スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

安倍総理の「大戦略」

 当ブログは何時の間にか、北野幸伯氏とシンクロするようになりました。
この記事は昨日、偶然ネットで見付けたものですが、公開日付が、12月16日になっていることに注意して下さい。内容的には当ブログの最近記事と軌を一にしていることは明らかです。
安倍総理に日米印豪を基軸とする中国包囲網の「大戦略」が2012年に既にあったとは知りませんでした。
一方、私があまり期待していなかった、経済的に親中派のオーストラリア(豪)との関係強化も着実に進んでいるようです。(次回予定)


【RPE】
★ 日本の大戦略とインド
   2015/12/16         ロシア政治経済ジャーナル No.1316
http://archives.mag2.com/0000012950/20151216021000000.html

 皆さん御存知のように、日本とインドの関係が良くなっています。

日印首脳、蜜月さらに 対中懸念共有 1カ月で3回会談
   産経新聞 12月13日(日)7時55分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151213-00000050-san-pol

 【ニューデリー=田北真樹子】 「歴史的な会談」-。安倍晋三首相がこう表現した12日のインドのモディ首相との首脳会談。両首脳は懸案の原子力協定締結とインドの高速鉄道計画への新幹線方式導入で合意した。この成果の背景には「両首脳の良好な関係と中国の脅威に対する共通認識」(日本政府高官)がある。
安倍首相「自分とモディ首相でなければ達成出来なかった成果だ」
モディ首相「安倍首相の指導力に敬意を表する」
両首脳は会談で、こう蜜月振りをアピールした。>

 と言う訳で、今回は日本とインドについて考えてみましょう。

▼ 大戦略不在で負けた日本

 「何故日本は第2次大戦で負けたのだろう?」
調べれば調べる程、「負けるべくして負けたのだ」ということが分って来ます。何と言っても、日本には「大戦略」がなかったのです。
「戦略」とは「戦争に勝つ方法」のこと。
戦略を立てるためには、「どの国と戦う」のかを、先ず設定しなければなりません。そして、「敵」の数を出来るだけ減らし、「味方」の数を出来るだけ増します。

 例えば、アメリカは、日本、ナチスドイツと戦うために、宿敵ソ連と組みました。
ところが、第2次大戦が終ると今度は、敵だった日本とドイツ(西ドイツ)と組んで、ソ連と戦い始めた。(冷戦)
これが正しい遣り方です。

 ところが日本は、「敵」がどの国なのか、決っていませんでした。
陸軍は、「最大の敵はソ連である!」と主張していた。
海軍は、「最大の敵はアメリカである!」と主張していた。
それで、日本外交はフラフラし、結果として、1937年に日中戦争が始った時、中国、アメリカ、イギリス、ソ連を敵に回していた。
 こんなもん、勝てる筈がありません。
私は自虐史観を持っていませんが、「大戦略がなく、孤立したから負けた」ことは事実として知っておく必要があるでしょう。

▼ 日本、今の大戦略

 では、今の日本に「大戦略」はあるのでしょうか? あまり知られていませんが、あるのですね。そう、安倍総理の「アジアの民主主義 セキュリティ・ダイヤモンド」構想です。

 <私(註、安倍総理)が描く戦略は、オーストラリア、インド、日本、米国ハワイ州によって、インド洋地域から西太平洋に広がる海洋権益を保護する菱形(ダイヤモンド)を形成することにある。
私はこのセキュリティーダイヤモンド(菱形安全保障)に、出来る限り最大の力を注ぐつもりだ。>(原文、全文はこちら

 この論文が発表されたのは、2012年12月27日。つまり、首相就任直後に出されている。日本国民は殆んど知りませんが、安倍総理には大戦略がある。その骨子は、「日本、アメリカ、オーストラリア、インドで、中国を封じ込めよう」です。
少なくとも、「日本にとって現実的脅威は中国だけ」と定まっている。
この一点だけでも、第2次大戦前の指導者達より立派です。

 一方、中国にも「対日戦略」があります。
その骨子は、「中国、ロシア、韓国 + アメリカ で「反日統一共同戦線」を構築することです。(詳細はこちら

▼ アメリカ一国頼りの限界

 日本、戦略の要は、未だに「日米同盟を強固に保つこと」です。
というのは、日米同盟が強固であれば、中国は尖閣、沖縄を奪えない。
日本では今、「米軍を追出せば全てうまく行く!」という、奇妙な論理が支持を広めています。
 それを拡散している人達は、米軍がいなくなったベトナムやフィリピンで何が起ったかを知らないのでしょうか?
そう、即座に中国が侵略して来ています。

