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【RPE】2016年、ロシアはどう動く?

 AIIB事件はロシアにとっても「神風」でした。これで、アメリカの主敵はロシアから中国に替りました。中国の驕りが招いたオウンゴールです。更に中・露が長い間の同盟国であるにも拘らず、中国がロシアを助けたことがないという狡猾さが、米露和解の伏線になったのかも知れません。(日米と中国が戦えばロシアは中国を助けず、漁夫の利を狙う)
 昨日は、中国上海株式市場が4日に続いて再び7%以上下落し、今年二度目の売買停止となりました。更に、FRB副議長が「年4回の利上げ予想は妥当」と発言しており、金利上昇が中国経済に止めを刺すかも知れません(金利膨張と資本流出)。日本国債の金利上昇は、日銀が売物を全部浚って仕舞えば喰止められます。
 ドバイ原油も11年9ヶ月振りに1バレル30ドルを割り込む大暴落です。石油、天然ガス輸出が主要な収入源であるロシア経済には大打撃ですが、日本は大助かりです。
年明け早々、世界経済は大荒れとなりましたが、日本にとっては願ってもない「神風」が吹いているのです。


【RPE】★ 2016年世界はどうなる?4~ロシアはどうなる?
       ロシア政治経済ジャーナル No.1325
     2016.01.07              北野幸伯
http://archives.mag2.com/0000012950/20160107000000000.html

 (前置き省略)
 さて、今回はロシアの話です。

▼ 「100年に1度の大不況」迄のロシア

 先ず、去年迄を簡単に振返ってみましょう。
ソ連が崩壊したのは、1991年12月。1992年から2000年、つまりエリツィン大統領の時代、ロシアは、今の日本同様、「アメリカの属国」のような状況でした。
金(カネ)が全然なく、欧米日、国際金融機関からの借金なしでは、経済が廻らない状態だった。
 しかし、2000年にプーチンが大統領になると、状況が一変します。
彼の1期目、2期目、つまり2000~08年、ロシア経済は年平均7%の成長を果し、再び「世界の大国」と認識されるようになりました。
アメリカにしてみると、「せっかく冷戦で勝利したのに、ロシアは又復活して来やがった!」
アメリカとロシアの対立は、2014年のクリミア併合で始ったのではありません。02年に始ったのです。米露は、02年から、
02~03年、イラク問題。(ロシアは、イラク攻撃反対)
03年、ユコス(石油会社)破綻問題。
03年、グルジア・バラ革命問題。
04年、ウクライナ・オレンジ革命問題。
05年、キルギス・チューリップ革命問題、
 等々で、対立を続けました。
上記三つの革命は、アメリカが野党を支援し、結果、「親米反露傀儡政権」を樹立したのです。
初めての読者さんは「トンデモ系」と思うかも知れません。しかし、山盛の証拠が揃っています。気になる方は、是非こちらを御一読下さい。
知らない方は引っ繰り返らないよう御注意下さい。
● 『プーチン最後の聖戦』北野幸伯著 (集英社インターナショナル)
 詳細は→(http://tinyurl.com/8y5mya3

 米露の対立は、益々激化し、08年には「熱い戦争」が勃発します。それが08年8月に起きた、「ロシアーグルジア戦争」。
これは、アメリカの傀儡国家グルジアとロシアが戦ったのです。しかし、幸い戦争は長続きしませんでした。
翌08年9月、「リーマンショック」から「100年に1度の大不況」に突入して行った。米露とも、戦争どころではなくなった。両国は和解し、「再起動」の時代が始まります。
この時、プーチンは既に大統領ではなく首相。大統領は、アメリカ好きのメドベージェフになっていました。

▼ クリミア併合とロシアの苦難

 09~11年、米ロ関係は、「とても良好」でした。しかし、12年、プーチンが大統領に返り咲きます。
13年、プーチンは、アメリカが企画した「シリア攻撃」を止めました。
裏話は色々あるのですが、表向きは、「プーチンがシリアのアサド大統領を説得し、化学兵器破棄に同意させたから」となっています。
14年2月、ウクライナで革命が起り、親ロシア・ヤヌコビッチ政権が崩壊。アメリカは、この革命を支援しました。
これも知らなかったら「トンデモ系」みたいですが、証拠があります。

