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トルコの露軍機撃墜事件

 これを読むと、シリア国内には「アサド政権+ロシア」と、「反アサド勢力+トルコ」という二大勢力があることが分ります。(クルドは第三勢力)
因みに、シリアはオスマン帝国の時代、トルコの領土でした。第一次世界大戦でトルコが敗戦国になった後、フランスが占領して植民地にしたのです。
 反アサドのISISは元々中東を混乱させるために「イスラエル+アメリカCIA」が作ったと言われていますが、現在では性格が変り、名前のとおり、シリアとイラクの統一と独立を目指す組織に変質しているという見方もあります。少なくとも西欧(日本も)メディアが伝える「悪魔のテロ組織」というプロパガンダは鵜呑みに出来ません。
 そこで今回のロシア軍機撃墜事件ですが、これがロシア・トルコ戦争に発展し、トルコがNATO加盟国であり、アメリカがNATOの筆頭国であることから、米露戦争(第三次世界大戦)に発展する可能性も考えられる訳です。
しかし、オバマは大戦争をやる気はなく、フランスその他の欧州勢もトルコに加担してロシアと戦争する気はないものと思われます。
 結局、欧米はISIS殲滅で露と共闘し、実質的に中東覇権をロシア(+イラン)に譲り渡して決着することになるのではないでしょうか。


MAG2 NEWS
たった17秒の領空侵犯。それでもトルコがロシア軍機を撃墜した理由
   2015.11.27        田中宇(たなか さかい)の国際ニュース解説
http://www.mag2.com/p/news/127893~/5)

 11月24日に起きたトルコによるロシア軍機の撃墜。たった17秒間領空侵犯しただけの露軍機を、何故トルコは撃ち落としたのでしょうか。『田中宇の国際ニュース解説』では、海外の様々な報道を引きながらその裏側を読み解いています。(引用記事とリンクは英文が多いので省略。原文参照)

● トルコの露軍機撃墜の背景

 11月24日、シリア北部のトルコ国境沿いを飛行していたロシア軍の戦闘機が、トルコ軍の戦闘機から空対空ミサイルで攻撃され、墜落した。露軍機は、その地域を占領する反政府組織(アルカイダ傘下のヌスラ戦線と、昔から地元に住んでいたトルクメン人の民兵の合同軍)を攻撃するために飛行していた。地上ではシリア政府軍が進軍しており、露軍機はそれを支援するため上空にいた。露軍機のパイロット2人は、墜落直前にパラシュートで脱出して降下したが、下から反政府組織に銃撃され、少なくとも1人が死亡した(パラシュートで降下する戦闘機の乗務員を下から射撃するのはジュネーブ条約違反の戦争犯罪)。他の1人は、反政府組織の捕虜になっている筈だとトルコ政府が言っている。

 トルコ政府は「露軍機が自国の領空を侵犯したので撃墜した。露軍機が国境から15キロ以内に近付いたので、何度も警告したが無視された。撃墜の5分前には、撃墜するぞと警告した」と言っている。ロシア政府は「露軍機はずっとシリア領内を飛んでおり、トルコの領空を侵犯していない」と言っている。

 トルコ政府が国連に報告した情報をウィキリークスが暴露したところによると、露軍機はトルコ領内に17秒間だけ侵入した。米国政府(ホワイトハウス)も、露軍機の領空侵犯は何秒間かの長さ(seconds)に過ぎないと発表している。

 トルコとシリアの国境線は西部に於いて蛇行しており、トルコの領土がシリア側に細長く突起状に入り込んでいる場所がある。露軍機はシリア北部を旋回中にこのトルコ領(幅3キロ)を2回突っ切り、合計で17秒の領空侵犯をした、というのがトルコ政府の主張のようだ。

 領空侵犯は1秒でも違法行為だが、侵犯機を撃墜して良いのはそれが自国の直接の脅威になる場合だ。露軍機は最近、テロ組織を退治するシリア政府の地上軍を援護するため、毎日トルコ国境の近くを旋回していた。露軍機の飛行は、シリアでのテロ退治が目的であり、トルコを攻撃する意図がなかった。そのことはトルコ政府も熟知していた。それなのに、わずか17秒の領空通過を理由に、トルコ軍は露軍機を撃墜した。11月20日には、トルコ政府がロシア大使を呼び、国境近くを飛ばないでくれと苦情を言っていた。

 2012年にトルコ軍の戦闘機が短時間シリアを領空侵犯し、シリア軍に撃墜される事件があったが、その時トルコのエルドアン大統領は、短時間の侵犯は迎撃の理由にならないとシリア政府を非難した。当時のエルドアンは、今回と全く逆のことを言っていた。

