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プーチン、シリア電撃作戦を終える

 やはり、この人は織田信長型のリーダーですね。あっという間に反アサド勢力と、ISの資金源を叩いて盟友アサドを窮地から救い出し、シリアのロシア海軍基地を守る目的を達成したと見るや、風のように撤退を始めました。
ISを中東地区に送り込んだのは、巨大なアングラマネーを操る闇の勢力です。ウクライナに出現した極右ネオナチ勢力も同じです。それが、プーチンが戦った本当の相手です。
 闇との戦いは未だ続いています。目下、経済制裁と原油安、ルーブル安で苦しんでいますが、信長にもそんな時期がありました。その包囲網が破れるきっかけは強敵武田信玄の急死でした。プーチンも何れ、現在の苦境を撥ね返すでしょう。
救いの神はアメリカのエスタブリッシュメントに叛旗を翻したドナルド・トランプ候補です。
彼が大統領になってプーチンと手を組めば、歴史の潮流が変ります。安倍さん、この2人と上手く付合って下さいよ。


【RPE】★ プーチン、神速の用兵術~ロシア軍、シリアから撤退へ
       ロシア政治経済ジャーナル No.1356 
     2016/3/17             北野幸伯
http://archives.mag2.com/0000012950/20160317000000000.html) 

 全世界のRPE読者の皆様、こんにちは! 北野です。

プーチンは、軍に「シリアから撤退するよう」指示を出しました。

 <ロシア大統領、軍にシリアからの撤退を命令
   CNN.co.jp 3月15日(火)9時36分配信

 (CNN)ロシアのプーチン大統領は14日、ロシア軍はシリアでの目的を果したとして、撤退するよう指示したことを明らかにした。
国営スプートニク通信によると、撤退は15日から始まる見通しだ。プーチン氏は「国防省と軍全体に課された任務の目標は達成された。シリアからの軍撤退を明日始めるよう、国防相に命じる」と述べた。>

 そして実際、空軍の戦力が続々と引上げを開始しています。
ところでプーチンは、「国防省と軍全体に課された任務の目標は達成された」と語りましたが、軍事行動の「目標」は何だったのでしょうか? 皆さん御存知ですね。
表向きは、「全人類の敵『イスラム国』(IS)を退治すること」。本音は、「海軍基地のある親ロシア国家シリアの、親ロシア・反欧米政権アサドを守ること」です。

 <ロシア大統領府によると、プーチン氏は撤退について、シリアのアサド大統領と電話で会談した。
両首脳は、ロシア空軍がシリアのテロ組織に「相当な」打撃を与えて形勢を逆転させたとの見方で一致し、空軍主要部隊の撤退日程で合意した。>(同上)

 アサドは、本当にロシア軍のお蔭で救われたのでしょうか?

 <軍事アナリスト等によると、アサド政権は当時危機に陥っていたが、ロシアの介入によって反体制派や過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」への反撃が可能となった。>(同上)

 プーチン嫌いのアメリカCNNも、「ロシア軍によってアサド政権は救われた」ことを認めています。とは言え、ロシア軍が「完全に撤退」と言う訳でもないようです。
 
 <ただ、ロシアは「停戦監視のため、シリアに航空援護拠点を維持する」という。>(同上)

 これは、ISや、シリア北部にしばしば侵入しているトルコ等に睨みを利かすためなのでしょう。

ロシア軍参戦と撤退迄の流れ

 ここ迄の流れを、簡単に振返っておきましょう。
2011年、「アラブの春」の影響がシリア迄及び内戦が起ります。
ロシアは、シーア派イランと共に、親ロシア・反欧米アサド政権を支援しました。一方、欧米及び、サウジ、トルコ等スンニ派諸国は、反アサド派を支援しました。
 「米ロ代理戦争」と化した、内戦はなかなか決着が着かなかった。
痺れを切らしたオバマは2013年8月、「アサド軍は化学兵器を使いレッドラインを越えた!」とし、「シリア攻撃開始」を宣言します。
 しかし、翌2013年9月には、戦争を「ドタキャン」し、世界を仰天させました。表向きの理由は、「プーチンの提案で、アサドが化学兵器破棄に合意したから」でした。(実際、化学兵器は破棄された)
 オバマは更に、アサドを支援するイランとの和解に動きます。アメリカから「梯子を外された」「反アサド派」の中から、新たな動きが起って来ました。それがIS。ISは、瞬く間にシリアとイラクに跨る広大な領域を占拠。油田を占領することで潤沢な資金を得て、世界的脅威に成長して行きました。
 ISはあまりに残酷、という訳で、アメリカは2014年8月、かつて自分が支援していた反アサド派の元一派ISへの空爆を開始します。
しかし、ISは一方で、反米アサド政権と戦ってもいる。だから、「都合の良い存在」でもあり、空爆は「ダラダラ」。成果が全く出なかったのです。ISは、アサド政権を追詰めて行きます。
 2015年9月、プーチン・ロシアは、「人類の敵ISを打倒する!」と宣言し、シリアでの空爆を開始しました。
ロシア軍は、米軍が決して手を着けなかった「IS石油インフラ」への猛烈な空爆を繰返すことで、ISの資金源を断ちます。金を失ったISは、急速に衰えて行きました。更にロシア軍は、「反アサド派」を攻撃することで、同盟者アサドを守ることに成功します。
 敵IS及び反アサド派が十分弱体化した。そして、アサド政権、軍は十分強くなった。この時期を見計らい、ロシアはアメリカと「シリア停戦協議」に入りました。
その結果、
 <シリア内戦>焦点は「停戦の履行出来るか」 米露共同声明
        毎日新聞 2月23日(火)22時1分配信

