中国と戦争状態にあります。中国・韓国が仕掛けた反日プロパガンダはその前哨戦です。尖閣や南シナ海問題もそうです。当ブログもやっている中国バッシングはそれに対する反撃です。
この戦争に勝つために、日本政府は米印豪と連携を強めています。ここで潜在的に勝敗の帰趨を決する程重要になるのがロシアとの関係です。今は未だ、アメリカの顔を立てて表沙汰には出来ませんが。
 「RPE」がトランプ氏の発言を問題にするのも、この「戦略」の根幹を揺るがしかねない内容だからです。そして日本政府はこの「戦略」がよく解っていないのではないか、と具体的に例を挙げて説明しています。


【RPE】★ 何故日本政府の外交は信用されないのか?
        ロシア政治経済ジャーナル No.1369
     2016年04月08日           北野幸伯
http://archives.mag2.com/0000012950/20160408000000000.html

 全世界のRPE読者の皆様、こんにちは! 北野です。
     (中略) 
 全国民必読の書、
● 『中国4.0 ~ 暴発する中華帝国』(詳細は→https://hec.su/dlv4
 の中で、世界3大戦略家ルトワックさんは、習近平の弱点に就いて、以下のように書いています。

 <彼が持っていないものが只一つある。彼に真実を伝えてくれる人材だ。誰も彼に真実を伝えていないのである。>(120p)
 <例えば彼に対して、「今回の訪米は完全な失敗でした」と伝えるメディアがない。つまり彼には、正確な情報をフィードバックするシステムが存在していないのである。>(121p)

 これ、我国日本は、どうなのでしょうか? 戦前のマスコミは、戦争を煽ったことで知られています。今は、熱心に安倍内閣を叩いていますが。ルトワックさんの本を読んで、私も「言い辛いことでも、本当のことを書いて行こう」と強く思いました。今回も、「言い辛いこと」です。

信頼される日本国民

 もう「大昔」と言っても良いと思いますが。私と親友のYさんは、フィンランドの首都ヘルシンキの公園で昼間からビールを飲んでいました。
すると、ある女性がやって来て、「日本の方ですか?」と尋ねます。私達は、「そうです」と答えました。何でも、その女性はカナダ人で、一緒に来た彼氏とはぐれてしまった。更に悪いことに携帯電話を無くしてしまった。それで、私達に「助けて欲しい」と言うのです。

 私達は、勿論助けることにしました。しかし、当時私達がロシアで使っていた携帯電話は、フィンランドで使えなかったのです。(大昔ですから) 仕方なく、その女性と一緒に、既に数少なくなっていた公衆電話を探し回りました。幸い、彼氏の電話番号は手帳に書いてあったので、無事連絡がつき、公園で待合せすることになりました。

 彼氏を待っている間、私達はその女性に、「こんだけ沢山の人がいるのに、何で私達のところに来たの?」と質問しました。
するとその女性は、「日本に留学していた時、出会った全ての人がとても親切だったから、日本人なら必ず助けて貰えると思ったの」と言いました。私は、留学中の彼女に親切にしてくれた日本の皆さんに、心から感謝しました。彼女は、カナダに戻って、「日本人は皆親切よ!」と勝手に宣伝してくれているのですから。

 私も色々な国に行きましたが、どこに行っても「日本人の誠実さ」は知れ渡っています。これだけだと、「だから自虐史観は捨てましょう」と言う話になるのですが・・・。
しかし、残念ながら「日本政府」の評判は、「イマイチ」なのです。

「不誠実」と認識される日本外交

 毎度同じ話で恐縮ですが。
2012年11月、中国は、モスクワで「反日統一共同戦線」形成をロシアと韓国に呼び掛けました。(必読証拠はこちら

 この戦略のポイントは、
・ 中国、韓国、ロシアで、「反日統一共同戦線」をつくろう!
・ 3国協力し、日本の「領土要求」を断念させよう。
・ 日本には、北方4島、竹島、【沖縄】の領有権はない!
・ 【アメリカ】を「反日統一共同戦線」に引入れよう。

 この後、中国、韓国は、日米を分断すべく、大々的な「反日プロパガンダ」を開始しました。
日本は、「反日統一共同戦線」戦略を「無力化」すべく、「アメリカとの関係強化」が最優先課題になったのです。

