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夢の新素材「セルロースナノファイバー」

夢の新素材「セルロースナノファイバー」実用化へ 強度=鉄の5倍、重量=5分の1 製紙各社の開発急ピッチ
    2015.10.22 11:00更新       産経ニュース
http://www.sankei.com/premium/news/151018/prm1510180021-n1.html~n4.html)

 夢の素材といわれるセルロースナノファイバー(CNF)の実用化が進んでいる。植物から作られるCNFは、環境負荷が少ない上、鉄よりも軽くて強いと言った、様々な特長を備え、幅広い分野で利用が見込まれている。森林資源の豊富な日本の企業にとって、原料調達が容易というメリットもある。2030年には関連市場が1兆円に達するとの予測もある中、製紙会社などが研究開発や用途開拓を加速している。

 CNFは植物繊維を化学的、機械的に解き解(ほぐ)したものだ。繊維1本の直径は数ナノ~数十ナノ(1ナノは10億分の1)メートルしかないが、鉄の5分の1の軽さで強度が5倍と、炭素繊維に迫る性能を備える。しかも透明で、熱を加えても膨張し難い他、化粧品などに加えると粘りを出すことも出来る。

 このため化粧品以外にも、ソフトクリームの形を保ったり、ガラスの代りに利用すると言った、様々な利用法が考えられている。中でも樹脂と混ぜて自動車部品に使えば、1台当り
20キロの軽量化に繋がると言われる。

 この分野の研究で世界をリードしているのが日本だ。9月29日には、森林分野のノーベル賞といわれる「マルクス・バーレンベリ賞」を磯貝明 東大教授ら日本人研究者3人が受賞。特定の酸化反応を使い、木材繊維を20分の1以下のエネルギーでナノレベルまで解す方法を発見したことが評価された。

 こうした中、とりわけ実用化に熱心なのが製紙会社だ。

 日本製紙は、傘下の日本製紙クレシアからCNFのシートを挟み込んだ大人用紙おむつを1日に発売した。CNFに含ませた銀などの金属イオンが、不快な臭いを吸着する仕組みで、消臭機能を従来の3倍に高めた。CNFを使った商品の発売は世界で初めてだ。

 販売開始に伴い、生産体制も強化。これまで山口県岩国市の工場に年間30トンの試験生産ラインはあったが、2016年度に初の量産ラインを設け、生産能力を10倍程度に拡大する方向で検討している。

 CNFは紙の原料である木材パルプから作れるため、関連ノウハウのある製紙会社は有利な立場にある。早くから磯貝教授や京大の矢野浩之教授と研究に取組み、商品化で一番乗りを目指して来た同社は「先ずは消臭機能を活用したが、今後は他の特長も生かしつつ、様々な分野に広めたい」と意欲を見せる。

 王子ホールディングスは2013年3月、CNFを使った透明なシートを三菱化学と共同開発した。高温状態でも縮み難く、薄くて折り畳めるため、曲げられる次世代のディスプレーや太陽電池に使えるとして、16年以降に実用化する計画だ。更に今年8月には、化粧品の原料を手掛ける日光ケミカルズと、CNFを使った新たな原料の開発で合意している。

 製紙大手では、九大と研究を進めて来た中越パルプ工業も生産増強を計画している他、大王製紙も愛媛大と包装材料などへの応用を探っており、一気に普及しそうな気配だ。

 尤も、CNFは夢の素材といわれる分、技術的課題が少なくない。例えば、樹脂とCNFを馴染ませることは、水と油を混ぜるようなもので、高度な技術が求められると言う。また、現在の製造コストは1キロ当り数千~1万円と、炭素繊維の3000円程度より高い。

 ただし、価格については量産効果で一気に下がる可能性がある。実際、2020年頃には1000円程度まで下がるとの予測がある他、潜在的には500円以下に抑えられるとも言われる。

 日本は国土の7割を森林が占めているにも拘らず、殆んど活用されず、眠った侭。CNFの普及は、森林資源の有効活用や過疎化の防止に道を開く。

 一方、製紙各社は人口減やIT普及によるペーパーレス化を背景にした紙需要の減少に苦しんでいる。日本製紙連合会によると、紙と段ボール原紙の板紙を合せた国内需要は、
2000年の3196トンをピークに減少を続け、2014年は2743万トン迄落込んでいる。
安価な輸入紙の流入や、円安による原材料費の上昇にも苦しむ中、海外進出や低コスト化を進めつつ、新たな事業の柱を育てて「紙頼み」から脱却することが不可欠だ。

 政府が昨年打出した日本再興戦略で研究促進が明記されるなど、CNFの重要性は広く認識され始めている。製紙各社としては、追風が吹く間に夢を現実させたいところだろう。
 (井田通人)


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五六七のミロクの代から六六六のミロクの世となるぞ。
六六六がマコトのミロクの世であるなれど、六六六では動きないぞ、
六六六は天地人の大和の姿であるなれど、動きがないからそのままでは弥栄せんのぢゃ、
666となり又六六六とならねばならんぞ、新しき世の姿、よく心得よ。
(五十黙示録 第二巻 碧玉之巻 第15帖)

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