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【RPE】 ドイツが中国を見限り始めた

 ミャンマー、韓国、台湾に続いてEUの覇者・ドイツが中国を見捨て始めたそうです。
ロシア、インド、オーストラリアが早くそうなる日を待ちたい。今年の何処かで中国経済が大崩壊を起せば、必ずそうなるでしょう。勿論、日・米も無傷ではいられませんが、「肉を斬らせて骨を断つ」です。


【RPE】★ ドイツが中国を見捨て始めた~金の切れ目が縁の切れ目
         ロシア政治経済ジャーナル No.1333
        2016.01.24             北野幸伯
http://archives.mag2.com/0000012950/20160124154603000.html

 全世界のRPE読者の皆様、こんにちは! 北野です。
 (中略)
今回は、EUの覇者ドイツの話です。
2015年は、とても騒がしい年でした。しかし、私が「歴史的転換点だった」と最重要視しているのは、「AIIB事件」です。世界57か国が、中国主導「AIIB」への参加を決めた。
その中には、オーストラリア、イスラエル、韓国のような、伝統的親米国家、同盟国もいた。しかし、一番アメリカに打撃だったのは、「欧州の裏切り」でしょう。先頭を切って裏切ったのは、アメリカと「特別な関係」にある筈のイギリス。そして、ドイツ。ドイツの裏切りは、「深刻」です。
アメリカが世界GDPに占める割合は約22%、EUの占める割合は約23%。経済力で見るとEUは、アメリカ、中国を凌駕する「一大勢力」なのです。
 「何言ってやがる! EUの中には28か国もあるんだぞ! アメリカより上で当然だろ!?」こんな批判が出るでしょう。しかし、EUは、「実質ドイツ帝国だ!」と言う人がいます。
 例えば、「ソ連崩壊」、「アメリカの没落」等を正確に予測し、「予言者」と呼ばれるフランス人人口学者エマニュエル・トッドさん。彼は、「EUは、実質ドイツに支配されている!」と断言しています。(@詳しくは、こちらを参照)
●「ドイツ帝国」が世界を破滅させる 日本人への警告 (文春新書)
エマニュエル・トッド (https://hec.su/cJYc

 因みに私の元同級生のポーランド人も、ドイツ、特にメルケルさんに対して、「独裁者だ!」と、メチャクチャ憤っています。「EUなんて存在しない! あるのは『ドイツ帝国』だ!」と。
何はともあれ、EU内で最強のパワーを持つドイツがアメリカを裏切って中国についた。これは、世界GDP23%が中国につくかも知れないことを意味する。
「ドイツは、アメリカではなく、中国につく」。これが「常態」になると、アメリカの覇権は完全に終ってしまいます。

何故、ドイツはアメリカを裏切って中国についた?

 何故、ドイツはアメリカを裏切って中国についたのでしょうか?
理由は色々あります。

1.ドイツは「多極主義」
 ドイツがアメリカを裏切ったのは、今回が初めてではありません。ドイツは02、03年に掛けて、アメリカの「イラク戦争」に反対しました。この時首相だったシュレイダーさんは、フランスのシラクさんと組んで「アメリカ一極世界をぶち壊し、多極世界を創ろう!」と考えていた。
その方法は二つ。

・ EUを東にどんどん拡大して行く。
・ ユーロを、ドルに匹敵する世界通貨にして行く。

 そして、ドイツ、フランスは、ロシア、中国と組んで「イラク戦争」に反対していた。だからロシアや中国は「多極主義」という思想を共有する「同志」でもあるのです。

2.中国は、ドイツにとって「軍事的脅威」ではない。
 日本にとって、「日本に沖縄の領有権はない!」と宣言している中国は、直接的脅威です。しかし、地理的に離れたドイツにとって、中国は軍事的脅威ではない。東シナ海や南シナ海がどの国のものになろう知ったこっちゃない。

3.儲かる。
 ドイツがアメリカを裏切って中国についた最大の理由がこれ。つまり「AIIB事件」が起った2015年3月、全世界57か国が「アメリカを裏切って中国につけば、大儲け出来る!」と確信していた。当時から中国経済に問題が多いことは指摘されていました。しかし、「悲観論者」の声は、とてもとても小さかったのです。
 ところが、今は状況が一変しています。
RPEの読者さんにとっては、「予定どおり」なのですが、全世界の人達にとっては、「中国経済がこれほど急激にボロボロになったのは、『想定外』だ!」ということなのです。
「金が目的で近付いて来た人は、金がなくなると去って行く」。
中国経済がボロボロになって来たので、ドイツが態度を変えて来ました。
これもRPEの読者さんにとっては、「想定内」ですね。

ドイツが中国を見捨て始めた

 ドイツ在住の作家・川口マーン惠美先生が、ドイツ国内の報道が変って来たことについて、とても興味深い記事を書いておられます。

 <ドイツが遂に中国を見捨てた!? 激変したメディア報道が伝える独中「蜜月時代の終焉」 現代ビジネス 1月15日(金)7時1分配信(全文はこちら)>

 題名からして面白いですね。
川口先生は、先ず、「ドイツは、最近迄メチャクチャ親中だった」ことを書かれています。

 <去年の半ば位迄、ドイツメディアはとにかく中国贔屓で、聞えて来るのは中国経済が力強く伸びて行く話ばかりだった。「中国はあれも買ってくれる、これも買ってくれる」、「それも千個ではなく十万個」と言った竜宮城のような話だ。日本で報道される中国の姿との余りの差に、私はしばしばビックリし、どちらが本当だろうかと考え込むことさえあった。>

 まあ、ドイツだけじゃないですね。
かつての覇権国家イギリスだって、中国の金で「転んだ」のですから。
一体、ドイツと中国は何時から仲良くなったのでしょうか?

