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インドネシア高速鉄道の現状

 日本と中国が受注を争ったこの案件、二転三転して中国に決った時、菅官房長官は「理解し難く、極めて遺憾であると言わざるを得ない」と強い不快感を表明しました。また、財政負担や債務保証を求めないインドネシア側の要求に応じた中国案について「常識では考えられない。現実的に旨く行くかどうか、極めて厳しい」とコメントしました。(http://www.jakartashimbun.com/free/detail/26823.html
 案の定と言うべきか、菅氏の指摘は的中しました。日本と中国ではビジネスに対する誠実さが違います。それが解らず、金に目が眩んだインドネシアのジョコ大統領と、分って日本を選んだインドのモディ首相は明暗を分けるでしょう。
http://hituki8910.blog.fc2.com/blog-entry-1197.html
この分ではイランの高速鉄道も危ういか。
http://hituki8910.blog.fc2.com/blog-entry-1252.html


MAG2 NEWS
日本を蹴り中国を選んだツケ。着工すら出来ぬインドネシア高速鉄道
    2016年2月4日            黄文雄 
http://www.mag2.com/p/news/144546~/4) 

 日中が受注合戦を繰広げていたジャカルタ―バンドン間の高速鉄道建設で、土壇場になって日本を蹴り中国案を選択したインドネシア。ところがここに来て中国側の準備不足が深刻化、着工の目処も立っていない状況であることが明らかになりました。メルマガ『黄文雄の「日本人に教えたい本当の歴史、中国・韓国の真実」』では、これまでも中国が引起して来た同様の事例を挙げつつ、「政治的な駆引で中国案を採用したインドネシア政府は高い代償を支払うことになる」と指摘しています。


早くもインドネシアが中国高速鉄道の導入を後悔

中国に騙された! ずさんすぎる高速鉄道計画に大きな後悔―インドネシアhttp://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160131-00000004-gnasia-asia

 去年9月、日中が激しい受注争いを繰広げ、中国が勝利したインドネシアの高速鉄道ですが、2015年に着工出来ずに予定が大幅に遅れる可能性が囁かれて来ましたが、その詳細な進捗具合が明らかになって来ました。
 1月21日に起工式は何とか行なわれましたが、それでも未だ工事がさっぱり着工されないとのことです。地元メディアでは、中国側の書類不備により審査が進まず、工事許可を得たのは未だにたった5キロだけ。着工されないばかりか、工事許可も下りていないのが現状だと言うのです。計画では、2019年にジャカルタとバンドン間の約140キロの高速鉄道が開業予定となっていますが、予定通りに工事が進む可能性は限りなく低いと一部メディアで報じられています。
 更に、インドネシア政府は、工事期間中にトラブルが生じた場合の責任を中国が持つこと、そして中国が途中で工事を放棄した場合、現状回復の責任を持つことを誓約書に追加して欲しいと迫ったとも言われています。
 その背景には、フィリピンのマニラ郊外での鉄道建設を中国が途中で放棄し、結局、日本のODAで工事を続行することになった事例があるというのが識者の見解です。中国は工事の延期を繰返した挙句に、現地業者への支払いをしないまま鉄道建設を途中で投出したのです。南沙諸島における中国の主張を、フィリピンが受入れなかったことへの嫌がらせだという説もあります。

中国が未完工の鉄道建設事業、日本が円借款 フィリピンに
http://www.nikkei.com/article/DGXLASFS19H3N_Z11C15A1PP8000/
日本はフィリピンの鉄道整備を支援、中国の事後処理か
https://portal-worlds.com/news/philippines/4820

 中国はその他にも、各国で応札工事でのトラブルを起しています。ミャンマーでは環境破壊を懸念する地域住民からの反対でミッソンダムの建設が止っていますし、ニカラグアで進めている大運河の建設でも、同じく環境破壊の問題で大規模な反対デモが頻発しています。
 また、中国の経済減速に連れて、イギリスを始め、中東、イラン等に対して、中国は兆円単位の巨額資金援助を乱発するようになりましたが、こうしたものにも様々な条件が付帯されているとも言われています。
 昨年の習近平の訪米時、中国はアメリカのボーイング社から300機を購入する契約を結びましたが、組立ては中国国内で行なう等、細かいところまで双方の条件が合わないと契約は破棄されるということにしているとも言われています。
ボーイング機300機購入へ=習主席の訪米で大型契約-中国http://www.jiji.com/jc/zc?k=201509/2015092300491

 イギリスに対する経済支援にしても、どこ迄本当に実行されるか分っていません。実際には支払う資金がないため、最初に大きくぶちあげておいて、あとで色々と注文を付けて減額や中止に持込む手だとも噂されています。
 かつて毛沢東の時代から20世紀にかけて、中国と台湾がアフリカの援助競争を繰広げたことがありました。中国側は主に鉄道建設、台湾は農業指導でしたが、その競争の裏では、相手国の承認を得るために必ず金銭外交が付き纏っていたため、台湾側はバカバカしくなって、競争を止めてしまいました。
 しかも、中国側は海外での工事に中国国内の死刑囚を労働者として送り込んでいるとも言われています。中国で死刑囚を収容出来る牢屋は400万人分しかないため、入り切らない死刑囚をアフリカ等に送り、タダ同然で労働に従事させていると言うのです。だからこそ、他国が追随出来ない程の安い入札が可能になっている、という訳です。しかし、それでも採算が合わずに、途中で工事を放棄するケースが増えていると言います。
 例えば私がポーランドで聞いた話では、ワルシャワと各地方を結ぶ高速道路の建設を中国企業が欧州企業の6分の1という破格の費用で受注したものの、やはり採算が合わずに途中で引揚げてしまったということです。しかもその企業は、ポーランド政府の契約違反を訴えて、逃げるための時間稼ぎをしているそうです。