 <昨年2月ウクライナの首都キエフで起きたクーデターの内幕について、オバマ大統領がついに真実を口にした。恐らく、もう恥じる事は何もないと考える時期が来たのだろう。
CNNのインタビューの中で、オバマ大統領は「米国は、ウクライナに於ける権力の移行をやり遂げた」と認めた。
別の言い方をすれば、彼は、ウクライナを極めて困難な状況に導き、多くの犠牲者を生んだ昨年2月の国家クーデターが、米国が直接、組織的技術的に関与した中で実行された事を確認した訳である。
 これによりオバマ大統領は、今迄為された米国の政治家や外交官の全ての発言、声明を否定した形になった。
これ迄所謂「ユーロマイダン」は、汚職に満ちたヤヌコヴィチ体制に反対する幅広い一般大衆の抗議行動を基盤とした、ウクライナ内部から生れたものだと美しく説明されて来たからだ。
 米国務省のヌーランド報道官は、既に1年前「米国は、ウクライナに於ける民主主義発展のため50億ドル出した」と述べている。>(「ロシアの声」2015年2月3日より)。出所アドレスは、こちら
● オバマの告白映像はこちら

 2014年3月、ロシアは、クリミアを併合しました。その理由は、革命で誕生したウクライナ新政権が、「クリミアのロシア黒海艦隊を追出す」、「その後、NATO軍を入れる」意向を示していたことです。これを、ロシアは容認することが出来なかった。
ロシア人は、プーチンのこの決定を圧倒的に支持しました。何故かと言うと、クリミアは、1783~1954年迄ロシア領だった。
 1954年、ソ連書記長だったフルシチョフが、「明日からクリミアは、ウクライナのものにする」と、「鶴の一声」で勝手に移してしまった。
全ロシア国民は、フルシチョフの気紛れな決定を「不当」と信じている。「クリミアはロシア領」というのが、国民的コンセンサスなのです。そして、クリミア住民の6割は「ロシア系」。結果、全く抵抗に遭うことなく、ロシアは併合に成功したのです。(クリミアの住民投票では97%がロシア編入を支持したとされる)
 これで「歴史的英雄」になったプーチンの支持率は86%まで騰がりました。しかし、これがロシアにとって苦難の始まりでもあった。
アメリカが、日本、欧州を巻込んで、「経済制裁」を課したからです。
2014年、日本では、「プーチンは世界の孤児」という表現が使われていました。
 しかし、皆さん御存知のように、
・ 「ロシアは、AIIB事件」で救われます。
 これで、中国がアメリカ最大の敵になり、アメリカはロシアとの和解に動き始めた。
・ 2015年5月、アメリカは、「南シナ海埋め立て問題」をバッシングしていました。
 日本の新聞にも、「米中軍事衝突か?!」と記事が出る程、両国関係は悪化していた。
・ 同じ5月、ケリー国務長官はロシアを訪問、「制裁解除も有り得る」と発言し、世界の人々を仰天させました。
・ 同7月、米露は共同で、「イラン核問題」を解決します。
・ 同9月、ロシアは、シリア「イスラム国」の空爆を開始。
 欧米は、「ロシアはISだけでなく、『反アサド派』を空爆している!」と批判しています。しかし、ロシアの空爆でISが弱体化していることは誰も否定出来ません。その理由は、ロシアが
ISの資金源である石油インフラを遠慮なく破壊していることです。
・ 12月、ケリーは再度ロシアを訪問し、プーチンと4時間会談を行ないました。2014年、欧米の指導者は、誰もプーチンに会おうとしなかった。しかし2015年、欧米の指導者がプーチンに会うことは、最早タブーではなくなっています。そう、プーチンは、「クリミア併合」から始った危機を、約1年で切抜けることに成功したのです。
 しかし・・・。