 その後、日米中関係は二転三転するのですが、2015年3月から4月にかけて、日本は大きな勝利を収めました。
まず3月、「AIIB事件」が起った。日本以外の全ての親米国家が、アメリカを裏切り、中国側についた。しかし、日本は「AIIB不参加」を表明し、アメリカの完全没落を食い止めたのです。
4月、安倍総理は、「希望の同盟演説」を行い、アメリカ議員達を泣かせます。オバマさんも大喜びし、「日米関係がこれほど強固だったことは嘗てなかった!」とツイートしました。
日本は、中国の戦略を完全粉砕することに成功したのです。

 ところが・・・・。
「希望の同盟演説」で力を得たアメリカは、翌5月から中国バッシングを本格化させて行きます。具体的には、2013年から始っていた中国による「南シナ海埋立て」を突如問題視し始めた。両国関係は急速に悪化し、「米中軍事衝突」を懸念する声も聞かれるようになって来ました。
この時、「希望の同盟国」日本は、何をやっていたのか? そう、二階さんが3000人を率いて訪中し、中国と和解していたのです!!!

 これ、オバマさんは、どう思うでしょうか?
「ああ、やっぱり日本は信用出来ない。シンゾーの『希望の同盟』演説を喜び、信じた俺がバカだった。キッシンジャーが、『ジャップは最悪の裏切り者』と言っていたが、本当だった・・・」となるでしょう???
 安倍総理は、「歴史的勝利」を、僅か1か月で失ったのです。逆に、アメリカから「信用出来ない奴」と警戒されることになりました。

アメリカとロシア、両国との関係を悪化させる外交

 さて、外国には「理解不能」な日本外交は、今も続いています。
5月、安倍総理はロシアに来られるのだそうです。これ、オバマさんから「今は未だその時期じゃないから、行かないでくれ」と止められたのですね。
しかし安倍総理は、「ロシアとの平和条約は大事だから」と言って、無視することにした。
これだけ聞くと、「おお!『自立外交』ですね、総理!」と思うでしょう?

 しかし、わざわざアメリカとの関係を悪化させて訪露しても、ロシアとの関係は良くならないのです。何故? 話のテーマが、「平和条約締結」だけだからです。「平和条約締結」と言えば美しいですが、要は「北方領土返しやがれ!」と言うことです。
 ところで、「4島」を返すことは、ロシアやプーチンに「お得」なのでしょうか? 勿論「お得」ではありません。逆に「大損」です。だってそうでしょう? 戦争で奪った土地を、実質「無料」で返す訳ですから。だから、プーチンは、「北方領土問題」の話は全くしたくないのです。
(● この部分、「ロシア政府は何を考えているか?」を話しています。「私の考え」ではありませんので、「北野さん。あなたは間違っている!」などと批判メールを送らないで下さい)

 しかもロシア経済は、「経済制裁」、原油価格低迷」、「ルーブル安」の三重苦でボロボロになっている。だから、「経済協力」の話がしたい。要は、ロシアが儲かる話をしたい。
ところが、日本政府から人が来ると、言うことは、「何時島返してくれますか?」だけ。だから、ロシア側も「日本政府の人とは会っても損するだけ」という認識になっている。最近、ロシア側が強硬になっているのは、こういう背景があるのです。

 つまりこう言うことです。
・ 安倍総理は、プーチンと仲よくするために、オバマの警告を無視し、ロシアに来る。
・ しかし、プーチンに会って、「島返せ」と言うだけなので、日露関係は良くならない。
・ 結局、安倍総理は、米露両国との関係を悪化させる。

プーチンと仲良くしたいのに、ウクライナ大統領を歓迎?

 もっと最近の話に入って行きます。
安倍総理は4月6日、ウクライナのポロシェンコ大統領と会談しました。
 毎日新聞4月6日から。

 <首相は会談の冒頭、「日本は情勢の平和的解決に向けたウクライナの改革努力を後押しする」と発言。国別で最大規模となる約18.5億ドル(約2040億円)の経済支援の継続を表明し、引続き2国間で緊密に連携する方針で一致した。
ポロシェンコ氏は会談後の共同記者発表で、ロシアによるウクライナ南部クリミア半島の編入に就いて言及。
 「日本とウクライナは国際法に違反した力による国境の変更は容認出来ない立場を確認した。ロシアによるクリミアの違法占領に就いて、日本の立場を発言して貰ったことを高く評価している」と述べ、ロシアを強く牽制した。>