 トルコが今回、露軍機を撃墜した真の理由は、17秒の領空侵犯を脅威に感じたからでない。真の理由は、シリア領内でトルコ政府(諜報機関)が支援して来たトルクメン人等の反アサド勢力(シリアの反政府勢力)を、露軍機が空爆して潰し掛けていたからだった。トルコ側が露軍機に警告したのは「トルコの仲間(傀儡勢力)を爆撃するな」という意味だったので、空爆対象をテロ組織と看做す露軍機は、当然ながら、その警告を無視した。

 2011年のシリア内戦開始以来、トルコは、シリア北部のトルコ国境沿いの地域に、反アサド勢力が安住出来る地域を作っていた。アルカイダやISIS等のテロ組織は、この地域を経由して、トルコ国内からシリア各地に武器や志願兵を送り込むと共に、シリアやイラクで占領した油田からの石油をタンクローリー車でトルコに運び出していた。元々この地域には、トルコ系の民族であるトルクメン人や、クルド人が住んでいた。トルクメン人はトルコの代理勢力になったが、クルド人は歴史的にトルコから敵視されており、トルコ軍はクルド人を排除しようと攻撃して来た。

● ロシアに野望を挫かれたトルコ

 9月末の露軍のシリア進出後、露軍機の支援を受け、シリア政府軍やシーア派民兵団(イラン人、イラク人、レバノン人)の地上軍がシリア北部に進軍して来た。シリア北部では、東の方でクルド軍が伸張してISISやヌスラを叩き、西の方でシリア政府軍等がヌスラやトルクメン人を叩く戦闘になり、何れの戦線でも、トルコが支援するISISやヌスラ、トルクメン人が不利になっている。ISISやヌスラは純然たるテロ組織だが、トルクメン人は元々住んでいた少数民族でもあるので、トルコはその点を利用して最近、国連安保理で「露軍機が、罪もないトルクメンの村を空爆している」とする非難決議案を提出した。

 実のところ、シリア北部のトルクメン人は、トルコから武器を貰い、テロ組織のアルカイダ(ヌスラ)に合流してシリア政府軍と戦っている。ロシアの認識では、彼等はテロ組織の一味だ。シリア内戦の終結を目指して11月に始まったウィーン会議でも、シリア北部のトルクメン人について、ロシアはテロ組織だと言い、トルコはそうではないと言って対立している。この対立が、今回のトルコによる露軍機撃墜の伏線として存在していた。

 シリアでは今回の撃墜が起きた北西部の他、もう少し東のトルコ国境近くの大都市アレッポでも、シリア政府軍がISISやヌスラと戦っている。更に東では、クルド軍がISISと対峙している。これらの全てで、露シリア軍が優勢だ。戦況がこのまま進むと、ISISやヌスラはトルコ国境沿いから排除され、トルコから支援を受けられなくなって弱体化し、退治されてしまう。トルコは、何としても国境の向う側の傀儡地域(テロリストの巣窟)を守りたい。だから17秒間の領空侵犯を口実に露軍機を撃墜し、ロシアに警告した。

● 勝ちが見えてきたロシアのシリア進出

 先日、ISISの石油輸出を阻止するロシア提案の国連決議2199が発効し、露軍や仏軍が精油所やタンクローリー車を空爆し始め、ISISの資金源が急速に失われている。ISISがトルコに密輸出した石油を海外に転売して儲けている勢力の中にエルドアン大統領の息子もおり、これがエルドアンの政治資金源の一つになっているとトルコの野党が言っている。トルコはシリア内戦で不利になり、かなり焦っている。

 9月末の露軍のシリア進出後、トルコは国境地帯を塞がれてISISを支援出来なくなりそうなので、急いで世界からISISの戦士になりたい志願者を集めている。9月末以来、イスタンブールの空港や、地中海岸の港からトルコに入国したISIS志願兵の総数は2万人近くに上っていると、英国のガーディアン紙が報じている。

 今回の露軍機撃墜に対し、米政府は「露トルコ間の問題であり、我国には関係ない」と表明している。だが、実は米国も関係がある。撃墜された露軍機のパイロットを捜索するため、露軍はヘリコプターを現地に派遣したが、地上にはアルカイダ系のテロ組織(形式上、穏健派とされるFSAの傘下)がおり、やって来たヘリに向って小型ミサイルを撃ち、ヘリは何とかテロ巣窟の外側のシリア軍の管轄地まで飛んで不時着した。この時、テロ組織が撃ったミサイルは、米国のCIAが「穏健派」の反アサド勢力を支援する策の一環として贈与した米国製の対戦車砲(TOWミサイル)だった。テロ組織自身が、露軍ヘリに向ってTOWを撃つ場面の動画を自慢げに発表している。この動画は、米国が「テロ支援国家」であることを雄弁に物語っている。