・ 例1: 米軍は1973年、南ベトナムから撤退した。
 翌1974年、中国は南ベトナムが実効支配する西沙諸島に侵攻し、占領した。
・ 例2: 米軍は1992年、フィリピンから撤退した。
 95年1月、中国はフィリピンが実効支配する南沙諸島ミスチーフ環礁に侵攻。勝手に軍事施設を建設してしまった。
ベトナムもフィリピンも、一度米軍を追出したものの、その後中国からの脅威が増大。
今は、逆にアメリカに「戻って来て下さい!」と懇願しているのです。
 こういう事実を完全に無視して、「米軍を追出せば全てうまく行く」というのは、どうなのでしょうか?
と言う訳で、日本、戦略の要は「日米同盟を強固に保つこと」。
しかし、将来的には問題も予想されます。
というのは、私が10年前から予想していたように、アメリカの衰退が著しい。
05年に『ボロボロになった覇権国家』を出した時、誰もアメリカの没落を信じていませんでした。
ところが今では、全世界の人が「アメリカは最早唯一のスーパーパワーではない」ことを知っています。
そう、「日米同盟」は大事ですが、それで何時迄も安泰という話ではないのです。
ではどうすれば良いのか?
一つは、「自分の国は自分で守れる状態」を作って行くこと。
つまり「軍事の自立」。
しかし、日本が「軍事の自立を目指します!」と言えば、米中両国を敵に回します。
ですから、「日本はアメリカの負担を軽くします」と言いながら、ちゃっかり軍事的自立に向って行く。

 これなら、「日本が強くなるのはアメリカさんのため」という名目なので、少なくともアメリカは反対しません。
中国は、日本が何をやっても反対するので、気にする必要はないのです。

▼ 日本の大戦略とインド

 世界情勢を動かす「大国」は、多くありません。
現時点では、アメリカ、中国、EU、ロシア位でしょう。
この中で、アメリカ、EU、ロシアは「成熟期の国」です。(EUは、国とは言えませんが・・・)
唯一、中国は「成長期後期」なので、一番パワーがあるように見える。
しかし、「これから大国になって行くことが確実な国」もある。それがインドです。
 ライフサイクルで見ると、インドが成長期に入ったのは1991年。
中国から約13年遅れています。
インドのGDPは2013年、約2兆ドルで世界10位に付けている。
しかし、一人当りのGDPは、たったの1500ドル(約18万円)。
なんと、世界で144位という低さなのです。
 インドは、どう考えても「成長期前期」にいます。
インドの一人当たりGDPが、現在の中国レベルまで上ったとしましょう。
その時、同国のGDPは約9兆ドルとなり、軽く日本を越えてしまいます。
そして、そんな日が来るのは、略間違いありません。
 私は何が言いたいのか?
世界の大国群は、皆成熟期か、成長期後期。
そんな中、唯一インドだけは成長期前期にいて、これから益々成長し、影響力が増して行く国である。これは、日本にとって何を意味するのか?
そう、日本はアメリカとの同盟を保ちながら、一方でインドとの関係を益々強固にして行かなければならない。

● 今後の日本の進むべき道を纏めてみると、

1.アメリカとの同盟を強固に保つ。

2.しかし、アメリカは衰退していく方向性である。

3.だから日本は、「軍事の自立」を目指して行く。

4.一方で、今後「大国」になることが確実なインドとの関係を益々強固にして行く。


 となります。
インドとの関係は、これからの日本にとって「最重要」と言えるものなのです。
しかし、「他の大国」も「インドは最重要」と認識しています。
実際、アメリカ、中国、ロシアが、「インドの愛」を取合っているような状況になっている。
ですから日本も、「インドは親日だから」と油断出来ません。
一貫性のある、誠実なアプローチを続けて行く必要があります。
そういう意味で、安倍総理の努力に、心から感謝したいと思います。

 今回の話、メルマガですので、「各大国のライフサイクル」について細く触れることが出来ませんでした。更に詳細に知りたい方は、こちらをご一読下さい。世界のことが、本当にクリアに見えるようになる筈です。
● 『日本人の知らない「クレムリン・メソッド」~世界を動かす11の原理』 (集英社インターナショナル) 北野 幸伯(http://hec.su/hHN


関連記事

テーマ : 考察
ジャンル :

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

日月の民草

Author:日月の民草
 ハンドルネーム666です。

五六七のミロクの代から六六六のミロクの世となるぞ。
六六六がマコトのミロクの世であるなれど、六六六では動きないぞ、
六六六は天地人の大和の姿であるなれど、動きがないからそのままでは弥栄せんのぢゃ、
666となり又六六六とならねばならんぞ、新しき世の姿、よく心得よ。
(五十黙示録 第二巻 碧玉之巻 第15帖)

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
最新記事
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
QRコード
QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。