 インドネシアで中国の高速鉄道が選ばれた理由は、殆どタダ同然で工事を受注するという破格の条件でした。それだけに、このポーランドの高速道路と同じ結果になる可能性すらあります。

 しかも、中国側がインドネシアに提示した計画書は、ルートも駅の位置も日本が提示したものと全く同じで、違うのは提示金額だけだったとされています。日本側が1年以上掛けて行なって来た地質調査データやルート策定等が、インドネシアの親中派関係者を通じて中国側に渡り、それがその侭パクられた疑惑が囁かれています。中国が2015年3月に参入を表明してから提案書提出迄5か月しか無く、ボーリング調査を実施した形跡もないそうです。
中国鉄道案、波乱含み 用地取得や利子重荷http://mainichi.jp/articles/20151001/ddm/007/030/154000c

 これに対して、当然、中国側は憶測で中国に不利な報道をするなと反論しています。計画に於いて多少の遅れはあるが、そんなもの幾らでも挽回出来る。未だ本気を出していないだけだ、といった内容の反論をしています。
インドネシア高速鉄道計画の報道を推測で行なわないよう中国は要求
https://portal-worlds.com/news/indonesia/5706

 こうなると、インドネシア政府がどこ迄中国の面子を重視するかの問題です。勿論、傷は浅い内が良いことは承知で、中国のやり方を静観しているのでしょう。

 インドの鉄道受注競争では日本が勝利しただけに、インドネシアもおいそれと中国を拒否することは出来ない筈です。そもそも、計画、調査、工事、実行力に関しては明らかに日本のほうが優れていることを分っていながら、費用を中国が負担するとの提案に乗せられて中国を選んだのはインドネシア政府です。
 未だ多少の遅れが出ているだけの状況で、「やっぱり止めた」とは言えません。とは言え、かなりの不安を抱えているのは確かでしょう。だから中国に対して保証条項の追加を求めたのだと思います。
 勿論中国にとって、インドネシアの鉄道を受注したことの意味は大きいのです。得意分野でもない鉄道事業を東南アジアに売込んでいる中国の真意は、鉄道というハードを得ることで、鉄道で運ばれるヒトとモノ、つまり物流と人流をも手中に収めることです。それを得ることが出来れば、大中華帝国主義の「一帯一路」への道筋が出来るのです。その足掛かりとしてのインドネシア高速鉄道なのです。
 しかし、2011年に中国浙江省温州で起った鉄道事故を思い出せば分るように、中国では人命よりも車輌撤去と運行再開が優先され、被害者の実態は有耶無耶にされてしまいました。そして現在では、「中国では高速鉄道での死亡事故は起っていない」とされています。「あれは特別快速列車であり、高速鉄道ではない」という理由だそうですが、これは屁理屈でしかありません。

安全神話も「捏造中」…中国新幹線、死亡事故「いまだなし」と報じるメディアの屁理屈http://www.sankei.com/premium/news/150629/prm1506290003-n1.html~n5.html)

 中国側は否定していますが、日本の計画書を中国がコピーしていた場合、事態は深刻です。日本は自国の技術力を考慮の上で、様々な調査を行ない、ルートを確定させた筈です。しかし、中国が日本程の建築技術力を持っていないとすれば、日本と同じルートで建設することは無謀以外の何ものでもありません。トンネル工事、地盤強化等、技術力が必要な部分がお座なりにされれば、後々、大事故に繋がりかねません。
 鉄道設備及びシステムの不備は多くの人命を奪う大事故に繋がります。確かに、中国及び第三国に於ける人命の価値は、先進国と比べると低く扱われているのが現状ですが、だからといって事故を起すかも知れない鉄道に大勢の人を乗せて数百キロのスピードで走るのは、人道的に許されません。しっかりとした安全確認が出来てからでなければ、高速鉄道は動かせません。
 インドネシアは政治的な駆引きで中国に鉄道を発注しました。今更それを撤回出来ないならば、中国に安全な鉄道を造らせる努力をするしかありません。もしそれが出来なければ、結局は高い代償を支払わされることになる可能性が非常に高いと言えるでしょう。


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日月の民草

Author:日月の民草
 ハンドルネーム666です。

五六七のミロクの代から六六六のミロクの世となるぞ。
六六六がマコトのミロクの世であるなれど、六六六では動きないぞ、
六六六は天地人の大和の姿であるなれど、動きがないからそのままでは弥栄せんのぢゃ、
666となり又六六六とならねばならんぞ、新しき世の姿、よく心得よ。
(五十黙示録 第二巻 碧玉之巻 第15帖)

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