 トルコはNATO加盟国だ。NATOは、加盟国の1つが敵と戦争になった場合、全ての同盟国がその敵と戦うことを規約の5条で義務付けている。そもそもNATOはロシア(ソ連)を敵として作られた組織だ。戦闘機を撃墜されたロシアがトルコに反撃して露土戦争が再発したら、米国を筆頭とするNATO諸国は、トルコに味方してロシアと戦わねばならない。これこそ第3次世界大戦であり、露軍機の撃墜が大戦の開始を意味すると重大視する分析も出ている。ロシアとNATO加盟国の交戦は60年ぶりだ。

 ここ数年、米欧日等のマスコミや政府は、ロシア敵視のプロパガンダを強めている。NATO加盟国のトルコの当局は、ロシアと対決したら世界が自国の味方をしてくれると考えているだろう。だが、私の見立てでは、世界はトルコに味方し難くなっている。今回の露土対立は、世界大戦に発展しにくい。

 ISISやアルカイダの創設・強化には米軍の功績が大きい。米国は、ISISやアルカイダを敵視する振りをして支援して来た。ロシアとISISとの戦いで、米国主導の世界の世論(プロパガンダ)は「ISISは悪いけどロシアも悪い」という感じだった。だが、先日のパリのテロ以降、それ迄米国のマッチポンプ的なテロ対策に同調していたフランスが本気でISISを退治する方向に傾き、国際社会全体が、ロシア主導のISIS退治に同調する傾向になっている。ISISへの加勢を強めているトルコと裏腹に、世界はISISへの敵視を強めている。

 その中で、今回の露軍機の撃墜は、露土戦争に発展すれば、ISISやトルコよりロシアの方が悪いという、善悪観の逆転を生むかも知れない。トルコはそれを狙っているのだろう。だが、ロシアが上手く自制し、国際社会を「やっぱり悪いのはISISだ」と思わせる方向に進ませれば、むしろISISやアルカイダを支援してロシアに楯突くトルコの方が「テロ支援国家」で悪いということになる。

 フランスなどEU諸国は既に今秋、トルコが国内にいた大勢のシリア難民をEUに流入させ、難民危機を誘発した時点で、トルコへの不信感を強め、シリア内戦を終らせようとアサドの依頼を受けて合法的にシリアに軍事進出したロシアへの好感度を強めている。今後、トルコがNATO規約5条を振り翳して「ロシアと戦争するからEUも付き合え」と迫って来ると、EUの方は「騒動を起しているのはトルコの方だ」と、ロシアの肩を持つ姿勢を強めかねない。露軍機が17秒しか領空侵犯していないのにトルコが撃墜したことや、トルコがISISを支援し続けていること等、トルコの悪巧みにEUが反論出来るネタが既に幾つもある。難民危機も、騒動を扇動しているのはトルコの方で、ロシアはテロ組織を一掃してシリアを安定化し、難民が祖国に戻れるようにしようとしている。これらの状況を、EUは良く見ている。

 米国の外交政策立案の奥の院であるシンクタンクCFRの会長は「ロシアを敵視するトルコの政策はISISをのさばらせるだけだ」、「トルコは嘗て(世俗派政権だったので)真の意味で欧米の盟友だったが、今は違う(エルドアンの与党AKPはイスラム主義だ)。形式だけのNATO加盟国でしかない」と、やんわりトルコを批判し「ロシアのシリア政策には良いところが結構ある」とも書いている。

 トルコは、国内で使用する天然ガスの6割近くをロシアから輸入している。エネルギー総需要の2割がロシアからの輸入だ。こんな状態で、トルコはロシアと戦争に踏切れない。ロシアは、軍事でトルコを攻撃する前に、契約の不備等を持出してガスの供給を止めると脅すことをやるだろう。

 それよりもっと簡単な報復策を、既にロシアは採り始めている。それは、これまで控えていた、トルコの仇敵であるシリアのクルド人への接近だ。露政府は最近、シリアのクルド組織(PYD、クルド民主統一党。クルド自治政府)に対し、モスクワに大使館的な連絡事務所を開設することを許した。シリアのクルド組織に対しては最近、米国も接近している。米軍は50人の特殊部隊を、PYDの軍事部門であるYPDに顧問団として派遣し、ISISとの戦いに助言(もしくはスパイ?)している。シリアのクルド人自治政府に発展して行きそうなPYDに、既に米国が接近しているのだから、ロシアが接近しても全く問題ない。困るのはトルコだけだ。


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日月の民草

Author:日月の民草
 ハンドルネーム666です。

五六七のミロクの代から六六六のミロクの世となるぞ。
六六六がマコトのミロクの世であるなれど、六六六では動きないぞ、
六六六は天地人の大和の姿であるなれど、動きがないからそのままでは弥栄せんのぢゃ、
666となり又六六六とならねばならんぞ、新しき世の姿、よく心得よ。
(五十黙示録 第二巻 碧玉之巻 第15帖)

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