▼ 一難去って、また一難

 しかし、プーチンの苦難は続きます。問題は、経済です。ロシアは現在、
・ 経済制裁。
・ ルーブル暴落。(1ドル35ルーブルから70ルーブルまで下落)
・ 原油暴落。(バレル115ドルが40ドル以下に)
 で苦しんでいます。
今最大の問題は、「原油価格の暴落」でしょう。08年夏はバレル140ドルだったのが、今では40ドル以下である。しかも、「シェール革命による供給過剰」が主因。つまり、原油価格低迷は、「長期化」する可能性が高い。今のところ、原油価格が騰がる可能性は、前号でも触れたサウジとイランの対立が大きな戦争に発展して行くこと。
何れにしても、プーチンにとっては、「厳しい年」になりそうです。
 因みに、モスクワ在住筆者から見ると、一番実感しているのは、「インフレ」です。ルーブル暴落で、輸入品が高くなり、インフレが進んでいる。
公式発表では、「2015年は約16%のインフレ」とのことですが、食料品は「1年で倍になった」位の感覚で、庶民は嘆いています。

▼ 米中覇権争奪戦におけるロシア

 最後に、「米中覇権争奪戦」に於けるロシアのポジションについて触れて置きましょう。
既述のように、アメリカは、中国との戦いに集中するために、ロシアとの和解に動いています。
しかし、その中国とロシアは、05年以降「事実上の同盟関係」にある。
それで私は07年、「中国・ロシア同盟がアメリカを滅ぼす日」(草思社)という本を出版したくらいです。
中国とロシアは、「アメリカの一極世界をぶち壊す」ことで心を一つにしています。そうなのですが、何時もアメリカと戦っているのはプーチンなのですね。
 中国はこれ迄、「チャイナ―ロビー」によって、アメリカのバッシングを回避することに成功して来た。その一方で、「チャイナロビー」を使って、アメリカの対ロシアバッシングを止めさせようとした形跡はありません。
つまり、賢い中国は、「アメリカとロシアを戦わせて漁夫の利を得る」ことに成功していた。これは、ロシアにとって「損」です。ですから、ロシアは、アメリカの接近を歓迎することでしょう。
 「米中を戦わせて、ロシアが漁夫の利を得る」というのは、リアリズムの視点から、ナイスなポジションです。
要するに、米中覇権争奪戦におけるポジションは、ロシアは、中国の事実上の同盟国だが、アメリカとも和解したい。出来れば、「自分で戦いたくない」ということなのです。これを、「バックパッシング」(責任転嫁)といいます。狡猾に思えるかも知れませんが、実は皆やっていることです。
例えば、アメリカは、グルジア(ジョージア)やウクライナをロシアと戦わせた。
 日本だって、「中国が攻めて来たらアメリカに戦わせよう」と当り前に思っている。これは、「バックパッシングしよう」ということ。
逆に言えば、アメリカが「日本を使って中国と戦わせよう」というのも、当然あり得ます。日本は、グルジアやウクライナのような立場にならないよう、細心の注意が必要なのです。

ロシアを纏めましょう。

・ AIIB事件以降、アメリカの主敵は中国になったので、ロシアバッシングは下火になる。
・ しかし、原油価格は低迷し、ロシア経済は苦しい。(サウジとイランの戦争が起れば、原油価格は騰がるが)
・ 米中覇権争奪戦に於いて、ロシアは中国寄り。しかし、米中が戦うとロシアは漁夫の利を得ることが出来るので、アメリカとの和解は歓迎。

 となります。
2013年は、シリア。2014年は、クリミア。2015年は、シリア・IS空爆。
毎年世界を驚かし続けるプーチンは、今年どう動くのか? 目が離せませんね。


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No title

安倍氏によって日本は●●になる 25年前に松原照子が予言した衝撃の真実とは!?