 【ワシントン和田浩明、モスクワ杉尾直哉】 約5年間に及ぶシリア内戦を巡り、米国とロシアが22日、シリア時間27日午前0時(日本時間同日午前7時)からの停戦を呼び掛けたことを受け、今後の焦点は停戦の履行に移る。25万人以上の死者を出した戦いに終止符を打てるのか。>

 27日からシリアは停戦に入り、現在も続いています。こう振返ると、ロシア軍は、
1.2015年9月末からシリア空爆開始。
2.ISの石油インフラを集中攻撃することで、ISの資金源を断った。
3.反アサド派への攻撃を繰返し、弱体化させた。
4.アサド政権、軍は、盛返し、反アサド派を圧倒するようになった。
5.時期を見計らい、アメリカに停戦を提案。
6.2016年2月、シリア停戦合意。
7.2016年3月、ロシア軍、シリアから撤退を開始。
 という流れです。この間、「僅か半年」という超スピード。
同盟者アサドを守り、シリアに(不安定ではあるが)平和を齎した。アフガンやイラクで「ダラダラダラダラ」戦争を続けたアメリカと比べると、「神速」と言えるでしょう。

ウクライナ和平まで

 プーチンの速さは、シリアに限ったことではありません。
2014年2月、ウクライナで革命が起った。親ロシア派ヤヌコビッチ政権が倒れ、親欧米新政権が誕生します。
親欧米新政権は、「クリミアからロシア黒海艦隊を追出し、NATO軍を入れる」と宣言していた。戦略上の超重要拠点を失うことを恐れたプーチンは2014年3月、「クリミア併合」を断行します。
2014年4月、ロシア系住民の多いウクライナ東部ドネツク州、ルガンスク州等が、「独立宣言」。ウクライナ新政権はこれを認めず、内戦が勃発しました。

 世界中が「プーチンは、ウクライナ東部も併合する。その後ウクライナも併合し、バルト3国、東欧を全部併合する」と大騒ぎになりました。
しかし、RPEは、
・ 民族構成の違い
 クリミアは、ロシア系が6割。ドネツクは、ロシア系4割。
・ 歴史的経緯の違い
 クリミアは、1783~1954年、ロシアに属していた。しかし、独立を宣言した東部州は、ソ連時代常にウクライナに属していた。
・ 経済的理由
 独立を宣言している東部州を併合すると、ロシアの人口は一気に700万人増える。年金受給者も150万人増え、ロシアの財政負担が重くなる。経済的にメリットがないどころか、デメリットが大き過ぎる。
・ 安全保障上の理由
 クリミアには「黒海艦隊」があるが、ウクライナ東部州には安全保障上の拠点がない。
 という訳で、ロシアは、「東部を併合しない」と予測していました。実際そうなっています。(詳細はこちら

 さて、2014年4月に始ったウクライナ内戦。ロシアは、「東部親ロシア派」を支援。欧米は、「親欧米ウクライナ新政権」を支援しました。
しかし、2015年2月、ロシア、ドイツ、フランス、ウクライナで「停戦合意」が成立します。
 これも、シリアと殆んど同じパターンで停戦に到っています。
つまり、ロシアの支援で東部勢力が、ウクライナ軍を圧倒していた。
「このままでは負けてしまう! そうなれば、俺達の支配は、たった一年で終ってしまう!」と、ウクライナ新政権と支援する欧米を恐怖させ、交渉テーブルに引き摺り出した。
 結果、大騒ぎされたウクライナ内戦は、たった10か月で停戦に到ったのです。
こう見るとプーチン、ウクライナは10か月で、シリアは半年で「停戦」に漕ぎ着けています。そして、目標を達成したら、さっさと引上げる。

3連勝のダークサイドとトランプ

 こう見ると、プーチンは2013年から、幾つかの「戦術的勝利」を重ねています。
・ 2013年9月、オバマを説得し、シリア戦争を回避した。
・ 2014年3月、クリミアを併合した。
・ 2015年2月、ウクライナ内戦停戦を実現した。
・ 2016年2月、シリア内戦停戦を実現した。
 こう見ると「連戦連勝」に見えます。しかし、「大戦略レベル」では大きな問題を抱えています。ロシア経済は現在、(ダークサイドが仕掛けた)「経済制裁」、「原油安」、「ルーブル安」で酷い状況になっている。
「制裁」に関して言えば、つまり、欧米、日本との関係が良くない。(アメリカとの関係は、2015年3月以降改善されていますが、「制裁解除」には到っていません)
 更に、昨年11月トルコがロシア軍機を撃墜したことで、ロシアートルコ関係が最悪になっている。これは、ロシアにとっても大きな打撃なのです。(ロシアとトルコは、ガスパイプライン建設プロジェクトを計画していた)
 ロシア最大の味方は中国ですが、中国経済がボロボロになって来ている。つまり、「頼りにならない(事実上の)同盟国」になりつつある。
こう見ると、プーチンは「シリアでの勝利」を長く喜んでいられない状況なのでしょう。
 
 明るい兆しは、アメリカに見えます。共和党トップを独走するトランプは、「プーチンとの和解と協力の必要性」を公言している。彼が大統領になれば、制裁は解除されるかも知れません。それで、ロシアメディアも、「トランプ支持」一色になっています。


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日月の民草

Author:日月の民草
 ハンドルネーム666です。

五六七のミロクの代から六六六のミロクの世となるぞ。
六六六がマコトのミロクの世であるなれど、六六六では動きないぞ、
六六六は天地人の大和の姿であるなれど、動きがないからそのままでは弥栄せんのぢゃ、
666となり又六六六とならねばならんぞ、新しき世の姿、よく心得よ。
(五十黙示録 第二巻 碧玉之巻 第15帖)

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