 <中国詣でを熱心にやり始めたのはシュレーダー前首相で、十年以上も前のことだが、その後を継いだメルケル首相は、最初の2年程はダライ・ラマに会う等して中国側の機嫌を損ねたものの、それ以後はシュレーダー首相を超える程の蜜月外交に徹し始めた。>(同上)

 シュレーダーさんのことは、既に触れました。彼は、ロシアとの関係も非常に重視し、フランスと共に「多極主義陣営」構築に尽力した人です。

 <毎年、大勢の財界のボス達を伴って北京を訪問しては、自動車を売り、エアバスを売り、ヨーロッパでは放棄した超高速鉄道も売って、「中国はドイツにとってアジアで一番重要な国」と言った。主要国サミットのニュースで聞いた、「アジアの代表は日本ではなく中国ではないか」というアナウンサーの言葉を、私は忘れることが出来ない。>(同上)

 これが、ドイツの正直な感覚だったのでしょう。

 <当然のことながらドイツでは、中国に進出しなければ時流に乗遅れるという機運が熱病のように蔓延し、産業界はずっと前のめりの姿勢が続いた。そしてメディアが、それらをサクセスストーリーとして報道し、同時に、中国と仲良く出来ない日本を皮肉った。>(同上)

 ま、結局正しかったのは日本なのですが、私達はそれでドイツを皮肉ったりしないでおきましょう。そんな、「親中」ドイツメディアも、昨年9月頃から態度が変ったそうです。

 <ところが、前述のように、中国報道に関しては、その傾向が俄に変って来たのだ。最初の兆候は、2015年9月3日、抗日戦勝70周年の記念式典の報道だった。それは巧みなやり方だった。ARDとZDF(第二テレビ)が両方共、まるで申し合せたように、天安門での大規模な軍事パレードを見せながら、そこに習近平国家主席の平和演説の訳を重ねた。すると、その言葉と軍事パレードの映像の余りのミスマッチが、視聴者の脳にそこはかとなく不信感を芽生えさせることになった。>(同上)

 ふぉふぉふぉ。
ここに「人権重視国家」ドイツの「欺瞞」、「偽善」が見えますね。中国経済が好調だった時、つまりドイツが儲かった時は、中国のダークサイドを完全無視していた。ところが、中国の好景気に陰りが見え始めると、途端に中国の「軍事大国化」懸念を報じ始めたのです。

 <その後は続々と、中国の経済停滞、汚職、シャドーバンク、環境破壊等が報道され始めた。批判的報道は、北京の大気汚染で頂点に達した。同じ頃、インドのデリーも、同様か、もっと酷い大気汚染に悩まされていたが、その報道は殆んどなかった。>(同上)

 しかし、2015年は大気汚染等、「環境問題」が最重要だったのですね。2016年になると、愈々ドイツメディアの中国バッシングが本格的になります。

 <一斉に報道され始めた中国経済の実態
上海株が、今年の取引の初日の1月4日、開始と同時に暴落した。新設されたばかりの安全装置である「サーキットブレーカー制度」が発動され、取引は15分で停止となった。それが7日にも繰返され、中国政府が懸命に介入したものの、目立った効果は現れなかった。この時のドイツの報道は、もう容赦がなかった。夏の暴落の時のように状況が過小評価されることもなく、ゴールデンアワーのニュースが大きく取上げた。>(同上)

 こうして、ドイツメディアは、「中国を見捨てる」ことにしました。ドイツにとって、「儲かる独裁国家 = 『いい国家』」。「儲からない独裁国家 = ただの『悪い国家』」ということなのでしょう。そして、遂に「習政権」や中国の「政治体制全般」迄批判が及ぶようになって来ました。

 <そんな折、面白い記事を見付けた。ARDの特派員が、上海での4年間の任期を終えるに当って書いたものだそうだが、内容は、「西側諸国がイスラムテロとの戦いに敗退している最中、中国は静かに世界の頂点に近付いて行く。北京の影響が膨張して行くところでは、自由が死ぬ」というものだ。香港の民主主義が壊されて行く様子、また、アフリカ等の独裁者が、中国の資金で、中国と共に更に独裁を強めて行く様子等が赤裸々に描かれている。>(同上)

 「今更気付いたんかい!!!???」と一言言ってやりたくなりますね。と言う訳で、EUを支配するドイツ・メディアの「中国観」が変って来ました。中国経済が悪くなるに連れ、こういう見方は広がり、「国際世論」になって行くことでしょう。

 アメリカの「リベンジ戦略」は、今のところ非常に巧く行っているようです。勿論、中国の脅威に怯える日本にとっては、「追い風」です。


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日月の民草

Author:日月の民草
 ハンドルネーム666です。

五六七のミロクの代から六六六のミロクの世となるぞ。
六六六がマコトのミロクの世であるなれど、六六六では動きないぞ、
六六六は天地人の大和の姿であるなれど、動きがないからそのままでは弥栄せんのぢゃ、
666となり又六六六とならねばならんぞ、新しき世の姿、よく心得よ。
(五十黙示録 第二巻 碧玉之巻 第15帖)

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