“松原氏の言葉は、こう続く。

「その人こそ、わが国が『戦争』の言葉を身近に感じる流れを作る人物であり、操り人形 です。政治家たちのランクを、国民1人ひとりが見極め、日本の国のために命を捧げられるほどの人間選びをしなければ、草も口にできなくなります」

No title

時代の狂気は終わりゆく

終戦間もない昭和20年9月、大本教の出口王仁三郎は
「原子爆弾は日本の博士が発明して『日本は人道上使えぬ』といってドイツへやった。それをドイツでも使わず、アメリカに使われたのである。悪い事ばかり考えるから、日本に落とされたのだ。日本人が造ったから日本に落ちた。」と語り、
ヒトラーから信頼の厚かった親日家のスパイ゙ベラスコ"と同じことを言っている


◇日本は早く完成する可能性があり、敗色濃厚だった日本の軍部にとっては画期的なもので、それによるマリアナ諸島やハワイへの投下計画を考えた

しかし、計画を上奏した東条首相と杉山陸相に、昭和天皇は「戦争とは言え人類絶滅に通じる新兵器を使用してまでも勝てば良いということではない」と強く述べられた

「数カ国がその新兵器開発を競っているとの事だが、日本が最初に開発し使用すれば、他国も全力を傾斜して完成させ使ってくるようになるであろうから、全人類を滅亡させる事になる
それでは、人類絶滅の悪の宗家に日本がなるではないか
またハワイに投下する計画との事だが、ハワイには、日本の同朋が多数移住し、現地民とともに苦労し今日を築きあげたところである。そのような場所に新兵器を使用することには賛成しかねる」

昭和天皇は、日本のみの利益に立って考えることをされず「世界平和」という視点に立ち、いち早く原爆開発の中止を命じられたという話がある


東條首相
「こんな簡単に手をあげてしまう政府・国民の意気地無さは夢にも思わなかった」
「そんな国民を当てに戦争指導していた自分は馬鹿だった」
「たった二発の原爆で降伏してしまった」
(当時、このような意見は稀なことではなかった)

政府中枢は
急な西洋化から第二次世界大戦の時には既に崩れていた

天皇を崇めながら、自分達の意見を天皇と国民に通す事が常になっていた

原発は事故後も続けている

元政府や政治に纏わる全ても明治レジームの残骸だが
国民が昭和天皇のように真の在り方に目覚めて超えてゆくか否か

No title

 松原照子の予言など全く信用に値しないと思っています。
一般的に「予言」は無数のパラレルワールドの1つであって確率的に当る方がおかしいと思った方が良いです。そのことを身を以って実証したのが「ふぐり玉蔵」氏です。当ったためしがないと本人が言っています。
安倍総理は操り人形の振りをして最後に全部引っ繰り返してしまう「ヤマトタケル晋三」です。現段階で彼以上の嵌り役者はいません。安倍とプーチンが光、オバマは闇。
 
 2件目は、具体的にどうこうするという話が全くないので、左翼の観念論と五十歩百歩です。政治・経済はあくまでリアリズムの世界です。
但し、私も原発は不要論者です。このブログの何処かに書いてあります。イルカ追込み漁・調査捕鯨も同じく。是は是、非は非。

No title

安倍総理は操り人形の振りをして最後に全部引っ繰り返してしまう「ヤマトタケル晋三」です。現段階で彼以上の嵌り役者はいません。安倍とプーチンが光、オバマは闇。

 2件目は、具体的にどうこうするという話が全くないので、左翼の観念論と五十歩百歩です。政治・経済はあくまでリアリズムの世界です。


守護霊、神々にこれで良いか確認されると良いと思います。
出来れば出た現象追いから、これらの裏の神々の動きも見れると良いです。
自身が大愛、神心ばかりになることで出来ます。
進化です。
プロフィール

日月の民草

Author:日月の民草
 ハンドルネーム666です。

五六七のミロクの代から六六六のミロクの世となるぞ。
六六六がマコトのミロクの世であるなれど、六六六では動きないぞ、
六六六は天地人の大和の姿であるなれど、動きがないからそのままでは弥栄せんのぢゃ、
666となり又六六六とならねばならんぞ、新しき世の姿、よく心得よ。
(五十黙示録 第二巻 碧玉之巻 第15帖)

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