 これ、どうですか?
安倍総理は、プーチンと仲良くしたいんですよね?
ところで、プーチンは、ポロシェンコのことをどう思っているのでしょうか?
「親ロシア派ヤヌコビッチ大統領をクーデターで追放した、アメリカと欧州の傀儡政権で、ロシアの敵である!」その敵に、2000億円もの血税をプレゼントする。
 ご理解頂けると思いますが、私はウクライナとの関係を深めることや支援に反対している訳ではありません。
「プーチンの敵ポロシェンコと一緒にプーチンを批判し、2000億円をプレゼントし、来月にはロシアを訪問し、『島を返して貰おう!』」と。そんな「虫の良過ぎる話」が、この世にあるかというのです。
 最近の日本外交の結果を纏めてみましょう。
1.安倍総理は、オバマの警告を無視し、訪露することで、日米関係を悪化させる。
2.安倍総理は、プーチンに会って、「島返せ!」と言うだけなので、日露関係は良くならない。
3.「プーチンと仲良くしたい」と言いながら、敵ポロシェンコに会い、共にロシアを非難し、2000億円をプレゼントしたので、当然プーチンは、「安倍は信用ならん奴だ」と思っている筈である。 結局、
・ 日本は、アメリカとの関係を悪化させる。
・ 日本は、ロシアとの関係を悪化させる。
 良好になったのは、小国ウクライナとの関係だけという、何ともお寒い結果なのです。

戦略不在

 こういう外交の失敗は何故起るのでしょうか? 戦前と同じで「戦略がない」のだと思います。「戦略」とは、「戦争に勝つ方法」という意味。そして、「戦略の重要ポイント」は、「優先順位をつけること」です。
 例えばアメリカ。
第2次世界大戦の時は、宿敵ソ連と組んで、日本、ドイツと戦いました。
戦後は、旧敵日本、(西)ドイツと組んで、ソ連と対峙しました。
70年代には、戦いを更に有利にするため、中国と和解しました。
 日本には、こういう発想がない。
それで、1937年に日中戦争が始った時、中国、ソ連、アメリカ、イギリスが、「みんな敵」になっていたのです。こういう視点から現状を見てみましょう。
アメリカ、ロシア、ウクライナ。この3国で、最重要は、軍事同盟国アメリカでしょう。次にロシアでしょう。最後のウクライナは、距離的にも遠く、実質破産国家であり、殆んど何の関係もありません。
 優先順位は、
1.アメリカ
2.ロシア
3.ウクライナ
 である筈です。ところが、日本政府は、
・ オバマの言うことを無視することで、「アメリカよりロシアとの関係が大事だ」というメッセージを発した。 ところがその後、
・ 総理はポロシェンコと会い、共にロシアを非難。2000億円支援をすることで、「ロシアよりウクライナが大事」と言うメッセージを発した。
結果、外国から見ると、日本政府の優先順位は、
1.ウクライナ
2.ロシア
3.アメリカ
 になってしまっています。

エゴ

 もう一つの問題点はエゴです。エゴとは、「自己中心」という意味ですが。何かに就いて強く「欲しい」と思うと、冷静な判断力が無くなります。
例えば戦前、日本は、「世界を敵に回しても満州国を建国する」と決意していました。そして、結果として破滅した。
 今、総理は、「任期中に北方領土問題を解決する!」と決意しておられる。それは勿論良いのですが、総理がそう思っても、プーチンが「嫌だ!」と言ったら、それ迄です。
それをゴリ押しすれば、ロシア側はうんざりして、日露関係は益々悪化するでしょう。(実際、悪化しています。)
 また、「北方領土問題解決」に邁進することで、アメリカや他の国々との関係に無頓着になります。という訳で、
・ 戦略を立てること、優先順位を付けること、それに従って行動すること。
・ 自分、自国の利益と共に、相手国や関係国の利益、感情、反応も考慮すること。
 という極めて常識的な方策が、今の日本には必要なのでしょう。


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日月の民草

Author:日月の民草
 ハンドルネーム666です。

五六七のミロクの代から六六六のミロクの世となるぞ。
六六六がマコトのミロクの世であるなれど、六六六では動きないぞ、
六六六は天地人の大和の姿であるなれど、動きがないからそのままでは弥栄せんのぢゃ、
666となり又六六六とならねばならんぞ、新しき世の姿、よく心得よ。
(五十黙示録 第二巻 碧玉之巻 第15帖)

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